水草水槽技術集

水草を底床に植えるには通常ピンセットを使います。
私も水草を始めた当初はピンセットの使い方がうまくいかず、ピンセットを使わない方がうまく植えられるのでは?と思ったこともありますがちょっとしたコツをつかめば簡単です。
水草をきちんと育てるためには有茎草でも複数本束ねて植え込んだり、おもりを巻き込んで植えたりしてはいけません。
ピンセットの使い方をマスターして密植する場合でも必ず1本ずつ植え込みましょう。

とはいうもののここで紹介するのは、私のやり方です。
少し手慣れた人ならば必ず自分なりのやり方のコツを持っているでしょうから、これから紹介するのは一つの方法にしか過ぎません。
どうしてもうまく使えない人は参考にしてやってみてください。

有茎草の植え方

水草というのは元々水に浮きます。
うまく植え込まなければ水草はすぐに水面に浮き上がってきます。
底床に押さえ込ませる様にうまく植え込みましょう。

有茎草をピンセットで植え込むときに水草をこのようにつかんで植え込むことが多いですが、こういう風につかむと底床にセットしてピンセットを放す瞬間に水草の茎の周りの底床をピンセットが押しのける形になり、その瞬間に水草自身の浮力で水草が浮き上がってしまうことが多いです。

そういう場合はピンセットをこのようにセットして、このまま底床に植え込みます。
ピンセットを底床深くまで持っていき静かにピンセットを横方向に抜けば水草が浮き上がることも有りません。

根の長いロゼット型の植え方

ロゼット型(エキノドルスやクリプトなど)の草を植える場合、特に植え替えなどする場合はそれまで成長していた根がかなり長くなっている場合が多いです。
まず、どういう植え方をするにしても長くなりすぎた根はよくチェックして、特に外側の根で色が黒っぽく柔らかになっている部分は切り取って整理します。

そうやって改めて植え込む状態で長すぎる根についてですが、物の本などでは株の根本に巻き付けるかたちで植え込めと書かれている場合もありますが、そうすると根の反発力で株が浮き上がってきたり、根が底床から飛び出したりしてうまく植え込めないことが多いです。

ふつうはこのように持って植え込む人が多いようですが、根が長くなっている物はこうすると根が底床からはみ出る形になり株全体が根の反対側へ少し傾いた形で植えられてしまい、あまりいい状態には植え込めません。

そういう場合には根を全体的に束ねてその先端をピンセットでつかみます。
株を植えたいポイントにまずそのピンセットでつかんだ根の先端を持ってゆき底床に突き刺します。
そのままピンセットは放さずに底床の中を横方向に(又は前後に)ピンセットを引きずります。
そうすると、あ〜ら不思議、はじめに根の先端を突き刺した場所に株全体がずるずると引き込まれてすっぽり収まってくれます。

この方法は残念なことに根が少し傷んでしまいますから、デリケートなクリプトや根が弱い株については使えないので注意が必要です。


よしを’sホームページへ