よしを’S質問箱
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Q119.底床とPHについて
【shutterさんからの質問】
90cm水槽にピーチサンド(焼きの入ったやつ)を底床として使用しています。
焼きの入ったものは水質を変化させにくいと聞きましたが、実際にPHは7ぐらいを維持しています。

水草は弱酸性を好むものが多いと聞きますが、弱酸性にするには底床を別のものにしたほうがいいんでしょうか。

ちなみに外部フィルター、濾材(パワーハウス)、底床などは一年以上使用しています。
二酸化炭素の添加量は1滴/1秒(いろいろ試した結果、この量に落ち着いた)です。

PHが7ぐらいでもこれまで水草が育たなかったわけではないのですが、今回水槽をリセットすると同時に、難種(弱酸性を好む)と言われる水草を育てたいと思っています。
よろしくお願いします。
A119.基本はpHを変動させない物を
もっとも理想的な水槽環境を考えると底床や濾材はpHや硬度を変化させず、pHや硬度は別なアプローチによって調整するというのが良いのではないかと思います。
濾材はそもそも水を濾過するのが役目ですし、底床も元々の役目としてはpHを変化させるという機能は存在しないはずです。

それぞれは本来持つべき役目に専念し余計な機能など無い方が良いというのが考え方です。

水槽の状況というのはものすごく沢山の要素が複雑に絡み合って結果が現れます。
ですから管理する側としてはその変動要素をなるべく少なくしてコントロールをしやすくした方が良いのです。

以上が私のお勧めですが、最近の新しい底床は水草がよく育つというのも事実であります。

特にアクアプラントサンドやアクアソイル等は難種でも非常に簡単に育ったりします。
使い方や維持の仕方に注意が必要で全くの初心者にとっては使いづらい底床ですが、ある程度の知識と経験を持っている人がそれらの底床の特性を理解して利用した場合、非常に効力を発揮する物であります。

そもそも長期維持が不可能であるというような利用者のアクアリウムスタイルによっては致命的な問題点も存在しますので注意が必要です。

そういった色々な要因を理解した上で納得し選択するなら、そういった底床を利用するのも良いと思います。
技術集の底床物語「底床の種類と選び方」も参考にしてください。

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