よしを’S質問箱(Deep編)
分類 @@#アクア一般#@@ @@#器具#@@
Q1034.ろ材を底砂として使うのは意味があるんでしょうか?
【JJさんからの質問】
こんにちは.熱帯魚を飼いはじめて一年がたちました.
そのころ立ち上げた60cm水槽がだんだん汚れリセットしようと思い120cm水槽を購入しました.
底砂をなににしようか,考えています.
濾過装置も上部+外部フィルターにしようと思っているのですが,出来るだけ水替えの手間を省くために思いついたのですが,ろ材(エーハイムのサブストラットやパワーハウスのモノボールとか)を底砂として使用した場合,どのくらい効果が期待できるのでしょうか?
それともほとんど意味が無くなってしまうのでしょうか?
底砂にろ材を混ぜてみるのもいかがでしょうか?教えてください.
A1034.底床は重要なバクテリアの住処
まずは、通常の濾過をどの様に強化しようと水替えの回数は減らす事が出来ませんので、その点については良く理解しておいて下さい。

よほど濾過がきちんと機能しておらず水質の悪化を換水で補うしかないような環境を除いて、硝化がきちんと行われている環境では換水とは通常の濾過で出来あがった最終成果物の硝酸塩の除去と水槽水の栄養度をコントロールするために行うものであるからです。

硝酸塩は通常の濾過とは違う特殊な方法で換水を行わず除去する事は可能ですが、栄養度のコントロールを換水せずに行う事は非常に難しい事と思いますので、やはり換水という行為はどうしても避けられない行為と思った方が良いでしょう。

その辺の考え方などを纏めたのがアクアテロリストの「水換え不要という言葉」ですので一度読んでみて下さい。

さて本題の底床に濾材の件ですが、そもそも底床というのは水槽内で色々な役割を果たしています。
もちろん畑やたんぼの土壌と同じで水草が根を張り育つ為の基本的な作用の他に、濾過装置としての硝化作用や還元作用にも深く関わっています。
その作用のために色々なバクテリアが複雑に活動しているのが底床です。

植物が根から養分を吸収するにしても底床内のバクテリアの活動が必要ですし、底床での濾過についても上部フィルタや外部フィルターのように濾過バクテリアも活動しています。

そう考えると単なる砂利ではなく専用の濾材として開発された物を底床の代わりに使ったり、底床に濾材を層として入れてしまおうと考えるのは間違いではないと思います。

しかし、大磯砂であろうとどんな底床であろうと前述の底床内のバクテリアの活動は起こっております。
特に濾材を使用する場合のみ起こる機能ではありません。
従って、通常底床として使用される物の中でも焼き赤玉や富士砂、最近のセラミック製の底床などは多孔質であり、バクテリアの活動などには好ましい環境に出来ると推測できます。

昔から、マニアの中ではそういう働きに目をつけて素材や設置方法を色々と工夫されるポイントでありますので、是非とも自分で色々と考えながら底床の素材を選んで自分なりの工夫をしてみて下さい。

尚、水草水槽として使用するならあまり軽い素材は植え込みが難しくなりますし、粒の角がとがっているような物は根を傷めやすかったりします。
また色々な素材や粒の違う底床を重ねて層にするのは、長年水草の植え替えやトリミングを行っていると層が混ざり合ってきてしまいますし、リセットの際には全てが混ざってしまい再利用できなくなったりする事も有るので、個人的には層にするのは特別な場合を除いてお勧めはしません。

DeepなQ&Aでは話題がDeepなので常時該当の話題への情報提供やご意見を受け付けております。
ご意見や追加情報をお持ちの方は是非とも下の意見情報の投稿ボタンを押してご意見情報提供をお願い致します。

よしを’s質問箱トップへ

よしを’sホームページへ