よしを’S質問箱
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@@#水草#@@
Q100.カリウムの添加について
【渡辺さんからの質問】
水草水槽における肥料として、まず窒素.リン.カリが必要と有名アクアメーカー
のガイドブックに書いてあります。
この三つの要素のうちカリウムは水槽内で自然発生的に供給されないので、強制添加が必要であり、もしカリウムが不足した場合、窒素.リンなどの吸収も行われにくいとのことです。
7月にセットした私の水槽は、ぼちぼち順調に水草が成長していますが、カリウムの添加は僅かです。一週間に一度ブラティKをワンプッシュです。
良く行くショップの説明では、カリウムの添加は行っていないとのこと。魚のえさ
などにも含まれている程度で十分であり強制添加は必要ないとの持論でした。
カリウムの添加しすぎは草が折れやすくなるという弊害もあるということです。
よしをさんの水槽データを拝見しますと、肥料の中に特にカリウムの文字が見えません(肥料に含まれているのかも知れませんが)。
この世界は技術論が180度違うケースもおおいので驚きませんが、技術論ではなく植物の栽培に必要な要素に違いがあるとは考えにくいのですが。
よしをさんの経験をお聞かせください。
A100.カリも通常の肥料で添加されます。
水草に限らず植物に対する肥料で三大要素と呼ばれる物は、窒素・燐酸・カリです。
基本的にはこの3要素を植物は吸収し光合成を行います。
この他に約20種類ほどの微量元素と呼ばれるものも必要なのですが、水槽での肥料について考える場合それらは次のステップだと思いますので、今回は割愛します。
さて、その三大要素ですがそこには”リービッヒの最小律”という理論があり、簡単に説明すると窒素・燐酸・カリのそれぞれの存在量が必要量に対して窒素100%、燐酸100%、カリ50%だとすると、窒素と燐酸は存在する半分しか消費されないという特徴を持っています。
私なんかおかずがいつもの半分しかなくてもご飯をいつもの量食べられるので、私なんかより植物の方がずっと上品なのかも知れないですね(^^;)
ということで、植物への肥料分というのは特定の要素が過不足なく与えるというのが大事だという事になります。
さて、それを元に水槽内ではどうなるかというと、水槽の特徴として窒素が過多になるケースがほとんどであるという事実が有ります。
魚の排泄物や餌の食べ残しで外から添加しなくとも窒素分が存在するからです。
普通に魚が飼育されている水槽ならそこに使う肥料というのは窒素分が少ないか又はゼロで燐酸とカリを主体とした物を使うことが定石とされています。
市販の水草用肥料はその成分が公表されていないのでどうなっているか正確なところは分かりませんが、たぶん窒素はゼロ又は少なく、燐酸・カリがメインの配合に成っているでしょう。
従って普通に魚を飼育している水槽に市販の水草用肥料を施肥しているなら、もともと存在する窒素と肥料として添加される燐酸とカリで全てが満足するという事になります。
通常はここまで対応すれば肥料としては合格となります。
うちの水槽で特にカリ肥料として特別な事をしていないのはそのせいです。
但し、詳しい理論は忘れましたがさらにカリを別途添加するという事をする場合も有るようです(カリは水中の硝酸と結合し硝酸カリウムに変化しやすいからかな?)
そのため一部のマニアでは薬局で「炭酸カリ」を購入し水溶液を作って自家製カリ肥料を作って添加している人も居るようです。
もちろんADAのブラティーKもそれと同様の効果を得るための商品ですね。
まずは肥料としては通常の物を使い、その効果などが見極められるようになってから、さらにカリ肥料や微量元素といった要素の操作をした方が良いでしょうね。
リービッヒの最小律については
アクアテロリスト
の
コラム
もご覧下さい。
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