ヒロハノエビモ
Potamogeton perfoliatus



[ヒルムシロ科]
 エビモより葉の幅が広く大変美しい草です。 エビモに名前も草体も似ていますが実際はかなり違っている草です。

 茎は、エビモは平らですがこちらは丸く、指先で触ればすぐ判ります。また葉はエビモに比べ茎を包むようにつき、葉の横幅が広くなっています。

 さらに、エビモが夏に根本から枯れ始め、茎の先に殖芽を作るのに対し、ヒロハノエビモは、冬に葉は枯れるか、枯れないまでもどす黒くなり地下茎には殖芽を作ります。全国の湖沼などで生育しています。




分布等
項 目説  明
 和 名 
ヒロハノエビモ(別名:)
 漢字名 
広葉の海老藻
 科 目 
単子葉植物綱ヒルムシロ科
 学 名 
Potamogeton perfoliatus
 分 布 
日本、朝鮮、中国大陸、インド、サハリン、ヨーロッパ、
オーストラリア、北アメリカなど。
 その他 
変種にオオヒリハノエビモ、コヒロハノエビモ、
ナガバノエビモがある。


草の特徴
項 目
説  明
生育環境
沈水性。多年草。
繁殖・越冬
そのまま、または種子ないし殖芽で越冬。
葉の形
幅のある被針形。エビモの2−3倍幅の葉。
葉の先端
円頭または鈍頭。
葉の基部
包茎。葉柄は無し。
葉の縁の形(葉縁)
かなり激しいうねり。鋸歯状葉。
茎への葉のつき方(葉序)
互生。
 茎 
水中茎の横断面は円柱形。エビモは中央がへこんでる。
地下茎
白いひげ状の根を多数出しながら泥の中を横走。
花のつき方(花序)
1−2cmの穂状花序。
葉の色
濃く、明るい黄緑色。
草 体
流れのある川などでは1−3mに達する。





[ 日本の水草 Top ]