よしを’S質問箱
- Q70.器材についての質問です
- 器具についてお二つ教えて下さい。
ひとつめは濾材についてです。やっとエーハイムの2213を買ったのですが、その外部型フィルターには多くの濾材があり、外部濾過初心者の私にはどれが良いのか、どう違うのかが全く解りません。一体どういう組み合わせが一番有効で、濾材の割合はどのようにすればいいのでしょうか?
ふたつめはCO2器具についてです。やっとの思いで、濾過装置、照明等が充実してきたので、このへんでCO2システムについても高圧ボンベを使用した本格的なものにしたい思っています。コスト面を考えると業務用の大型ボンベを使いたいのですが、まずは小型のボンベから入りたいと思っています。ただ将来的にはやはり業務用を使用したいので、拡張面、性能面を考えてどこのものを使用するのがよいのでしょうか?何となくですがADAのものはこのへんをものすごく意識したずるい作りになっている気がするのですが...。ぜひご指導お願いいたします。
- A70.濾材とCO2システム
- 濾材については色々なメーカーから色々な商品が出ていますが、はっきり言いましてどれでもさほど能力に変わりはないと思います。
ただ、水槽水にミネラル分を足したり苔が出なくなったり、魚が元気になるような特殊能力を持った濾材は使わない方が良いです。
まあ、99%この様な特殊能力の有る商品は嘘だと思って良いです。
濾材には純粋に濾過の能力だけを求めれば良いのですから。
もちろん、「魔法の・・・」とか「水換えが不要になるような濾材」は言うまでもなく使わない方が良いです。
で、そういった商品以外なら単純な濾過能力はさほど変わりません。
エーハイムなら「エーハイメック」や「サブストラット」がありますし、パワーハウスの淡水用等も良いようですね。
どうしてもお勧め銘柄を一つだけ教えてくれと言われれば私は「シポラックス」をお勧めします。
こいつは、工業界でも使用されていて実績があり能力がはっきりしていますので、ワケの分からない物が多いアクアリウム用品の中で珍しく素性がはっきりしています。
そういった物を使っていれば何か不具合があった場合に「濾材がおかしいのではないか?」という疑いを持つポイントが一つ少なくなります、使用している人も多いので人に聞くにしても「濾材はシポラックス」ですと言えば、ほとんどの人に分かってもらえます。
これが行きつけのショップオリジナルの濾材などを使っていると、”調子が悪い”と誰かに相談すれば「濾材が悪いのでは?」と言われてしまうかも知れません。
濾材の分量ですが、これもあまり拘ることはないと思います。
エーハイムの場合だとメックをどのぐらい、サブストラットをどのぐらい入れなさいと有りますが、あれもそれほどしっかり守る必要は無いです。
ポンプ部分にゴミが入らないように最上部にはスポンジ(ウールマット)をセットする以外は、その下の部分は好きな濾材を好きな分量入れて良いです。
ちなみにうちの外部フィルターはシポラックス100%です。
同封されてくる活性炭も使用しなくても良いです、この辺の話は技術集の「よしを’s濾過話」を参照下さい。
それから、もしシポラックスを使うのなら、新品のシポラックスは初期にpHを上昇させますから、バケツに水を張ってシポラックスを沈め時々水換えをしながら1ヶ月ほど熟成するか、大きな鍋で水道水を使ってシポラックスを1時間ほど煮沸(途中何回か水換えをする)するなどしてから使用して下さい。
いずれの場合も一度に使用しだすシポラックスの量は1Lまでにしたほうが良いです。
2L以上新規で使う場合は2週間程度間隔を開けて導入します。
CO2システムについては減圧機能さえ付いていればあとはどんな物でもさほど違いはないです。
ランニングコストと将来のことを考えると汎用規格のボンベが使用できるメーカーの物が良いです。
汎用規格の減圧機能付きレギュレータとして考えるとジャレコ社製の物が価格も手ごろですし、流通量も多く手に入りやすいのでお勧めです。
いくつか製品のバリエーションが有るようですが連続添加が出来るタイプであればメータや調整つまみの無い物でも良いです。
(ジャレコの物では「ポニー」という商品が廉価版で出ていますし、これの使用実績も多いですからお勧めできます。)
将来的に大型ボンベにするのであれば4千円ほどで大型ボンベに小型ボンベ用のレギュレータを接続するアダプターも販売されていますので、汎用規格のレギュレータを購入したならこういった物を使って、大型ボンベに乗り換えるのも良いでしょう。
この方式なら大型ボンベが空になったときも交換する間小型ボンベを接続できるので便利です。
このへんの情報は「CO2添加のすすめ」にも詳しく書かれていますのでそちらもご覧下さい。
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