よしを’S質問箱
- Q1000.夏場の水温上昇対策教えて下さい。
- 【匿名希望さんからの質問】
これから暑くなるに従って水槽の水温上昇が気になります。
夏場に水温が上昇することで起こる問題点と、DIYのコーナーに紹介されている対策以外で気をつける点などを教えて下さい。
- A1000.ついに千
- 夏場の水槽では水温上昇を初めとして次のような問題点が起こります。
- 水温の上昇によって魚にダメージがある。
熱帯魚といえどもどんなに暑い水の中でも暮らせるわけではなく、低水温と同様に高水温にも弱い魚が多いです。
一般的なグッピーやネオンテトラは水温が33度以上になると死んでしまうものが出てきます。
夏場の閉めきった日当たりの良い部屋に置いた水槽では簡単に水温が35度を超えます。
- 水温が上昇すれば水に対する酸素飽和度が下がるので、溶存酸素濃度が減少する。
それに伴い魚が酸欠になる。
- 同様にバクテリアが酸欠になりバクテリアが減少したり濾過バランスが崩れたりすることによって水槽の水質が悪化する
- 貯水タンクを使用する集合住宅の場合換水しようにも換水用の水が30度以上の温度になり、換水することで水温を上げてしまうような場合もある。
- 水不足になるとそもそも浄水場から送られてくる上水道の水質が悪化するので導電率の高い水でしか換水することが出来なくなり水質が悪化する。
- 多くの水草は熱帯魚と同様30度以上になると枯れたり溶けたりする物が多いため、水槽水を高温にしてしまうと、水草もぼろぼろになりその影響で水質がさらに悪くなる。
とまあ、夏場はアクアリストにとっては最悪の季節といった感じです。
DIYのコーナーにある程度の水温上昇対策を公開しておりますので、基本的にはそちえらを参考にして下さい。
そこに記載されていない内容でさらに特記すべき事といえば・・・
- エーハイム等の外部フィルターを扉が閉まるタイプの水槽台の中に入れているような場合、モーターの熱で水槽台の中が熱せられ、その結果外部フィルター全体が暖められ、水槽水の温度が高くなってしまうという場合が有るようです。
外部フィルターはなるべく風通しが良く熱を逃がす事が出来る場所に設置しましょう。
- 濾過装置の構造によっても水温を上昇させ易い物とそうでない物が有ります。
モーター部が水に接するポンプ式の投げ込み式フィルターを使用していたり、オーバーフローの揚上ポンプとして濾過槽内に水中ポンプを設置している場合などは、ポンプが水温を上げてしまいます。
同様に水中ポンプでなくとも濾過装置の構造によってポンプの熱を受けやすい物が有るようですので、気になるようなら濾過装置の各部を手で触ってみて熱が伝わっていないかを確認してみればよいでしょう。
- 水槽用クーラーはその廃熱が非常に問題となります。
最近は水槽用クーラーも安くなったので導入するケースも増えているようですが、水槽用クーラーのファン部分から放出される熱風は、場合によっては50〜60度に成るようです、廃熱問題を考えずに導入した場合、結局部屋の気温が上がりすぎて水槽用クーラーと部屋様クーラーを平行稼働しなければ成らないという、高価な水槽用クーラーを購入した意味がない結果となる場合も有りますので、十分に注意して下さい。
水槽用クーラーを購入するお金があるなら、その資金を夏場の電気代に費やして水槽のある部屋を通常のエアコンで部屋ごと冷却するのが一番コストが安く確実な方法である場合も少なくないです。
頑張って辛い夏を乗り切りましょう。
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