最近、低温調理法という言葉をよく耳にします。
低温調理法とは、タンパク質が変性・凝固する温度(大体55度から68度)に着目した調理法です。肉や魚などタンパク質を多く含む食材を、凝固温度より低い温度で長時間(1時間〜)加熱することにより、素材全体を最適な温度で均質に加熱するんだそうな・・・
そういえば「火加減は弱火で」っていうのも今流行っているってこの前テレビでやっていた。
こんな本も出ているらしい。
ということで、食いしん坊で料理が好き(最近家で料理してないけれど)な私としては非常に興味が有る。
そうこうしているうちに、こんな商品まで見つけた。
「Anova Precision Cooker」
鍋に入れた水を設定した温度でコントロールするというもの。
これが有ればスマホとも連動するし、スマホのアプリが低温調理のメニューまで検索できるらしい・・・
しかし、どうなのよ・・・
こういうのに2万円オーバーって・・・
もし、美味しく出来たってローストビーフの塊とか一人じゃ食べきれないし・・・
と思ってたら、DIYでやっちゃうって方法を思いついた。
どうせこの「Anova」だって、温度コントロールするセンサーと加熱する装置、それから鍋の水の温度ムラを無くすために弱い水流を作るだけ。
そう考えるとそんなに難しくないんじゃない?
って事で得意のDIYでやってみる事に。
まずは水を加熱するための装置。
熱帯魚水槽の水を温めるヒーターとヒーターカバー。
加熱しすぎてしまったり、何らかのトラブルで水が無くなってしまっても、加熱しすぎた場合に自動的に電源が切れる「SH規格」というのが付いているヒーターにしました。
これがヒーターにヒーターカバーをセットしたところ。
別にヒーターカバーは必要無いかと思いましたが、ヒーターがオンになっているときに食品を入れたジップロックがヒーターに接触したら溶けてしまう心配が有ったのでヒーターカバーをセット。
説明書は英語ですが、見た感じと英語の説明書で十分わかると思います。
3番4番が駆動用電源で、1番と2番がスイッチするみたい。
類似した機能のある製品ではこういうのもあるみたい。
こちらだと、スマートフォンのアプリと連動して使えるみたい。
私が買ったものはそれだけで機能する代わりに、こちらの製品だとコントロールはWI-FI経由でカップリングさせたスマートフォンからの操作だからパーツ自体はコンパクトだし、もしかしたらタイマー機能なんかも有るかも。
一応配線図を見ながら配線をします・・・
私一応電気屋さんが宅内の電気工事をするために必要な「第二種電気工事士」の免許持ってますので、こんなのお茶の子再々です・・・か?
たぶん、この配線で行けるはず・・・
ん?なんか違う・・
めちゃ悩む・・・第二種電気工事師の試験は単線図から脳内で複線図に変換してから回路を作れたはずなのに・・・
この説明書は最初から複線図なのに・・・
最後に水温のムラを無くすための小型ポンプ。
こいつを温度センサーでオンになる回路にヒーターと一緒にセットします。
色々苦労してセットする鍋を探したのだけれど、ヒーターが結構大きかったので家で一番大きな鍋にセット。
初めてのチャレンジは牛肉のタリアータなので、水温は55度にセット。
その間に食材を用意します。
メインの牛肉はアメリカ産で100gで283円という安いお肉でも美味しく出来上がるという低温調理にもってこいのちょっとお安いアメリカ産牛
ニンニクと一緒にジップロックに入れて、ストローで中の空気を抜きながらチャックを閉めて・・
55度ってぬるいのかと思ったら結構熱いですね。
もちろんお風呂の温度にしたら火傷するレベルです。(だから調理出来るのだ)
なので、普通の鍋のままエアコンを効かせた部屋に置いていると、湯気やら鍋肌からどんどん温度が逃げてしまうので、鍋のまわりはバスタオルで保温して鍋の蓋は閉めて2時間放置。
2時間経ったお肉です。
ぎりぎり火が通っている色です。
でも、焼き目が付いていないと美味しく見えないのが不思議です。
そこで熱したフライパンにバターを入れて表面だけ焼いて行きます。
全面を軽く焼いて赤ワインで軽くフランベしたらアルミホイルに包んで休ませます。
肉の繊維に対して直角に包丁を入れて薄くスライスしていきます。
十分豪華なおつまみが出来ました。
これはだいたい調理した肉の3分の一をスライスしたぐらいなので、これで200円ぐらい。
200円とは思えない出来栄えです!
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