よしを’S質問箱(Deep編)
分類 @@#水草#@@
Q1002.水景の完成過程について
【tabaさんからの質問】
大変有意義に拝見さして頂いています。去年の11月頃、グッピー飼育の水槽より
水草メインに転換し、思考錯誤の末今だ、発展途中のビギナーでありますが、
再び、いくつか質問があります。

まず、環境からですが

水槽 60×30×35cm 

照明 60cm2灯式×2 (ADA・NAランプ20W×4灯)
   タイマーにて午後1時より午後11時まで10時間

濾過 フルーバル 103・203 各 1台 
濾材 103 スポンジ + リング状のもの適当 (名前は分かりません)
203 スポンジ + 白い軽石状のもの適当 (名前は分かりません)
底床 当初、すべて酸処理済みの大磯砂でしたが、今年に入り、3分の1程度を
ADAアクアソイル・アマゾニアに交換 (前面は5cm程度、後ろは幾分厚め)
CO2 大型ボンベにて添加 デナリー社のバブルカウンターで1秒に1滴程度
毎日、午後1時より午後10時頃まで添加ボールバルブによる手動ですが、この時間を心がけています。
(奥方の許しが出たら、電磁弁とタイマーを購入しようと思っています。)
飼育水
GHがかなり高いため、(テトラのGHで、測定不能な位)
予備漕で60cm上部濾過装置内でアクアソイル・ピートにて循環後使用。
(アクアソイル約100gピート約200gをそれぞれストッキングに入れています。)
水草
アマゾンソード1 ヘアーグラス・パールグラス・ミリフラムレッド・チェーンサジタリア
その他スターティングプラントとしてのウイステリア・ヘテランテラ・ハイブロフィラ
シリアネット(小)7個 プラス 浮き草(オオサンショウモ)
生体 ゼブラダニオ5匹 オレンジ色のグラミー1匹
ヤマトヌマエビ 3匹 当初は10匹入れましたが酸欠のためボツになりました。

肥料その他
木酢液100倍を3日に1回程度5cc
ADAのステップ3とメネデール100倍溶液をブレンドして
水替え毎に(週1回)5cc程度
現在の状況
コケは、それなりについていますが、半年の経験によりく除去に付いてはそれなりに、(水替え、エビ等)できます。
その他、水質に付いては略、問題ないと思っています。
目標は、センタープラントにアマゾンソード、前面をヘアーグラス・サジタリア、アクセントにパールグラスが完成目標です。
現在、有茎をカットした分、ネット入りシリアを水質安定の目的で配置しています。
シリア、パールグラス共気泡は見られ、ヘアーグラスも増殖中です。
長々となりましたが、これから質問です。
 
その1 ヘアーグラスについて
ランナーを出しながら増殖中ですが、長い物は10cm以上にもなっています。
コケがついたもの、茶色に変色した物はできるだけ1本1本カットしていますがこの葉姿の長い物だけカットして長さを揃えるのがいいのでしょうか。
それとも、株全体を下からカットするのがよいのでしょうか。
それと最近になって少し、緑が薄れてきたように思うのですが、照明には問題が無いと思っていますので、底床の肥料不足が原因と思いますが、我が家にはテトラのイニシャルスティックがあるので使用したいのですが、その際肥料はどの程度の深さに置けばよいのしょうか。
ガラスの前面から見ると、深い物は一番下まで根が入り込んでいます。
その2 シリアについて
シリアは最終目標ではなく、あくまでも水景の完成途中の物ですから今後のためにお願いします。
盛んに、気泡はあげているものの、やはり照明の当り具合でしょうか、1つのネットでも長さが、1cm程の部分と長いところでは3cm程度になってしまします。
全体を同じ長さにする場合やはり同じネットでも部分カットは必要でしょうか。
それと、一部に白化したものが見られます。恐らく最初にネット内につめすぎが原因と思われますが、こうなった場合、やはり一旦シリアネットから取り出し浮き上がる前に詰め替えした方がよいのでしょうか。
その3 完成後の肥料について
先ほど記述のように肥料はイニシャルスティックをとして使用したいのですが
(無論、液肥の類に付いてはその回数を減らす)
その際、回数を減らして、前面にした方がよいのですか。
それとも部分的に少量を施したほうがよいでしょうか。
とゆうのも、これまでの経験から、底床をいじる度(水草の抜き挿し・底床肥料を与える際)必ず底床の汚れを巻き上げてしまい、コケの発生につながりそのたび水替えに追われた経験にできるだけ触りたくないからです。
エビが少ないのも一因でありますが・・・
最後に ラインヒーターについて
この水景が完成しましたら、もう1本チャレンジしようと思っています。
その際、友人より使い方が分からないからと、譲り受けたラインヒーター(30W)が有りますので、使用したいと思っています。
箱の、表示にはサーモスタットと併用してくださいと表記があります。
しかし、私の知る限りサーモは大体100Wから300Wとゆうふうに下限は100Wだと思いますが、果たしてこのようなサーモでラインヒーター自体機能するのでしょうか。
またその他ラインヒーターの使用に際しての私の知らない点についてお教え頂けませんでしょうか。

 それでは、宜しくお願いいたします。

A1002.水景の完成過程について
まずは各質問の回答の前に一つ。
大磯砂にアクアソイルをプラスされたとありますが、これはしない方が良かったのではないかと思います。
アクアソイルを上または下に入れる形で層にセットしたのか、それとも完全に大磯と混ぜて使われているのか不明ですが、いずれにしても使用して植え替えなどを行っているうちに混ざり合ってきますし、折角の大磯なのにアクアソイルが混ざっているために底床掃除も思うように出来なくなってしまいます。

後半に書かれている底床をいじるとゴミがまき上がるというのもソイルの粒が潰れて砂状になっているためにその様な現象が起こりやすいと思われます。

またその様に混ぜてしまっては再セットするにも大磯とソイルを完全に分離することは難しくなるので最悪の場合ソイル共々使い捨てにしなければ成らないかもしれません。

GHが高いことに関しても別水槽で調整されているようですが、これもアクアソイルとピートではpHを下げることは出来てもGHはさほど下がらないのではないかと思います。
GHを下げるならゼオライトかイオン交換樹脂などを使った方が良いように思います。

ヘアーグラスについてですが、基本的にはあまり長さの違いを気にしない方が良いと思います。
長さが多少違っているのが自然なので、それを上手く活かした方が良いですね。
リシアの長さの違いも同じです。
いずれも散髪直後の頭髪のようなばっちり長さがそろった状態は逆に不自然だと思いますよ。

ヘアグラスのトリミングですが、最終的に希望する長さでカットするというのではなく、カットした後に成長することで長さや量が完成するように考えて下さい。
完成形がどう見てもハサミでカットした切り口で終わっているのは観賞上マイナスだと思います。

カットの仕方は1本ずつ丹念にカットしていく場合もあるようですが、調子が良い場合は散髪のように全体的にばっさりとカットしてしまって全体的に新しい芽が出て来るようにするというやり方もありますので、草の調子を見ながら成長後の最終形を思い浮かべて対応するようにしましょう。

底床肥料は私は何も考えずにピンセットが刺さる一番深いところまでセットしています。
ピンセットが水槽の底まで届いても、肥料がセットされている位置は結局は水槽の底から1cm程度の位置になるはずです。
あまり表面近くにセットすると水槽水に肥料分が溶け出し易くなるように思いますので、一番深くで良いと思います。

リシアについては状況によってよく形を変えます。
白くなったり半透明になったり・・・
基本的にはその様になるときは光・肥料・CO2のバランスが良くないんですね。
何かが多すぎてもその様になります。
たいがいの場合その様に異常な色や形になったリシアは観賞にも良くないですし、酸素の泡も付けずおまけに沈んで水槽の隅っこで勝手に繁殖するという厄介な草に変身してしまう場合もあります。

環境を見直しながら長く成長しているようならネットへの再セットを早めに行って状況を変えてみるというのが良いと思います。

気になったのはリシアを使っているのは一時的という所です。
リシアやモスは一旦水槽に入れるとやめたくなってもなかなか全部水槽から取り出すことは出来ません。
リシアなんかは水槽のガラス面に5mmほどの切れ端が付いているだけでそこから繁殖します。

私はリシアをレイアウトで使わなくなってから水槽から全て無くすことは出来ませんでした。
今またモスが要らなくなったのですが、どうしても見えないところでモスが繁殖しています。
そうなるといずれも憎らしいぐらい駆除できませんから気をつけた方が良いです。

肥料については、液体と底床の使い分けや比率、底床肥料の与える場所や量と範囲など、全てにおいて使っている草の特性や状況を自分で見極めて行います。
最終的には草の状況を見て必要そうな所に必要そうな肥料を与えるという事になります。
まずはよく草を観察して肥料が切れたときのサインと調子がいいときの顔色を見極められるように成って下さい。
そうなると自ずと肥料を与えるべきタイミングや量が分かるようになります。

ラインヒーターについては製品によって色々な種類があるので投稿された内容だけでは判断しかねます。
またラインヒーターの使用方法としては夏でも通電して底床の水流を起こす必要があるので、サーモスタットでの制御は向かないと言う説もあります。
その辺の話は技術集の「底床物語その2」で解説しておりますので、そちらをご覧下さい。

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