ヘラオモダカ
Alisma canaliculatum



[オモダカ科オモダカ属]

 ちょっと見にくい写真ですが、中央部分がヘラオモダカで白い花が花火のように拡散して咲いています。

 オモダカの名前が付いていますが「オモダカ」とは葉の形がまったく違います。
湿地などに群生する抽水性の多年草です。春になるとヘラ状の葉を出します。横断面が三角形の中空の花茎を伸ばし花火のように複輪生総状花序をつけます。

花は3個ずつ分岐しその先に小さな白色の一日花をつけます。なぜか夏にはミズバショウのように葉の一部が枯れてきます。
オモダカなどが見られる休耕田などで、一部茶色に枯れているところへいってみるとヘラオモダカがある場合があります。
ほかにオモダカマルバオモダカサジオモダカを収録しました。(写真は富山県氷見市)






分布等
項 目説  明
 和 名 
ヘラオモダカ(別名:)
 漢字名 
箆面高
 科 目 
単子葉植物綱オモダカ科オモダカ属
 学 名 
Alisma canaliculatum
 分 布 
日本、朝鮮、中国大陸、台湾、シベリア、東南アジアなど。
 その他 
夏の終わりに田圃などで白い花を付けたヘラオモダカを
多数見ることができる。サジオモダカとは葉で区別が容易。



草の特徴
項 目
説  明
生育環境
いけ沼や水田などの群生する抽水性の多年草。
繁殖・越冬
種子または塊茎で越冬。
葉の形
狭長楕円形。へら状の葉を叢生する。
葉の先端
鋭尖頭。
葉の基部
くさび形。
葉の縁の形(葉縁)
全縁。
茎への葉のつき方(葉序)
叢生。葉柄は10−30cmあるが葉との境界が不明瞭。
 茎 
長い葉柄で葉を支える。
地下茎
ひげ根を泥中に伸ばす。
花のつき方(花序)
複輪生、総状花序。
葉の色
濃緑色。光沢無し。





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