よしを’S質問箱
- Q394.水草水槽の底床につていご質問です
- 【タータラさんからの質問】
はじめて質問させていただきます。
Q&Aも拝見させていただきましたが、部分的に書かれている箇所しか見つけられず、申しわけございませんが、お教えいただけると助かります。
質問は、水草水槽に適した低床です。現在、水草中心とした水槽を立ち上げる計画を進めておりますが、その基本となる低床をどのタイプにするかで悩んでおります。候補は、次の2つです。
●底面吹き上げ型
外部パワーフィルタとテトラのオーバーフローフィルタを使用して、底面吹き上げ方式で水を巡回させる。土壌タイプは使用せず、ADAのクリスタリーノのみで低床を形成する。
「メリット」
・低床を水が通るため、水温が一定になる
・水が巡回するため腐りにくい
・酸素と液体肥料がまんべんなく行き渡る
・吹き上げ型のため、低床にゴミが溜まりにくく、1年に1回のフルメンテの必要はない?
「デメリット」
・底面濾過ではないため、バクテリアの繁殖と濾過に不安
・吸い込み型ではないため、ゴミは別の除去方法が必要
・原則的に土壌タイプの低床は形成できない
●なにもセットしない
ADAのパワーサンドとクリスタリーノを使用し、底面に濾過装置はセットしない。濾過は外部パワーフィルタで行う。
「メリット」
・自然に近い形のシステム?になる
・数年に渡る長期育成が可能
・さまざまな土をミックスして使用できる
「デメリット」
・低床に水と酸素が行き渡りにくいため腐敗しやすい
・低床と水中に温度差が生じる
私が考えた主なメリット、デメリットはこんな感じです。ただ、一度セットするとやり直しができないため、悩みは増すばかりです。ADAでは、ネイチャーアクアリウムを中心としており、底面濾過や吹き上げ型は推していないようですが、果たしてそんなに上手く環境が形成できるのか・・・・という自信のなさもあります。
水草はまだハッキリと決めていませんが(本当は決めないとダメなのですが)、種類は多くなりそうです。魚は、小型カラシンやコリドラスを10匹程度予定しています。
お忙しいところ申しわけございませんが、ご指導いただけると助かります。よろしくお願いいたします。
■水槽機材
・水槽:60×30×30cmガラス水槽
・濾過装置:エーハイム2222外部フィルタ
・照明:ADAグリングロウ4灯式
- A394.底床の話あれこれ
- そうですね、やはり底床の事をあれこれ考え出すと、何が良いのかなかなか決められないですね。
技術集の「底床物語」その1とその2はご覧頂けましたでしょうか?
もしまだなら是非参考にしてみてください。
しかしながら底床の仕組みについては結局のところ、これに比べてあれの方が良いといった短絡的な答えは無いようです。
そうですよね、だって水草育成は非常にカオス的な要素が多いですので、まったく同じ環境で底床吹き上げにしたものと、そうでないものを同時に作成してもどちらの水槽が上手く行くかといった事は、そのテストを行うたびに結果が違っているはずなので、そういった答えを出せないのが実態です。
まあ、この辺も照明や濾過などと同じように、自分で色々考えて、自分の中で納得できる理論を見つけ、そしてそれに拘ってやってみるというのが自分なりの答えの見つけ方だと思います。
自分と同レベルのアクアリストが家に来たときに、その仕組みの理論やこだわりを言って聞かせる事が出来れば、それがれっきとした答えに成ると思います。
とりあえずあげられている構成でメリットデメリットなど・・・
●底面吹き上げ型
メリットはあげられているもので良いと思います。
デメリットですが・・
>・底面濾過ではないため、バクテリアの繁殖と濾過に不安
濾過だけを考えれば2222だけでも十分に機能するレベルですから、特にそういった心配をしなくても良いと思います。
>・吸い込み型ではないため、ゴミは別の除去方法が必要
これも普通に2222を使うと思えば何とも無いです。
2222の濾材だけで対処するか、それでも心配ならストレーナ部分にP1フィルターでも取り付ければ物理濾過はそこでまかなえます。
>・原則的に土壌タイプの低床は形成できない
これはしょうがない事ですね。
土に近い種類の底床ではどういったシステムでもかなりの確立で2年程度の維持が精一杯になりますので。そもそもそういったタイプの底床を使う事を選んだ段階で長期維持はあきらめるべきでしょう。
そういったタイプの底床を使うのには賛否両論有るようですが、私は個人的には好きでないので無理をしてそういったタイプの底床を使う必要は無いと思います。
その他にあげられていませんでしたが、他にもこういったデメリットが有ると思います。
・底床埋め込みタイプの肥料が使えない。
・オーバーフローのパイプが意外と太いのでレイアウトの邪魔になる。
・底床の下のスノコ部分に水草の根が絡まり、トリミングや植え替えのときに苦労する。
●なにもセットしない
「メリット」
>・自然に近い形のシステム?になる
自然に近いかどうかは分かりません。
自然界なら水槽の底のようなものははありませんので、水は何処までも浸透したり逆に湧き水のように水が染み出したりしている事もあるでしょうから・・
>・数年に渡る長期育成が可能
土に近い種類の底床を使わない、定期的にきちんとしたメンテナンスを行うという事をすれば4〜5年でも維持が可能です。
>・さまざまな土をミックスして使用できる
これはメリットかどうかは・・・
そもそもミックスして使う事の目的や効果が分かりませんし、もし粒の大きいものを底に敷いてとお考えなら、やめておいた方が良いです。
底床掃除やトリミングのたびに混ざり合ってきますので。
デメリットはあげられているもので間違いは無いと思います。
それらのデメリットを解消するのがラインヒーターとかの底床を暖める仕組みです。
しかしラインヒーターの場合も根が絡むという問題点は残りますので、どうにかしてそれを解消する必要が有ります。
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