オランダ・プラント
学名 Eusteralis stellata
原産地:アジア、オーストラリア
この画像もMASさんに提供していただいた物。
とても綺麗な状態のいいオランダ・プラントです。
MASさんの技術力の高さが伺い知れますね。
「よしを’s質問箱」の”Q29.オランダプラントの育成について教えて下さい”でオランダ・プラントの育成のコツなら私も教えて欲しいとこぼしていたら、なんとそれをご覧になったMAS
さんが、メールで貴重な情報を送ってきてくれたではないですか!!
とても有用な情報なのでここに編集し掲載する事にしました。
尚、投稿していただいた内容を編集の上私のホームページ上で掲載する事はMASさんに許可を頂いております。
ではこれからMASさんのお送りいただいた貴重な情報をご披露いたします。
基本的にはお送りいただいた内容を変更せずに改行位置やHTMLタグを使った編集を行っているだけで原文は変更しておりません。
尚、文章の中には私のつぶやきというか合いの手のような物を()で囲んだ赤色の文字で添付しました。
長年育てて解ってきたのオランダ育成のコツです。
思い違いもあると思いますが。
購入時の注意
(入荷時に買うというのに何か意味がありそうですね、MASさんに聞いてみたところ「環境が変わると一端頂芽が坊主になって細い脇芽が数本はえてくるから。魚屋で細くなって家でも細くなってもらっては困るわけです。また,根も一度抜くと腐るので,余計な養分を使うことになります。よって,根が全く無くても大丈夫です。」とのことです、なるほどなるほど・・)
水質
(底床を念入りに掃除というのは有茎難種の鉄則ですね、換水を多くというのは結果的に導電率を低く保つとか、硬度を低く保つとかそういった結果に結びついてるのだと思われます、原水がオランダに向いていない場合(たとえば硬度がやたら高い原水とか)、換水を多くすれば良いというようにはならないかも知れないですね)
肥料
光
蛍光灯の下なら3灯で育ちますが,高レベル栽培を目指すなら4灯です。
どちらにしろ短時間照射では就眠運動が起こらなくなり徐々に矮化し,光量不足の症状が現れます。
苔ですがオランダプラントやトニナなど好日性の強いタイプは生長していれば全く寄せ付けません。ガラス面にはつきますが・・・
また,大抵の有茎は大型化し異常な速さで殖えます。
(水草水槽の通常の光量と比較してそれほど高光量でもないのですね、標準的な光量か又は少し弱めかという光量で、そのかわり長時間点灯がポイントのようです・・
水草水槽に慣れている人ならば「高光量で短時間点灯」というのが定石ですが、それに少し反するような光事情だと思います。
この光量の状況だけを見ても苔が出やすそうな気がします。)
CO2
(テトラの試薬で測定して30mg/l以上というところでしょうか・・)
温度
これら全部が高いレベルで平均して要求されます。
こんな環境にするとクリプトやアヌビアスは苔だらけになってしまいますから有茎水草中心にした方がいいと思います。
上手くいくと就眠運動が大変綺麗です。
最高で茎が1cm弱,直径が15cmにまでなります。
#硬度はどうなのか解りませんが,家ではGH2です。
#大磯で育てています。ADA砂を使えば簡単かもしれません。
#水深のある水槽で育ててみたいものです。
症状と対策
(これはとても貴重な情報だと思いますし、とてもよく分析されています)
これらが起こる前に茎の節間が詰まるのでそこに注意します。
いつの間にか何かが不足していることが多いです。
ここ1,2週間で何か変なことをしなかったか考えてみます。
メモを付けるとレベルがあがりますよ。
メンテナンス
切り戻しの必要があるわけですが,3週間はいじらない方がいいため,
水面まで10cmくらいは余裕を持って切ります。
増やしたいときは水面で縮れて真っ赤になってから切り戻した方が成績がいいです。
太らせたいときは水面に届く直前に切ります。
下の部分は,根を張ったままにしておけば新芽が出ますが,植え直しても大抵腐ります。
書いてみると難しいですね。実はそんなに気張らなくてもそこそこ育ちます。
上に書いたことは,水草水槽としては異常といえる管理で,陰性水草などは上手く育ちません。ただ菊のような大輪になると凄いよと,それだけのことです。
#家のは水草レイアウト水槽としては大したこと無いです。
一部分でも,皆さんの上達のきっかけになればと思います。
最後に改めて情報提供をしてくださったMASさんにお礼申し上げます、貴重な情報をどうもありがとうございます。