しばらく前にたけしの「ニッポンのミカタ」という番組で幸せに感じる事について放送していた。
まあ、マスゴミが作った番組だから、最初から何かの方向性を決め付けて、その方向に話が行くようにアンケートしたり編集したりして、視聴者に意図したイメージを持たせる為に作られた内容でしたが、かいつまんで内容を説明すると以下のような感じ・・・
まずは新橋のいつもの駅前で酔っ払った団塊の世代のお父さんたちに、「今の若者は幸福か不幸か?」と質問します。
まあ、当然と言えば当然に就職難や非正規雇用の増加やら収入を得たり、将来設計をしていく上で困難な事が多いので、口をそろえて「かわいそう」と言います。
そして、自分たちはそれほど苦労せずに当たり前のように社会人(正規雇用)となりバブルの時期には接待交際費やタクシーなどを湯水のように使い、年齢とともに上昇する年収に従って車を買い家を買い・・・
というVTRを再生後
20代の若者たち50人(学生と社会人)に単純に「あなたは今幸せですか?」という質問を行って、”幸福”と”不幸”の札を上げさせるというアンケートを実施。
その結果50人中49人の20代が”幸福”だと回答するというもの。
その後にどういうときに幸せだと思いますがという問いに、「コンビニで買ったシュークリームが美味しかったとき」とかそういう答えを集めて、最後にはフェイスブックで”いいね”が沢山付いた時とか、ニコニコ動画の再生回数が沢山だった時等・・
で、また、湾曲したマスゴミの解釈によって、上記の事が団塊の世代=物質によって欲求が満たされ、今時の20代は物質やお金に頼らない欲求の満たされ方を知っていて、時代にあわせて進化した結果だと結論付けているのです。
しかし、これって非常に違和感を感じました。
団塊の世代は受験戦争を努力する、会社に入ったら仕事を努力する、そういう努力の結果として会社に認められたり、出世競争を勝ち残ったり、そういう結果として金銭を手に入れて、その使い道として車を買ったり家を買ったりしたのです。
すなわち、努力する事で一定の成果を出し、その結果として物質を手に入れて、それにより幸せだと感じていたのです。
一方今の20代は番組中でも指摘されていましたが、努力したって正社員には成れない、努力しても未来は今より悪くなるという前提のもと、今現在の中で簡単に味わえる幸せで満足するようにしているのだという事。
をいをいをい!って思いましたが、流石に最後まで物質至上主義の団塊の世代は古くて金品にとらわれないで幸せを感じる現代の20代は進化しているというシナリオで通せるわけも無く・・・
番組の最後の数分間で、若者がそういう考えだと国を滅ぼすっと言ってました。
結局番組としては視聴者にどっちを訴えたかったんだよと思いましたが・・・
私はこの50人の20代の人たちはただ”非不幸”なのだと思います。
”非不幸”を不幸じゃないんだから幸福なんだと勘違いしているのです。
そして、そのまま非不幸を幸福と履き違えて何も努力しなければ、確かに将来は何も良くならないだろうと思います。
実際番組で出てきた20代の人たちは、正社員になんて成りたくないと言いながら、親からの仕送りと数万円のバイト代で恋人と同姓しながらファミレスで食事をして幸せとか・・・
ちょっとサバ読んでそうな自称20歳の女性は正社員に成って縛られるのは嫌ですと言いながら自分のダンスを動画サイトに投稿してコメントが沢山付いて幸せとか・・・
おまいら50歳になってもそのままで幸せとか言ってられるのか?って思う。
もし私がこんな風に改まって「あなたは今幸せですか?」と聞かれたら、きっと”非幸福”と答えるでしょう。
なぜなら、まだまだ、○○が欲しい、○○で有りたい、というのが108個どころか1080個ぐらい煩悩というか欲求というかが存在します。
もっと裕福になりたい、もっと遊ぶ時間が欲しい、日本全国の各市町村を全部旅して訪れたい、四万十川の源流から河口までを3ヶ月ぐらい掛けて旅したい・・・
今を幸せと評価してしまうと、そういう目標を失って努力する事をしなくなるのではないでしょうか?
少なくともそういう欲求(格好良く言うと目標)の大きなところが満足されない限りは、それまでは”非幸福”なんだと思います。
だから今よりも少しでも幸福に近づくために努力するのではないでしょうか?
少なくとも私が”幸福”の札を上げられるようになるのは、「もうこれ以上何も望むものはありません、すべてが満足です、現状維持さえできればそれで良いです」とそういう風に思えたときだと思います。
まあ、私も温泉に入って「極楽極楽!」と思う瞬間はありますよ。
そういう時には瞬間的に幸福なのだと思いますが・・・
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