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うまの話1

私は乗馬クラブに入会するまでは馬という動物の事はほとんど知りませんでした。
観光で○○牧場というところに行って馬が居ても絶対ナデナデとか出来ませんでした。
知らない家の飼い犬のように手を出したら噛まれるんじゃないかとか、そういう風に思ってました。
そう、まさに犬や猫の大型になった生き物だと・・・

でも、乗馬クラブに入り、馬との接し方を教えてもらい、実際に馬に接するようになって、犬が大きくなったものとは全然違うという事を理解しました。

馬は草食動物なのでそもそも食べる為に他者を攻撃捕獲するという必要がないです。
犬はもともと狼に近い血縁で自分よりも弱い生き物を殺して食べるというDNAを持っています。
猫も同様。

さらに馬は他の草食動物と同様、長い年月肉食動物の餌として襲われる立場で進化してきました。

なので馬は自分より強いとか弱いとか関係なく、自分から他者を襲ったり噛み付いたりする事は基本的にしないという事。
さらに、進化の過程で捕食者に狙われながら絶滅しなかった得意の走る能力でびっくりしたときや危険を感じたときには、とにかくダッシュで逃げるという特徴があるのです。

そういう意味で、犬猫よりも肝っ玉や行動の基準はすずめなんかの方がずっと近いと思います。

しかし、このすずめの心臓が乗馬の上では厄介だったりもします。

人が乗る為に調教された馬はある程度人や車やカラスや犬などに驚かないように教え込まれているのですが、それでも時には何かの拍子でびっくりしたりするのです。

1頭の馬がびっくりしてパニックになると、その周りの馬も何かの危険が迫ってると思い、釣られてびっくりしてしまいます。
そして唯一の武器である走る能力を発揮して一目散に逃げようとダッシュの体勢になるのです。
これ、乗っているときに自分の馬が成ったら人間もビックリです。
バランス良く乗ってすぐに停まらせないと最悪の場合落馬してしまいます。

あんなに大きくて体重は400キロ以上なのに、ハートはすずめ並みという・・・
そして、頭脳は犬とほぼ同じぐらいで、人間の3歳児なみだそうです。

そういう小心者の弱い生き物ですので、皆さんも牧場や馬場に行って馬を見かけたら、車は徐行クラクションは鳴らさない、ドアの開け閉めはそっとするなど、お馬さんをビックリさせないように気をつけてください。










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