ここ数年幸運にも部下を管理する立場でなくなったので気楽で良いのですが、何年か前には部下を持って管理をしている立場でした。
その頃の話ですが・・・
管理するべき部下が数十人も居ると数人ぐらいは始業時間ギリギリに駆け込んでくるような奴が居ます。
例えば9時始業だとすると8時58分ぐらいにデスクにたどり着くという奴です。
(勿論そういう奴はそもそも成っとらんって思う人が多いとは思いますが・・)
当然ながらそういう輩はちょっと電車が遅れただけで遅刻になるわけです。
でも平然と電車の遅延証明とか持ってきて『僕のせいじゃありません』って顔で・・
そういう奴の行動を分析すると・・・たぶん
7:44に家を出て、7:53に駅について、駅では前から3両目の扉の近くに乗車して、乗換駅に8:23に到着してホーム階段の近くに到着するので、そこから階段を駆け上がって隣のホームに入ってくる8:25発の乗り換え電車に滑り込んで・・・
そして会社に8:58に滑り込むって・・・
兎に角すべてにぎりぎりの計画をぎりぎりに実現して毎日出勤している奴がほとんどって気がする。
これはあくまでもギリギリ族の話だけれど、そういういつもぎりぎりを切り抜けている人でなくても、朝は決まった時間に家を出て、決まった乗り換え駅で決まった乗り換え電車に乗って・・・って人は多いと思います。
私が日本に帰ってきてすぐに感じたのは、朝の通勤時間のイライラした人たちの群れでした。
整然と言えば整然だけれど、例えばその整然とした群れの中に大きな荷物を持ってたまたまその時間帯に電車に乗っている旅行者とかが居ようものなら、そのイライラの群れは舌打ちするぐらいはマシな方で、わざとぶつかったり、蹴っ飛ばしたり・・・
アメリカに住んで居るときは通勤時間帯でもそこまでみんなイライラしていなかったと思います。
そこでふと気が付いたのです。
何故アメリカでは通勤時間帯にみんなイライラしていなかったのかと思ったら、あることに気が付きました。
アメリカでは乗り換えの駅で頑張って階段をダッシュして行っても乗り換えの電車がいつ来るか分からない。
だから誰も慌てていない。
他人より先に行こうなんて思っても何も良い事無いので、そんな事を考える人も居ない。
では、アメリカの地下鉄って時刻表が無いのか?
というと、無いわけではないようです。
一応Googleで検索とかすると時刻表に従って乗り換え電車は表示されるみたいです。
でも、ほとんどの場合その時刻表通りには運航していません。
だから駅には時刻表なんてものはありません。
でも、待ってればそのうち電車が来るでしょうってぐらいの気持ちでみんな待ってます。
電車が時刻通り運行されないのも色んな理由があるでしょうが、よほどの大きな運航中止みたいなのでない限り、ちょっとした遅れや間引き運転程度なら理由すら発表されません。
でも、アメリカでは人はミスをするものだし、人間の作ったものは壊れるって事を理解しているので、信号故障とか運転手がお腹が痛くて電車が一本運休しましたとか、そういうのが有って誰も悪くないし仕方が無いとあきらめてくれます。
日本ならちょっとでも電車が遅れようものなら、理由は何であるか、誰が悪いんだという話になって、「運転手が腹痛で電車が運休」ってテレビのニュースにまで成る事でしょう。
なんで、日本人はそんな事すら許すことが出来ない民族になってしまったのでしょう。
自分だってお腹が痛くて学校や会社を休む時だって有るでしょう。
寝坊して遅刻する事がだって有るでしょう。
そうやって、どんどん生きにくくなって苦しくなってイライラしているのが今どきの日本人だと思います。
いっその事、長距離線を除いては電車の時刻表なんて無くしてしまえば、日本ももっと暮らしやすい国に、もっと心に余裕のある民族に成れるのではないでしょうか?
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