こちらに来てから、病気らしい病気もしなかったので、今までお医者さんというのに掛かったことがありませんでした。
保険の制度やら色々とこちらの医療に関しては日本と違っていて、何かと難しいと言うこともあり、今まで多少の風邪ぐらいなら市販の薬と買って治していたので、お医者さんに行く必要も無かったからです。
日本では医療保険の制度が違うというのがよく知られた事実です。
こちらでは、国民それぞれが自分の選択した医療保険会社に保険料を支払って、病院に行くときにその保険会社から医療費が支払われるという仕組み。
なので、当然保険に入っていない人も少なくなく、ERなどで有名なこちらの医療ドラマでもしばしば医療保険に加入していない患者の事がストーリーに出てきたりします。
また、それが良くないとのことで国民全員が保険に加入する事を義務づけるオバマケアという法律が少し前に施行された事も日本でニュースと成っていました。
さらに、こちらではお医者さんに行くという行為そのものの考え方も日本とは違い、お医者さんに行くのは、本当にお医者さんの処置が必要な時であり、簡単に言い換えると薬を飲めば直るような病気はわざわざお医者さんに行かないのが普通の感覚らしい。
日本ではまず薬を貰うためにもお医者さんに行くという感覚ですが、こちらでは風邪などの病気では市販薬を自分で買って飲むという感じで、風邪ぐらいでお医者さんに行ったらお医者さんが「何で来たの?」って言われる事も有るらしい・・・
(たぶん風邪ぐらいでお医者さんに行ってもお医者さんは市販の薬の名前を教えて『薬局でこれを買って飲んでね』というぐらいしか出来ないからでしょう)
そいういう事もあって、こちらの処方箋なしで買える市販薬はべらぼうに強いです。
たぶん日本の処方箋で買える薬と同じか、それ以上に効きます。
そして、日本人にとって、こちらでお医者さんに行くもう一つの高いハードルが・・・
英語での体の部位や病気、痛みの表現の仕方が難しいというのもあります。
たとえばたいがいの日本人の大人なら「頭がズキンズキン痛い」「頭がチクチク痛い」「頭がガンガン痛い」と言えば、なんとなく痛みの雰囲気も伝わるでしょう。
「胃が重い」とか「胸焼けする」とか・・・
「肩甲骨って英語で何て言うの?Health Bone?で良いの?」とか・・・
そう考えると、ちょっとぐらい日常会話に苦労しないぐらいに英語が話せても、保険の手配をしてお医者さんに行って問診に答えて自分の症状を伝えてお医者さんに診てもらうというのはとっても大変なのです。
そういう事もあってこれまでこちらに来て一度もお医者さんに行ったことが無かったのですが、ついにしばらく前にお医者さんに行くことに成ったのです。
でも、いくら何でも完全にこちらのお医者さんにチャレンジするほどの度胸は無く。
情報誌などを見て、日本語スタッフが居て日本語でのサポートもしてくれるという病院に・・・
Jeffrey Ahn MDという耳鼻科の病院。
外観はこんな感じ。
場所も家からそう遠くなく、歩いて行けました。
受付などは英語で対応されましたが、診察前に記入する問診票などは英語と日本語と韓国語などが併記されている用紙に成っていて、苦労せずに書き込めました。
が・・・
いざ診察となると・・・
笑福亭笑瓶さんによく似た、取っつきやすそうな雰囲気のJeffrey Ahn医院長がやってきて、こちららしく”Hi who are you?”等と良いながら握手を交わして・・・
いきなりAhn先生「日本語の診察希望って事だけど、英語の方が良いでしょ?」とか言い出す・・(勿論英語で)
私が(そんなぁ・・と思いながら)きょとんとしていると「今日日本語サポートしてくれるスタッフ休みなんだよね」って・・・
じゃ、有無を言わせず英語で診察って事ですよね?
そうならば仕方が無い、開き直ってAhn医院長の英語での診察を受ける・・
でも、さすがに日本人の患者さんの多い病院らしく、Ahn先生が鼻炎だとか副鼻腔だとか、必要そうな単語はちゃんと日本語で言ってくれたので、ちょっとルー大柴に診察されているみたいな雰囲気でしたが、だいたいの内容は理解でき・・・
最後に、あなたはアレルギー有りそうだけど?って言われて有ると思うけれど検査したことは無いって言ったら、今すぐ検査できるけどするか?と
そして、両腕に40カ所ぐらいアレルギー反応をチェックする針を刺され・・・
この日は抗ヒスタミン剤配合の点鼻薬や抗生物質を処方されて帰宅。
しかし、これはあくまでも序の口。
これから長くて大変なアメリカでの医療(医療英語や保険システム)との戦いが始まるのでした。
・・・続く(かな?)
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