- 2002/12/23 kaz-ya さんよりご意見情報投稿
はじめまして。kaz-yaと申します。
よしを様のHPの情報は私のような初心者にとっては色々と参考になる物ばかりで本当に有難いです。
水草水槽を立ち上げたばかりの超ビギナーアクアリストで、このような場で発言することについてはかなり恐縮なのですが、化学を専攻している、という立場からゼオライトの特性・再生法について少々。
ゼオライトがイオン交換能を有している、というのは全くおっしゃるとおりです。
それを利用した製品は(アクアリウム用以外にも)多数存在しますし、化学の世界においても特殊な金属を吸着させて反応に利用したりすることがあります。
で、再生法についてなのですが、塩水に漬けることで再生することは可能です。
ただし、この場合は吸着されたカルシウムイオンやマグネシウムイオンは水素イオンではなく、ナトリウムイオンと交換してしまうはずです。
このようにして再生したゼオライトに硬度の高い水を通すと、当然カルシウムイオンやマグネシウムイオンが吸着される代わりにナトリウムイオンが溶出してきます。
生体のみの飼育の場合は問題はなさそうですが、水質に敏感な種や水草には多少なりともダメージがある可能性を否定できません。
もちろん、通す水の硬度によります。
日本の水道水のような軟水であれば屁でもない量かもしれません。
その辺りはアクアリスト初心者である私には到底及びもつきません(水に含まれる金属がカルシウムのみで濃度が0.100mg/Lとすると、すべてが交換された場合に溶出するナトリウムイオン濃度は0.115mg/Lです)。
これを回避するためには再生に酸(塩酸or硝酸)を使うと解決することは間違いないのですが家庭で気軽に、という雰囲気ではないですしコストもかかるので結局新しいものを買ったほうが安かったり(苦笑)。
酢酸で再生可能かどうか、は微妙です。
可能であるとしても食酢程度の濃度ではまず間違いなく煮沸が必要でしょうから臭いの問題でこれも駄目でしょうね・・・
ナトリウムイオンの溶出に関しては一部の浄水器に使われているNaタイプの陽イオン交換樹脂でも同様です(食塩水で再生するタイプ)。
との事です。
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