家から比較的近いところにちょっと本格的な蕎麦屋があると言う事で行ってみた。
「車」というお店。
蕎麦屋なのに酒の類は置いて無くて、うどんはもちろんご飯物も扱ってないというお店。
外観はこんな感じ
お店に入ってすぐの蕎麦打ち部屋には本日の蕎麦の産地が・・・
今日のは長野か北海道?
メニューはこんな感じ・・・
ここの蕎麦は変わっていて、外二というのがお店の看板蕎麦のようで・・
説明書きを読んで私が理解したのは、たぶん2割の玄蕎麦を挽きぐるみにした田舎蕎麦という事だろうと・・・
そば殻(=外の皮)が付いたのを2割入れてますよと・・
そして九一というのが丸抜きだけで作った蕎麦・・・かな?
こちらは一般的な二八と同じで1割のつなぎが入っているって事かしら?
とにかくこの店の標準の蕎麦の外二の方が田舎蕎麦風で九一のほうが上品な蕎麦という感じです。
折角なので両方を食べようと決めて行ったら限定10食で九一と外二の両方が200円お得に食べられるメニューがあったのでそれを注文。
それとなぜかこの店の名物で多くの人が注文するという湯葉を注文。
注文してから待つ間何気なくメニューを見返していると・・・
こんな記述が・・・
「食べ方」
海苔をどけて、そこからつゆを入れ、そばを一気に全部たべて、それから具を食べる。
蕎麦と具を交互には食べないでください。
混ぜると危険。
天ぷら、鴨が先に出ますので食べてください、ただし、そばが出ましたらそばのみを一気に食べてください。鴨汁は別。
交互に食べないでください。
温かいそばは、伸びはじめ(てが抜けてると思われる)いますので、そばのみを一気に食べてください。天ぷらや鴨は先に出しますので、箸をつけてください。
そばと交互に食べないでください。そばの中に入れないでください、つゆの味が落ちます。
なんだか、ちょっと気が滅入ってきた・・・
蕎麦なんて昔は白米が高価だった頃に、白米に変わってお腹を満たすために食べられていたものと聞く。
確かにゆでたての蕎麦をささっと食べないと蕎麦の味は落ちるけど、天ぷらや鴨をおかずとして、ご飯の代わりに蕎麦をすするというのは間違いじゃないと思うのだが・・
日本一のコシヒカリを育てている農家だって、自分の育てたご飯の美味しさを味わって欲しいからと言って、おかずを置いといて米だけ最初に全部食べて、それからおかずを食べろなんていう人は居ないと思う。
天ぷら蕎麦だって、天ぷらを食べて口の中が天ぷらの味に成っているところに蕎麦を食べて、蕎麦の別な美味しさを感じられたりするのに・・・
そうこうしているうちに先に湯葉が登場。
温かい引き上げ湯葉のようです。
それをそばつゆにつけて頂きます。
うん、美味しい。
蕎麦には付いていないのに、本わさびと大根のすり下ろしが薬味として付いてきました。
湯葉に本わさびをのせてつゆにつけて頂くと美味しさが広がります。
そして次に九一そば。
店主がそこまで言うのならと・・・
つゆを付けずに蕎麦を頂きましたよ。
薬味もなしのお店なのでわさびも使わずに・・・
お味は・・・
う~ん、蕎麦らしい香りのパンチが少ない・・・
つゆにつけずに2口、3口と食べ続けて、ようやく少し蕎麦らしい香りが抜けてくるという感じ・・・
つゆは鰹の味が効いた辛口。
ちょっと醤油の角が立っている気がする。
かえしがもう少し熟成した方が良いのではないか・・・
でも、濃い口の辛めのそばつゆは最近少なくなってきたので、個人的には嬉しいつゆの味。
そして食べ終わる頃に外二そば到着。
こちらは予想通り完全なひきぐるみ、田舎蕎麦です。
こちらも店主に敬意を表して、何も付けずに頂きます・・・
う~ん・・・
こちらも蕎麦の香りが足りない・・
挽きぐるみなのになぜだ~という感じ・・
逆にざらざら感の方が目立ちます。
最後にそば湯
そば湯は最近流行の茹でる釜のお湯とは別に蕎麦粉を溶かしたものです。
そば湯は美味しかったです。
一番しっかり蕎麦らしい香りがして・・・
そば湯には湯葉に付いてきた本わさびと大根を薬味にして頂きました。
流石にそば湯には薬味があった方が良いと思う。
他のお客さんの注文した天ぷらや鴨やかき揚げもしっかりと調理されていて、美味しそうでした。
残念ながら店主に決められた食べ方をする価値が有るほどでも無ければ、他の店の蕎麦は食べられなくなるほどという味ではなかったですが、取手でこのレベルの蕎麦が味わえるなら良いかなと思います。
もちろんメニューに書いて有るとおりの食べ方をしないと追い出されたり怒られたりするようなお店ではないので、好きた食べ方をすればよいと思います。
接客の雰囲気も普通でしたので変な心配は要りません。
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