河津桜を見た後に泊まったお宿です。
「水生の庄」稲取駅から少し離れた小高いところにあります。
稲取付近の「ゆけむり号」が到着する旅館に比べると4倍ぐらいのお値段ですが、たまには良いだろうという事で決めました。
ロビーには時節柄豪華な雛人形が飾ってありました。
到着するとお茶菓子と
お抹茶で一息。
部屋は全10室という旅館で、すべての部屋がメゾネットタイプになっていて、泊まった部屋は10畳+6畳+3畳で部屋専用の露天風呂がついています。
露天風呂の向こうには河津桜が咲いていて、メジロが沢山来ていました。
お部屋のお風呂のほかに大浴場の内風呂と
大浴場の露天風呂がありました。
ちなみに、大浴場へは手ぶらで行くとバスタオルなどが用意されていて、何度お風呂に入っても乾いたタオルで気持ちよく入浴できます。
タオルフリー使い放題は便利なので是非こういうサービスをしてくれる旅館が増えて欲しい。
まあ、全10室なので満室になってもお客さんの数は30人程度だろうから、何百人もの宿泊客が訪れる大型旅館では無理なんですかね?
夕食のお品書き。
読めないよ・・・なんで世露死苦みたいな書き方なの?
食前酒 自家製果実酒
先付 鶯豆腐 ラディッシュ 伊久良
チャービル 美味出汁
前菜 筍木の芽和へ 烏賊?手焼 豌豆蜜煮
筏穴子牛蒡 花見団子 のし梅
金目鯛姿煮 稲取産
造り 金目鯛 黒むつ 伊佐木
車海老 あしらい一式
お椀 白魚真蒸 蝶々人参 小メロン
露大根 口、柚子
焼肴 伊勢海老鬼殻焼き 柚子大根 レモン はじかみ
釜 合鴨活部煮鍋 芹 焼葱 焼豆腐 粟麩
蓋物 甘鯛雲丹桜葉蒸し 筍 桜麩 菜花 旨餡
酢肴 牛皮昆布博多押し 蛸 海老 防風 黄身酢
食事 げんなり寿し 香の物
上椀 赤出し仕立
水菓子 アンデスメロン 苺
最後に「デコポン」と
夜食としておむすびを置いて行ってくれました。
ちなみに食事は部屋食です。
私は実は旅館の食事なら食事処で頂く方が好きです。
部屋食の場合は仲居さんがいちいち運んでくるのが面倒だし、さっと行って料理がテンポ良く出されて、飲み物の追加もテンポ良く出してもらえて、食べ終わったらさっさと帰れば布団がひかれていると言う方が効率的で好きです。
まあ、この日は3部屋有る所だったので布団の上げ下げと食事の用意は前後関係なくやってくれたので、その面倒くささは無かったですが・・・
翌日の朝ご飯です。
これも部屋に運ばれます。
量も質も、丁度良い感じです。
金目鯛の焼き物もついて。
金目鯛のあら汁もついてます。
白粥と白いご飯の両方あります。
今回はちょっとだけ奮発したお宿にしてみましたが、お庭には梅、河津桜とソメイヨシノ、紫陽花に藤など、季節季節に花を咲かせる木が植えてあって、夏までは何時行っても花が楽しめるように成っており、丘の上からの眺望も良く良いお宿でした。
部屋にある露天風呂からのながもめ良いし、料理もまあまあかな?
ただ、高級を売りにするにはマイナス点多すぎの宿でした。
まず、到着して部屋に通されたときに大きなハエがぶ~ん・・・
はぁ?って感じで、丁度仲居さんがお茶を入れてくれるときだったので「大きなハエが居ましたけど」って行ったら、おもむろに部屋備え付けのキンチョール登場。
一応「キンチョールやって良いですか?」って聞かれたけど、これからその部屋で寝泊まりしようというお客さんの居る所でキンチョールはどうなのよ?って感じ。
それだけの値段を取ってるのなら(他には3組ぐらいしかお客さん居なかったはずだから)「すぐに他の部屋をご用意します」ぐらいの事を言ってくれればとおもう。
また、上座のテーブルの下にはたばこの焼け焦げが・・・
これ上座に座ると一番目立つ場所にある・・・
掃除をすれば絶対に気がつくはずだから、すぐに畳の張り替えをしなくとも、畳の場所を変えるなりして目立たない場所に動かすぐらいの気遣いは無いのか?
テーブルもこんな感じで傷だらけだし・・・
塗り壁も結構傷ついてたし・・・
流石に障子や襖に穴があいていたり、それを貼り合わせたようなのは無かったけど・・
床の間には香炉があったけど、お客さんが来る前に香を焚いてあったという痕跡は無し。
玄関もこんな感じでつるし雛は有ったけど、寂しい感じ。
部屋のどこにも花は無し。
こういう旅館ならあちこちに生花の生け花ぐらい欲しい。
うちの嫁さんが一番文句言ってたのがこちら。
浴衣がはだけるのが嫌いな人に作務衣型のものが用意されてるのが良いけれど、男性用と女性用で、女性用の浴衣の方が昔ながらの温泉宿の名前が入った柄の浴衣で、どう見てもおしゃれさが無かった。
こちらが男性用。
こちらが女性用。
サービス料と飲み物代を含めて2人で一泊12万弱。
この値段では2度と行こうと思わない宿でした。
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