よしを’S質問箱
分類 @@#苔#@@
Q451.緑藻類の対策について
【noraさんからの質問】
こんにちは。いつも為になる情報をありがとうございます。
私の水槽は立ち上げて4ヶ月を経過し、比較的順調だったのですが最近緑のふさふさした藻に手を焼いています。
成長が良いとされる水草ばかりを底床の8割ほどに植え、流木に活着させたミクロソリュウムも入れていますが、、ラージリーフやパールグラスの新芽などを除いてほとんど全ての葉面にジュウタンの様にびっしりと緑藻が生えています。
肥料はほとんど与えておらず、週2回1/3の換水を行っていますが、いっこうに衰えません。
エビやオトシンもこの手の藻には無関心ですし、元気のいい水草を追加したりもしましたが、藻の餌食になるのは時間の問題のようです。
富栄養化の原因は25匹程入れている魚達の排泄物以外考えられないので(エサは2日に一度少量しか与えていないのですが・・・)10匹を別の水槽に移しました。
このまま頻繁な換水を行っていれば好転するかとも思いますが、すでにバリスネリアなど一部の水草がかなり衰弱しているので楽観的ではありません。
そこで、一発逆転を狙って数日間水槽を真っ暗にしてみようと思うのですが、水草全滅なんて事にならないか心配です。
果たして効果があるものでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。
ちなみにこの藻以外の苔類はほとんど見あたりません。何故この藻だけが大発生しているのか疑問です。

水槽:90*30*36(90L)
底床:大磯砂
濾過:エーハイム2231 
照明:30W*2本 32W*1本  9時間/日
CO2:発酵式 消灯時エアレーションで拡散
水温:26〜28度

A451.立ち上げ初期の苔
水槽を新規に立ち上げてから半年程度までは水槽の状態としてはまだまだ安定していない時期ですので、時間の経過と共に水槽は色々な特性を変遷していきます。
人間で言えば新築したばかりの家に住みだしたのと同じと考えて良いでしょう。
新築したばかりの家は綺麗ですが、必要以上に強い建材の匂いや壁紙や床材の接着剤の匂いなどがあり、初めの頃はなかなか気持ち良く生活することが出来ないでしょう。
アレルギーや化学物質が苦手な子供などはジンマシンになったり頭痛や吐き気がする場合も有るようです。
新規にセットした水槽も底床がピカピカでほとんどの水草は「こんな所に植えないでくれよ〜」と言っていると思います。
新築の家も住みだしてから半年や一年経過しなければなかなか生活が落ち着かないのと同様に、水槽もそのぐらいの時間が経過しなければ、なかなか落ち着いた状態にはなりません。
水槽全体が落ち着いていないので、水草はどう頑張っても絶好調の状態に比べればそれの8割程度の活性度にしかなりません。
従ってどうしても富栄養になりがちですし、土壌バクテリアの発生なども完全ではないでしょうから、本来なら分解されるような有機物も多く存在することも考えられます。

対処法としては技術集の「初めから苔を寄せ付けない」で紹介しております方法でなるべく富栄養化を防ぐと言うその一つに尽きます。

お伺いしている状況だと光量が少し少な目だと思います。
蛍光灯を1灯増設して全部で4灯にし、照明時間を8時間程度にしたほうが良いように思います。
生物兵器の数をヤマトヌマエビ40匹、オトシンを10匹、石巻き貝を1〜2というぐらいの数にすれば目に見えて効果が有ると思いますよ。
あとは頑張って今のメンテナンスを挫折せずに維持することですね。
多くの問題は正しいメンテナンスさえしていれば時間が解決してくれます。
その時間を待ちきれずに途中で放り出した場合や、お金で解決しようと薬品や添加剤に助けを求めた人が失敗します。
水槽においては時間をお金に置きかえると言うことが出来ないのです、その辺が最近の現代人において理解できずに失敗に陥る一番のポイントのように思います。

あまりに苔の勢いがある場合には数日間の消灯も良くやる手です。
ガラス面をダンボール紙などでふさぎ蛍光灯を消して4〜5日程度放置します。
必要ならその間も換水を行えば良いです。
それによって水草が即駄目になるということはまずありません。
普通の水草なら5日〜1週間程度光が無くてもまったく問題がないです。(一年草やクリプトの類は除く)
但し、それを行ってもさほど効果が無い場合も多いので特効薬になるとは思えませんが・・・

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