よしを’S質問箱(Deep編)
分類 @@#器具#@@
Q1001.個人輸入について
【木戸伸さんからの質問】
個人輸入の質問です。
よしをさまは、ピンポイントの製品をThatFishPlaceで購入されたと書かれておりましたが、わたしもThatFishPlaceへアクセスしたのですが、その先、どのように発注して良いのか解りません。
もし、宜しければお教え願えないでしょうか?

何卒、宜しくお願い致します。
A1001.個人輸入の方法
数年前の円高だった頃、アクアリウム用品の値段も今ほど安くなっていないこともあって、アクアリウム用品の内外価格差はかなりのものでした。
大ざっぱな価格比では個人輸入で買った方が国内で買うよりも55%ほど安かったように記憶しています。

私はそんな頃あるパソコン通信のアクアリウム関連のフォーラムで個人輸入の事を知り、その後いくつかのアクアリウム用品を購入してみた経験が有ります。

いつかは私のホームページでもその辺のやり方を公開しようかと思っていたのですが、そうこうしているうちに為替レートはあまり有利でなくなり、それと同時に国内のアクアリウム用品もかなり安くなった為、あえて個人輸入をするメリットがそれほど無くなり今ではそんなページを作る気が無くなってしまいました。

個人輸入は海外からの購入なので、まれに金銭トラブルや到着した商品が不良品だったりといった、何らかのトラブルが起こる確率が国内での購買に比べて必然的に高くなります。
勿論商品が壊れていた場合などは所定の手続きを取ることで、返品交換となりますが、その為にはFAXによる英語でのやりとりが必要になりますし、場合によっては送った荷物が違う国に送られて無くなってしまうといったケースも有るようです。

私も一度横浜の税関から「3個口の荷物の内2個だけ届いている、関税は全部に対して請求して良いか?」と連絡を受け色々と話を聞いたのですが、「もしイヤなら2個の荷物を保留して、もう一つが届いたところで通関するが、その場合違った国などへ送られた場合何ヶ月遅れて届くか分からないよ」と言われました。
幸いにも数日でもう一つが届き、無事全ての荷物を手にすることが出来たという経験もしました。

その頃は届いた商品が不良品でも、もう一つ買って正常な物が届けば2個分の費用を払っても国内で買うよりさらに安いという状況だったため、その様なトラブルがあっても納得できるだけのリスクマージンが有りましたので、利用する人も多かったように思います。

何度も言うようですが個人輸入の目的が価格差の為だけである場合は、その様なリスクも計算に入れてさらに送料などを差し引いても利用するだけの価値があるかどうかを良く判断してから行うべきです。

では実際に利用する方法ですが、本当に詳しいことを知りたければアクアリウムに関わらず個人輸入を題材に扱っていてその方法などを紹介しているホームページを探して、そこで勉強して下さい。
ここでは概略の方法だけご説明します。

まずは何はともあれカタログを入手して下さい。
最近ではwebでカタログを見られる業者も多いですがカタログに付属している注文用紙などもチェックできるのでカタログの入手をお勧めします。
もし間違って日本向けの販売を対象としていない所を利用しようとしていた場合はカタログの請求時点で教えてくれます。

カタログの入手は基本的にはFAXを国際電話で送ります。
勿論請求の文章はその国の言葉で書く必要があります。

webにあるカタログ請求フォームの住所欄の最後に無理矢理”JAPAN”と入れて送信したら、見事カタログが届いたということが有りましたので、webページの入力やメール送信でもカタログを入手できる場合も有るかもしれません。

カタログの入手についてですが、ここで注意して欲しいのは無料で送付されるカタログであっても、カタログの請求は”購入する意志がある”という事の表明ですので日本で一般的な無料カタログと同じ感覚で請求しないことを守って下さい。

日本では制作費が千円ぐらいしそうなカタログでも無料で配布して、その料金は実際の利用者から回収するという考えが当たり前ですが、それだとカタログだけ見て楽しむ輩のその為の費用を実際の利用者が負担しているという事となるため、公共の利益とか自分の支払う対価に対する意識が高い外国ではその様なことが許されてはいません。

私は見るからに印刷代が2千円ほどしそうな銀色の表紙のカタログを見て楽しみますが、その会社の商品をここ数年購入したことがありません。
ということは私がそれを見て楽しむ為に掛かっている費用はそのメーカーの商品を購入した人に支払ってもらっているわけです。
(ありがとうA○Aファンの皆さん)

話はそれましたが、ということでカタログを請求したなら必ず何か購入するかもしくは「カタログは請求したが気持ちを引きつける商品は有りませんでした」と連絡するようにしましょう。
最近ではそれほど厳密ではないかもしれませんが、その頃は業者によってはカタログ請求後しばらくしても注文がない場合には「注文が来てないけどどうした?」と問い合わせが来るような事も有ったそうです。

最悪なのが料金の違いを知って驚きたいが為に購入する気持ちが無いにも関わらず、水槽などの大型機材の見積もりを頼むような日本人も居るらしく、そういった場合には必ず「注文はどうした?」と催促されるそうです。

その様な意識のずれもあり折角行っていてくれた日本向けの販売を中止してしまうような通販業者も少なくないらしいので、他国に恥をさらさないようマナーには気をつけていただきたいです。

カタログが手に入ったらまずはじっくりと楽しんで下さい。
日本には無いような器具や餌、水への添加剤などが沢山有って、見ていて飽きないです。

そして最後に注文ですが、基本的には日本への通販を行っている販売店なら住所を書くだけで日本へ発送してくれます。
注意するのは船便で送るか航空便で送るかです。
航空便なら1〜2週間で到着します。
船便なら1ヶ月かそれ以上を覚悟した方が良いです。
もちろん送料は航空便の方が高くなります。

大きな荷物で送料が気になる場合は事前に見積もりを請求しても良いです。

注文はカタログに付いている注文用紙を見習うか、個人輸入を解説しているページでフォーマットを入手したり書き方の例を見てそれに習ってパソコンのワープロソフトなどで作成すればOKです。

料金の支払いは原則クレジットカードなので、注文用紙にVISAやMASTERなど国際カードのクレジットカード番号や有効期限など必要な内容を記入してFAXにて送信します。

あとは待っていれば自宅まで商品が届きます。

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