よしを’S質問箱
分類 @@#水草#@@
Q47.レースプラントについて教えて下さい
【メグムさんからの質問】
はじめまして、いつも拝見させてもらっています。

レイアウトにマダガスカル・レースプラントを加えようと思っているのですが、以前育成に挑戦し失敗(?)し、尻込みしています。前回の育成環境はと言いますと、
水槽サイズ・・・60×45×45
照明・・・20W5灯、10時間前後照射
濾過・・・フルーバル202(底面直結吹き上げ式)、エーハイム2213、投げ込み式フィルター
底床・・・サンデーゴールド
CO2・・・JBLスパイラル拡散筒にて一秒一滴程度
施肥・・・換水時にテトラフローラプライドを適量添加
水温26.5度、PH6.5前後、換水は週一回1/3程度だったと記憶しています。
水槽立ち上げより6ヶ月経過したところに導入、しかし元気がなく(枯れはしないが、ショップで見たり写真で見たようには育たない)悩んでいたところにあの阪神大震災。そこでアクアリウム自体絶ってしまいました。そして今年の2月に再開したのですが、レースプラントと同じアポノゲトン科であるAp.ウンデュラータスが、植えて一月程度経過したにもかかわらずなかなか育たず(レースプラントのときと同じ状態)悩みまして、もしかしたら水温が高い(いろいろな理由でどうしても28.5度くらいになってしまう)のかと思い、詳しい人に相談したのですが、ウンデュラータスはむしろ高温の方がいいと言われました。
そんなわけで何も手は打たず、今はただじっと待っているといった感じです。枯れはせずただゆっくりと、特徴である"葉の波打ち"あまり見られないまま育っています。休眠ではないようですが・・・。
そんな状況なのですが、レースプラントが持つあの独特の美しさがどうしても見たく、導入前によしをさんに相談しようと思い立ちました。レースプラントの育成ポイント等、ご教授願います。

現在維持していますレイアウトの環境は
水槽サイズ・・・60cmのレギュラーサイズ
照明・・・20W4灯(ADAのNAランプ×3+KSシステム12000K×1)、8時間照射
濾過・・・エーハイム2426+プレフィルター
底床・・・アクアソイル+パワーサンドスペシャル、イニシャルスティックにメネデールを加え再度固めたもの
CO2・・・ジャレコの外部式拡散筒にて一秒一滴
施肥・・・ブライティSTEP1、スペシャルLIGHTSを換水時に、それぞれ規定量の1/2添加
水温28〜29度、PH6前後、GH2?最近計ってません、換水は三日に一度1/3です。
ご指摘があると思いますが水温がかなり高めです。いろいろな理由によりこの状況は5月くらいまで続きそうです。アポノゲトン以外の水草は好調です。ピンネイトやクリプト等も気泡をバンバン出してスクスク育っています。

宜しくお願いします。
A47.レースプラントの調子
ウンデュラータスが実際高温が良いのかどうかは私は存じ上げないのですが、レースプラントについては一般的には低温を維持し続けないとダメだという定説はよく耳にします。
ただし、「自生地では温泉が沸いているような川でも生息する」という情報もあり一概に温度だけで判断出来ないと私は思います。

私の経験から推測すると、ある程度までの温度であれば高温であることが悪い影響を与えるというよりも、一旦高温の期間を経験させてその後水温が23〜24度に下がるといった温度変化による季節を草に感じさせるのが良くないと思います。

27〜28度での維持もうちでは出来ていますので可能だと思いますが、その場合電気代をケチって冬に水温を23度とかまで下げると調子を崩してしまいますので冬場でも27〜28度程度を維持した方が良いのではないかと思います。

”5月までは水温が高めである事を避けられない”とありますが、もし6月以降引っ越しや部屋の移動などで通常の水温(24度程度)に戻る事が分かっているのなら、レースプラントの導入はそれ以降に調整した方が良いと思います。

いずれにしても何も対処しなければ軽く30度を超える夏場の水温をいかに押さえるかが、この草のみならず水草水槽としてはとても大きな課題であることは言うまでもありません。
(夏場の水温対策についてはDIYの「水槽冷却大作戦」参照)

ちなみにうちで見事に休眠してしまったときは、夏場の旅行で一週間程度30度ぐらいの水温にさせた事があって、その後しばらくした頃に休眠に入りました。

以前育成されたときに調子が良くなかったとありますが、私の経験ではこの草は根付いてから調子が良くなるまでの期間が非常に長いように思います。
うちでの実績ですが96年8月に休眠して、その後10月頃復活した株がようやく最近(98年4月)になって葉の大きさが休眠前の状態に戻りつつある状況です。

必然的にショップから入手したものは根が無かったりしてダメージを受けているわけですから、そこから復調するまではじっと耐えるしか無いでしょう。
レースプラントには芋が付いていると思いますが、可能で有れば出来る限り芋がしっかりとしている株を入手した方が良いと思います。
根付いてから調子を戻すまでは当然芋のエネルギーを使って成長します。

肥料は液肥よりは底床肥料の方がよく吸収されると思います。
べつだん好き嫌いはそれほど無いようなので通常の底床肥料で良いと思いますが、調子よく育ちだしたら来るべき休眠に備えて出来るだけ栄養をとらせて芋を大きくしておくことが重要です。
(そのまえになるべく休眠させないのが良いのですが・・・)

光はよくあたった方が調子が良いようです。
大きく育つと葉長が30cm程度になって、その独特の葉の形態から立派なセンタープラントになりますので、それなりの場所でよく光の当たるところに植えるのが良いと思います。


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