まさにクリスマスシーズン到来なので、アメリカでのクリスマスについて色々書いてみる。
日本でもここ何年、原宿や丸の内で光の装飾などをするようになって、そこに見物の人達が殺到してって季節の話題になってますが、そのお手本となったのがマンハッタンのクリスマス飾りではないかと思います。
これは丁度去年の今頃。
アメリカのツリーで有名なロックフェラーセンターのクリスマスツリーの準備風景です。
この2015と書かれた黄色のパネルの向こうに欧州トウヒという種類のモミの木(本当はマツ科)が建てられておりその周りに建築用の足場が組んであって、そこで全長8キロ3万個にも及ぶ電球を装飾している。
このモミの木は大きさや枝ぶりがその年一番の木をアメリカ中の色々な州から探し出して切り出して運んでくるというのは有名な話。
飾りつけの後サンクスギビングの翌週水曜日に点灯式だそうで、丁度今年のは数日前に点灯してるかな?
モミの木の反対側にあるビルも負けじと飾りつけしています。
ニューヨーク名物のホットドックスタンドもこの時ばかりは電飾ギラギラで、なぜかなかなかマッチしているように見えます、
これがモミの木の周りに組まれた足場。
まるで工事現場で、高さはビルの5階か6階分ぐらいでしょうか?
そして足場を外して点灯した姿。
一番上についている星形はなんとスワロフスキーで出来ているそうです。
ツリーの足元に行って見上げるとこんな感じ。
満天の星空のよう。
こちらはさらに別な公園(ブライアントパーク)のツリー。
やっぱりスケートリンクとのセットです。
ニューヨークの人達冬はスケートが好きですからねぇ・・
寒い地域なので屋外スケート場はよくあります。
こちらがブライアントパークのツリー
ロックフェラーに比べたら半分かそれ以下の大きさですが、それでも大きいです。
マンハッタンにはこれ以外にもライトアップや電飾で飾っている所は沢山ありますが、日本ほど混雑していないのも良い所です。
日本だとすぐに入場規制とか人が殺到して中止とか、そういう面倒臭いことが付き物ですが、マンハッタンならそれほどでもないのが良いです。
さて、次に自宅のツリーはというと・・・
日本と同じようにイミテーションでプラスチックの組み立て式のツリーももちろん有りますが、向こうでは生のモミの木を飾るのが多いみたいです。
12月の後半は日本でも神社の近くの歩道などにしめ縄を売っている臨時スタンドが立ちますが、ニューヨークでは11月の後半から歩道にこのような木の枠を組んで、ここにモミの木を立てかけて売っているのをよく見かけます。
1本で$30.00ぐらいから、2メートルを超えるようなのは$100.00とか$200.00とか・・・
皆さん街角のそういう所で買って、キャリアも何も付いてない車の屋根にのっけて今にも落ちそうな紐で縛っただけで家まで走って帰る人も多いです。
マンハッタンの中心部では値段が倍ほどするので、私も去年は地下鉄に乗って買いに行きました。
この大きさでもたぶん20キロぐらいの重さだから、なんとか部屋まで持って帰って・・・
専用のツリーの台に固定。
こういう専用の固定台も$20.00ぐらいから売っているのです。
そして、よく出来ているのは、この幹を入れる部分に水が入れられるようになっていて、そこに水を入れておけば木が長持ちするのです。
だいたい、このぐらいのモミの木でも1日に1リットル以上の水を吸い上げて葉から吐き出しています。
なので、部屋にモミの木が有ると加湿にもなるし、何よりあのモミの木のにおいが部屋中にしてとてもいい気分になります。
売っている状態のツリーはミカンが入っているようなネットで枝が広がらないようにしてあるので、それを取り除いて枝を広げて飾りつけします。
飾りつけしたのがこんな感じ
夜に点灯すると雰囲気満点です。
なんか、これを書いているとクリスマスツリーが恋しくなりました。
昔日本に居た頃は若者が騒ぐためのイベントだったり、バブルの頃は1年前から高級ホテルの予約が取れないとかで、くだらない思ってましたが、アメリカのクリスマスを過ごすと、ちょっと違ったイメージで、アメリカのクリスマスは好きでした。
なにを隠そう、今年もなんとか頑張ってクリスマスをニューヨークで過ごせそうです。
また、あの感覚を満喫してくる予定。
最後に・・・
日本でのクリスマスってライトアップのイベントとかは別にして、ほとんど12月の24日と25日だけが意味があるような感じですが、本当のクリスマスってちょっと違っていたので、その辺の事も書いてみます。
まずはクリスマスの期間ですが・・始まるのはいつかって具体的に決まっていないみたいですが、アメリカでは10月の終わりにハロウイン、11月の24日にサンクスギビングがありますので、それが終わったらクリスマス期間って感じでしょうか。
そして、その時期になると子供がいるアメリカの家にはサンタの使者のエルフ君というのが家にやってくるのです。
これ、日本で言う所のバンダイとかそういうメーカーの作戦なのかもしれませんが、こういうので売っていて子供のいるアメリカの家に行けば必ずあるのです。
このエルフ君は普段家の屋根裏などに住んでいて、子供が良い子にしているかを見ているという設定で、クリスマスの時期になるとサンタさんのお手伝いをするために現れるのだとか・・・
で、当然ただの人形なのですが、子供たちが寝静まった夜に活動していて人間が触ると魔法が解けて居なくなってしまうから絶対に触れてはダメって事らしい・・
なので、毎日子供たちが寝静まった後に親たちがエルフ君の場所を移動して、今日はテレビの上、明日はランプシェードにぶら下がってるとか、毎晩少しずつ場所を変えながら、信じている子供たちは毎朝起きると今日はエルフ君がどこに居るか、かくれんぼのような感覚で探すのも楽しいらしい・・
親としてみれば前夜酔っぱらって帰ってきて、場所を変えるのを忘れていたらもう大変です。
エルフ君はサンタさんに子供たちが欲しい物を伝えたりしますが、同時に子供たちが良い子にしているかをずっと監視しているので、この時期の子供達は「エルフが見てるよ!」って言えば一瞬にして良い子になるとか・・
で、いよいよクリスマスイブですが・・
子供たちは親と一緒にプレゼントを運んできてくれたサンタさんがお腹を空かせているので、クッキーを焼いてミルクと一緒にツリーの飾ってある部屋に置いておきます。
子供たちが寝静まったら親たちは、そっとプレゼントをツリーの根元に並べて、クッキーをひとかじりしてミルクを半分ほど飲んでおくのだとか・・
そしてエルフ君は手紙を残して、また来年まで屋根裏に戻っていくという設定らしい。
もちろん手紙はお父さんやお母さんが書いて、来年までまた良い子で居るようにとか、来年までの目標とかが書いてあって、信じ切っている子供たちはそれを読んで感動してまた来年まで頑張ろうとおもうらしい。
そして、日本なら25日が過ぎたらさっさとツリーは片付けられてお正月モードに変わるわけですが、実はクリスマスには日本のお正月で言うところの”松のうち”みたいにお正月を過ぎても松のうちはしめ縄や門松を飾ってあるのと同じく1月6日の公現際まではツリーを飾っておくのです。
お正月が過ぎても町中にツリーがあるのって日本人としてはなかなか理解できなくて、片付けを忘れてるのかと思ってましたが、そういう事みたいです。
そして1月6日の後の週末あたりに、各家から出されたツリーを回収して廃棄やリサイクルするごみ回収が行われます。
その頃になると昨日まで飾り付けられて賑やかなリビングで存在感を持っていたと思われるモミの木が、無造作に歩道に捨てられているのを見ると、ちょっと虚しい気分になりましたが、実際家に飾ってみると捨てるしかないので何となく分かった気がします。
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