これまでもレストランでのクレジットカードの使い方やチップの話など、日本から旅行に来る人に参考になる情報を時々書いておりましたが、そういう情報をわかりやすく纏めて「旅行者情報」のカテゴリーに書いていく事にしました。
その「マンハッタン旅行者情報」の初めの話題は、タクシーについて。
こちらではタクシーが日本の東京の何倍もの台数走っています。
交差点で手を上げれば空車のタクシーがすぐに停まってくれます。
そして値段は日本のタクシーに比べると格段に安いです。
3人か4人のグループで地下鉄の2駅ぐらいを移動するならタクシーを捕まえた方が安くて早いという場合が多いです。
そして、日本人的にはほんの近い距離をタクシーに乗ると運転手が嫌がるのでは?とか運転手に悪いかな?と思いがちですが、いえいえ、そんな事は無いのです。
マンハッタンを走っているタクシーは、マンハッタンを出ない限り、ほんの少しの距離を利用されても全然嫌がりません。
なぜなら、マンハッタン内を走っている限りはすぐにまたお客さんが見つかるからです。
逆に夜の良い時間帯に例え乗車料金が$100.00を超えるような長距離だろうと、QueensやBrooklynへ帰宅するというようなお客さんは嫌がられます。
まったく、日本とは逆の状況で、日本なら長距離のお客さんを拾うと売り上げが上がって喜ばれるのに、こちらでは空車でマンハッタンまで戻ってくるのが非効率なために、嫌がられるらしいです。
なので、短い距離でも遠慮無くどんどん利用しましょう。
10分ぐらいの乗車距離でも10ドルぐらいの場合が多いです。
しかし、普通のイエローキャブの場合、いくつかの難点があります。
まず一つ目は目的地をドライバーに伝える事。
地球の歩き方などにも書かれていますが、こちらのタクシーは建物やスポット名を言っても場所が分かりません。
日本なら新宿駅あたりで「中野サンプラザ」と言えば乗客がその場所を知らなくても行ってくれますが、こちらでは「Carnegie Hall」と言っても分かってもらえません。
こちらでタクシーに行き先を伝えるにはアベニューとストリートの名前や番号を指定しなければ成らないのです。
Carnegie Hallなら7th Avenueの56Streetと57streetのあいだです。
「seventh avenue between fifty sixth street and fifty seventh street」という感じ。
このあいだうちの近くの交差点で日本人らしき旅行者の若い女性数人組が、イエローキャブを停めて一生懸命行き先を「チェルシーマーケット!」て言ってましたが、やっぱりドライバーは分からないらしく苦戦していました。
とまあ、便利なイエローキャブなのですが、他にもドライバーがインド人で強烈なインド訛りのために、多少の英語が出来る日本人でもまったく何を言っているのか聞き取れなかったり、目的地に着いてからチップ込みの料金を支払うのに手こずったりと、なかなか日本人、とくに旅行で短期間ニューヨークに来ているような人にはハードルが高いです。
そこで、お勧めなのがUBER。
日本でもUBERが試験的に導入されたというようなニュースを見ましたが、こちらではもう1~2年ほど前から爆発的に利用者と車両が増えて一般に定着しています。
UBERとイエローキャブの違いは
- イエローキャブに比べてUBERは料金が若干高め、そして混雑する時間帯などUBERは料金レートが上がったりしてさらに高くなる場合がある
- イエローキャブはシートがぼろぼろだったり、車がぼろぼろだったりするがUBERは綺麗な車が多い
- 運転の荒っぽさもイエローキャブの方があらぽい場合が多い
- UBERはネット決済なので運転手に料金の支払いをしなくても良い
という感じでしょうか・・
最も便利なのはスマホのアプリから全てが出来てしまう点です。
日本からの旅行者でも使えるので、前述のイエローキャブの色々なハードルもこれで解決です。
まずはアプリをインストール。
日本のiTuensでも同じアプリがダウンロード出来ますので、出発前にインストールしておきましょう。
インストールしたらセットアップが必要なので、アカウントの設定などをしておきます。
同時にクレジットカードの情報も入力しておきます。
ちなみに、アメリカのクレジットカードでApplePayを登録してあると、自動的にUberのアプリからApplePayに連携してApplePayでの支払いも可能となります。
アプリを開くと現在位置を元にUBERを呼ぶ場所が表示されます。
通りのどちら側に停めてほしいかを含めてピンの位置を微調整します。
画面上に表示される住所をばっちり合わせると、その前まで迎えに来てくれます。
SUVタイプの車。
これは5人以上で乗車したい場合など、座席数が多い車として呼べます。
乗車場所を決めて、呼びたいタイプの車を指定すると「乗車場所を指定する」のボタンの横に、今依頼するとおおむね何分で到着するかの目安時間が表示されます。
そして「乗車場所を指定する」のボタンを押します。
次の画面で、そのまま一番下の黒い帯にある「Uberを依頼する」を押しても良いのですが、その左上に有る「見積もり料金」ボタンを押すと目的地が入力できます。
目的地を入力してから依頼すると、ドライバーに事前に目的地が通知され、ドライバーのナビにもその目的地が自動でセットされるので、乗車した後に目的地を英語で教える必要が無いのです。
さらに目安の料金も事前に分かるのでとても便利。
料金の目安を確認したら画面左上のばってん×マークを押して元の画面に戻って、最後に「UBERを依頼する」のボタンを押します。
その前に初めての利用なら「プロモーションコード」のボタンを押して”7t2u2ue”と入力してください。
初めての乗車から最大で$15.00が割引されます。
数秒待つと、どの車が迎えに来るのか確定して、ドライバー名とともに、その車が今どこを走っているのかが自分のアプリに表示されます。
それを見ながら「あと信号ひとつで到着する」という状況が確認できるので、お店で待っている場合は「そろそろお会計しようかな」という風にタイミングを図れるのです。
車が到着するとテキストメッセージで「到着したよ」とか電話でお知らせがきます。
車を見つけたらドアをあけてアプリに登録してある自分のファーストネームを言うか、アプリが表示したドライバーの名前を見てドライバーの名前を確認すればOKです。
私はUBERを利用するときはいつも乗車したときに自分の名前を言う以外まったく英語で会話を必要としないです。
さらに乗車した後も自分のアプリは目的地に対して、どこを走っているかの表示をしてくれるので変なところに連れて行かれないかとか、遠回りして料金を割り増しされてないかと言った心配はありません。
そして目的地に着いたら、一言サンキューと言って下車するだけ。
チップの計算とかお金の支払いとか、ややこしいことは一切不要です。
車を降りて数分すると先ほどの乗車料金の領収書がメールで届きます。
領収書メールには走ったルートと、距離や時間が料金とともに表示されています。
さらに、そのあとアプリを開くか領収書メールのリンクからドライバーの評価が可能で、運転が荒かったとか車がボロかったというクレームから、「車の中に忘れ物をした」とか「遠回りして料金を割り増しされた」という事まで連絡が可能です。
イエローキャブでは一応車体番号とか有って会社に連絡するとかは可能ですが、クレームについてはあまりまじめに対応してくれないとか、車内の忘れ物はドライバーが盗んで「何も無かったよ」と言われるのが常ですが、Uberの場合はそういった細かいサポートまで充実しているようです。
通りで手を上げて白タクが止まってしまって強引にメーターの無い車に乗せられて、高額な料金を取られるという心配もありませんので、安全にスマートに旅行を過ごすためにも、日本からの旅行者にはUBERの利用がお勧めです。
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