よしを’S質問箱
分類 @@#アクア一般#@@
Q35.エビが死にました。
【みかけんさんからの質問】
こんにちは、みかけんと申します。
熱帯魚や水草のことでいつも拝見させていただいています。

早速ですが、質問があります。
先日、水草を総入れ替えした際に苔防止にとヤマトヌマエビを20匹入れました。1週間くらいしたら出すつもりだったのですが、1週間保たず全滅してしまいました。

入れる前に水質のチェックをして、ph6.2、総硬度6、亜硝酸・アンモニアともに正常値でした。
私が知る範囲では入れても大丈夫と思ったのですが・・・。
ヤマトヌマエビは中性から弱アルカリ性を好む聞きますが、ph6.2で死ぬのでしょうか?

また、死んだ要因として考えられるのは、
・お店に入荷したてで、まだ水槽にも入らないエビを買ってきたこと。
・水槽には他の魚もかなり入っていて、許容量オーバーだったこと。
・CO2の添加のしすぎ(phとも関係するが)
・流木も入れ立てだったこと。(アク抜きは煮沸4時間)
以上です。

水槽の構成は
<器具>
・60センチ水槽(高さ36センチ)
・エーハイム2211+オーバーフローフィルター
・ADA CO2アドバンストシステムYA/ver.2
・20ワット蛍光管3本(8時間点灯)
<熱帯魚>
・アカヒレ*10
・ネオンテトラ*14
・コリドラス*7
・オトシンクルス*5
<水草>
・ミクロソリウム
・アヌビアス=ナナ
・アヌビアス=バルティリー
・ウィローモス
・バリスネリア=スピラリス
以上です。

よろしくアドバイスお願いします。
A35.ヤマトヌマエビはデリケートです。
お伺いした内容で最も気になるのはpHです。
6.2との事ですが少し低めですね、何が原因なのでしょうか?
GHもそれほど低くないですし、KHは不明ですがCO2が過添加でpHが低くなっているという事は無いでしょうか?
飼育されている魚種ではそれほどpHを低くする必要も無さそうですし、本来ならもう少しpHが高くても良いように思います。

一度水槽水を3リットルほどバケツに移し何もしないでエアレーションしてみて下さい。
半日ほどエアレーションしてpHを測定し水槽とのpHの違いをチェックしてみて下さい。
このときバケツに取った水のpHをR−pHと言います。
R−pHとはCO2の影響によるpH低下分を差し引いたその水本来のpHの事です。
水槽のpHとR−pHの差があまりに大きい場合はCO2の過添加であると言えるでしょう。
特に過添加状態ではCO2添加時と夜間の停止時での溶存CO2濃度が急激に変化するためエビを初めとする生き物が二酸化炭素中毒になる事が考えられます。
ゆっくりと濃度を上げられた場合は40mg/Lの濃度でも平然としていますが急激に濃度を上げられた場合は20mg/Lの濃度でさえCO2中毒に成ります。

日中と夜間でCO2濃度が急激に変化する場合などこれに当てはまる可能性が高いです。
CO2が過添加の状況で夜間エアレーションなどしていると日中と夜間で溶存CO2濃度はかなり変化が激しく危険な状況に有ると考えられます。

恒常的にCO2濃度が高い水槽ではずっと住んでいる生き物はそれになれて普通にしていますが、それほどCO2濃度が高くない環境のショップから買ってきた生き物をその水槽にぽちゃんと落としたりすると中毒に成ることも考えられますし、pHがあまりに違えばpHショックを引き起こします。
みかけんさんの環境ではpHが普通より若干低めですからそのことを十分理解した上で水槽に生き物を入れるときには水あわせを入念にした方が良いでしょう。

いずれにしろヤマトヌマエビは水質の変化に敏感です、Q23.ヤマトヌマエビが落ちまくってますの質問も参考になると思いますのでその辺もチェックしてみて下さい。

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