Brooklynのカフェでの事。
こちらでは、行きたくなくてもトイレに行ける時に念のため行っておかないと、後になってトイレに行きたくなったが何処にもトイレが無いという非常事態になる事もあります。
ということで、カフェなどに行けば必ずトイレに寄るようにしています。
そして、この日もカフェのトイレで・・・
女性用と男性用のトイレが別になっていて、女性用トイレは(扉がうっすら開いていたので)空いているものの、男性用トイレのドアを押してみたけれど鍵が掛かっているようで空かない・・・
使用中かぁ・・と思って扉の前で待っていると、一人の女性が女性用トイレに入っていき、その後に60歳ぐらいの恰幅の良いおじさんがやってきた。
Queue line?と聞かれたのでyesというと、私の後に並んですぐに・・・
「トイレに列を作るってのは女性用トイレと相場は決まっている」「なんで男性用で列が出来てるんだ」「一人しか入れないトイレなのか?」など、いやみな感じではなく陽気な感じでぶつぶつ言っている・・
そうこうしているうちに、先ほど女性用トイレに入った女性が出てくる。
なんか、おかしな気がしてきた・・・
そう、こちらのトイレって扉の立て付けが悪かったりして、一見開かなさそうなのだけれど、思いっきり操作すると開いたりする場合がある。
でも、もし本当に使用中で鍵が掛かっているのに思いっきりガタガタするのも気が引けるのでいつも中途半端に確認してしまう癖が私には有る。
もし、このシチュエーションで長時間待った挙句にそのパターンだったらやばいと思って、再度扉を確認してみる事に・・・
そうすると、案の定扉が開くではありませんか・・・
もう、一緒に待っていた陽気なおしゃべりのおじさんが全開です!
「おめ~何やってんだよ~」
「誰も入ってないトイレに3分も待っちまったじゃね~か~」
と、東京弁ならきっとこんな雰囲気で言っているのだろうと思いながら・・・
こっちは一生懸命「アイムソ~リ~」「I can’t open when I checked little ago」とか、もうメロメロの単語つなげ作戦で”ごめんごめん”の雰囲気で返して・・
中は広いトイレで個室がひとつと立ってする男性用がひとつだったので、「OKOK!Please come in」と言って私は個室に入って一緒に用を足す事に・・
その間も陽気なおじさんはなんかぶつぶつ言っている
たぶん嫁さんにトイレに行ったきり帰ってこないわとか思われてるとか、そんな事を言っているようだけど、もう半分ぐらいしか言っていることは理解できず・・
そして手お洗おうとしているときも、しゃべり続けている・・・
「奥さんが昔この辺に住んでいて、懐かしいからと久しぶりに来てみたら寒くて風が強くてみんな飛ばされそうだよ」とか、そんな事を言っている・・
適当に相槌を打って先にトイレを出ようとしたときに・・・
おじさんが洗面台にいるときに扉を開けようとした私の肩が扉の脇にあった電気のスイッチを押してしまい・・・
おじさんと私はトイレの中で真っ暗に・・
おじさん、一段とテンションが上がって「何やってんだおめ~はよ~、まったくおっちょこちょいな奴だなぁ・・」みたいに、大うけしている・・・
私はバツが悪いんだけれど、おじさんのお話と反応が面白くて、二人して大笑いしながらトイレから出てくるという・・
席に戻って一緒に居た人にそのエピソードを話していると・・・
ふと振返ると食事を済ませて店を出て行こうとしているおじさんがこちらに向かって笑顔で手を振っている。
こちらもうれしくなって両手でバイバイと大きくジェスチャーしたら・・・
なんと、おじさん奥さんを引っ張ってきて遠くで”さっき言ってた俺の奥さんだよ~”みたいな仕草。
私は奥さんにも両手で大きくバイバイのジェスチャーをして、その老夫婦は出て行かれました。
なんだか、とってもあったかで陽気で人がよさそうな旦那さんで、きっと奥さんともずっとそんな調子で仲良しなんでしょう。
楽しくて和気藹々なのが伝わってきます。
寒い日でしたが、こんな楽しいおじさんに会うと一日楽しい気持ちで居られます。
自分たちが店を出るときには、まさかその辺でまたおじさんに会ったら「これからうちでパーティーするからお前たちも来い」とか言われるかも・・・
とちょっと恐怖のような、期待のような気持ちを持ちながら駅まで帰りました。
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