アサザ
Nymphoides peltata

危急種−−絶滅の危機が増大している種


[ミツガシワ科]
 この草はキュウリの花に似た濃い黄色の花(白い花もある)を6月から9月にかけて次々に咲かせます。ただし残念なことに朝に咲き出して午後には閉じる1日花(昼前に咲いて、午後には閉じて終わります)です。
 花弁は手に取りますと非常に柔らかな透き通るような花びらでほとんど手触りはありません。この花は一つ一つの花は短命なのですが、草自体が群生して自生しますから池一面に黄色い花が咲き、その様は見事なものです。
 和名のアサザの語源は「水深の浅い所」=浅沙(アササ)に生育することに由来していて、この名前は平安時代からよばれていたそうです。

ほかに ヒメシロアサザがあります。


分布等
項 目説  明
和 名
アサザ(方言:ハナジュンサイ、ウキジュンサイなど)
 漢 字 
浅沙
 科 目 
合弁花亜綱ミツガシワ科
 学 名 
Nymphoides peltata
 分 布 
本州、四国、九州、朝鮮、中国大陸、台湾、シベリア、
インド、ヨーロッパ、北アメリカなど温帯に分布。
 その他 
希少種 存続基盤が脆弱な種





草の特徴
項 目説  明
生育環境
池沼などに群生する浮葉性の多年草。
繁殖・越冬
種子または根茎で越冬。
葉の形
腎臓形・広楕円状心臓形。
葉の基部
葉と葉柄の連結部まで切れ込む。
葉の先端
円頭。明瞭な頂点無し。
葉縁
全縁。ゆるやかな波状。
葉序
対生。茎の下方は互生。
地下茎
ひげ状の根を多数出しながら泥の中を横走。
花序
集散花序。黄色花。
葉の色
黄緑色。
草 体
分岐しながら水中茎を伸ばし1−2mに達する。


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