自作に関するおきまりのお断り
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- 【骨組み】
いよいよ製作に取り掛かります。
その2で紹介しました、超いい加減な図面と頭の中にあるイメージを元に、主要な骨組みをカットして行きます。
メンテナンスのために蛍光灯ユニットそのものを水槽からどける必要が無いこと、メンテナンスの時も手元を照らす明かりが確保できることを条件として設計したので、6灯のうち3灯ずつが分離されていて、それが蝶つがいによって繋がっているような形を採用しました。
水槽ガラス面と接触する縦横4本の木材とそこから立ち上がる6本の柱を、骨組みの中心として、跳ね上がる前部3灯の部分は柱の中ほどのところで台座部分と可動式の蛍光灯部分に分離するようにしました。
左の写真は、ほぼ骨組みが完成した状態。
ここまでで、延べ製作時間は40時間ぐらいを要しました。
見た感じ簡単そうに見えますが、蛍光灯ソケットを取り付ける部分にL字型のアルミを多用しており、それの加工とネジ止めが結構な数になった。
しかし、ここまで作成した感想は、「めちゃくちゃ軽い」です。
そりゃそうでしょう、蛍光灯本体とそのほかには少しの木材とアルミしか使っていませんので、持ち上げた感じはおもちゃかと思うぐらいの重量感です。
完成するまでにはもう少し重量は増えそうですが、この時点でこの重量ならなかなか軽いものになりそうです。
- 【配線】
インバーター基盤を格納するために、写真のような電気工作用のスチールでできたボックスを秋葉原で購入してきました。
基盤はこのボックスに格納して本体とは別に配線で伸ばすことにしました。
蛍光灯ユニットのどこかに基盤を格納して一体型にする事も考えたが、基盤そのものの発熱と蛍光灯の発熱からの影響を考えて、蛍光灯ユニットと基盤ボックスは分離型にする方を選んだ。
このスチールボックスもアルミパイプと同じく、ジグソーとドリルで加工して、同じく秋葉原で購入してきたスイッチなどを配線した。
分離型にした基盤ボックスと蛍光灯とを配線。
蛍光灯1灯には4本の配線が必要なため、6灯では24本の配線が必要となる。
また接続は基盤と蛍光灯の双方なので、接続部分の加工とハンダ付けは48箇所となった。
これがかなり苦痛な作業。
基盤ボックスの中に基盤・スイッチ・配線を行った状態。
- 【蛍光灯の点灯試験】
蛍光灯の管はホームセンターで安売りしていたパルックにした。
2本セットで580円、色温度が若干高めのCoolという奴と、普通タイプのDayというののミックしにした。
点灯してみたところ。
やっぱり感動である。
明るい、まぶしい!
これで全灯NAランプとか15000Kとかの蛍光灯にしたら、さぞかし突き刺さるような照明になるんだろうなと思う。
いずれ気が向いたらそういう蛍光灯に交換する事も考えたい。
(とりあえず6灯で1500円程度の蛍光灯で節約)
- 【ファンの取り付け】
いかにインバーター式、かさ上げの蛍光灯ユニットと言っても夏場の高温対策は必要なので、ユニットそのものにファンを組み込んでおくこととした。
DIYや技術集のコーナーではコンセントからの直接使用ができるようにAC100Vのファンを紹介しているが、今回はサイズや種類が豊富にあって選べる事から、DC12Vのファンを使用することにした。
少し小ぶりのファン3機と、それに合うプロペラガード、電源となるACアダプタとその接続ジャックを購入。
蛍光灯ユニットの背面に斜めに設置した。
ファンを骨組みの背面に取り付けたところ。
- 【上面・側面の仕上げ】
上面は耐熱と光の反射を考えてステンレスの薄板にした。
廃熱を考えて穴あきのパネルにするべきか迷いましたが、丁度良い感じの穴あきパネルが無かったことと、ホコリが溜まることを考慮して穴あきパネルは使わずに、普通の薄板にした。
ハサミでカットできたので、刃がなくなっても良いような300円程度のキッチンハサミでガシガシカット。
切り口は鋭利なので手が触れそうな箇所は折り返すとか叩いて対処した。
3灯ずつに分かれた2個の部分に取り付けて上面の仕上げは完成。
側面は見た目を考えて黒の塩ビパネルにした。
これも厚さが1ミリというタイプにしたのではさみで切ることが出来た。
アクリルパネルや塩ビパネルは厚くなると、カッターで傷を付けてカットするが、これが結構大変な作業なので、上部のステンレス薄板同様、ハサミでカットできるというのは作業効率を考えるとかなり便利だった。
黒の塩ビパネルはそのままだと光をあまり反射しないので反射用アルミテープを内側に貼り付けて、少しでも光を水槽内部へ導くようにする。
前面と側面、背面とファンの送風口を同じようにアルミテープを貼り付けた塩ビパネルを貼り付けて全ての作業が完成。
- 【水槽にセットし点灯】
6灯全部を点灯するとめちゃくちゃ明るいです。
計画通り内部は反射材で埋め尽くしてインバーターの明かりを無駄にすることなく水槽に注ぎ込み、強力なファンを装備して夏場の高温対策も万全です。
これで最強の60cm標準水槽用の照明は完成です。
総工費はたぶんインバーター基盤が8,820円で、その他材料費は7千円ぐらいだと思います。
かなりケチって効率よく安く作ることが出来ましたが、その分非常に苦労しました。
総工作時間はたぶん80時間ぐらいは掛かっただろうと思います。
材料費を出すからもう一組作ってくれと言われても、いくら自作が好きな私でも、もう1台はお断りします。
それぐらい大変で、しばらくは自作したくないって感じです。
やっとこれで照明は完成しました。
今後はフィルターや底床のリセットとレイアウトの作成です。
水槽の中身が準備できるまではとりあえず4灯のみ点灯しておくことにします。
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