水草別育成の方法
ロタラマクランドラ

ロタラ・マクランドラ
(ロタラ・マクランダ、レッドリーフバコパと呼ばれることもある)
学名 Rotala macranda

赤い色になる水草の代表的な草といえるR・マクランドラ
でもやっぱりちょと難しい草です。
この様に水槽の中で薔薇の花のようにきれいなマクランドラ。

赤い色の水草は無条件に緑色の水草より難易度は高いと考えて間違い有りません。
緑の有茎草(茎のある水草)が綺麗に育たない環境ではロタラ・マクランドラに限らず、赤い色の水草を植えてもまず95%はうまく育たないので自分の水槽の状況をよく知った上で購入した方が良いでしょう。

R・マクランドラですがこの草も赤系の水草の例にもれず難しい部類に入る草だと思います。
普通のR・マクランドラで赤系の難易度としては中程度だと思います。

この草にも改良種である、葉の細いナローリーフタイプや班の入った班入り(フィリ)マクランドラ等がある。
通常種よりも改良種の方がさらに難易度が高くなると思って良いでしょう。

まず特徴の一つとしてR・マクランドラは水中化する時にうまく行く確率が3割と呼ばれているほど、水中化するときにだめになる確率の高い草です。
ですからショップで買ってきた水上葉からの場合はどんなに環境が良くても半分も残れば良いでしょう。

それからうまく水中化したとしてもちょっとした環境の変化でだめになってしまうことが多い草でもあります。
少し油断したりして乱暴なトリミングをするとダメになったりします。
トリミングの際に一端抜いてカットして植え戻すという動作が普通ですが、この草の場合は抜かずに草の下1/3程度の場所を押し倒して底床に差し込むとそこから根が出て結局トリミングしたのと同じ効果が得られるので、そういう方法でトリミングしても良いでしょう。

育成環境としてはCO2の連続強制添加は必須です、高光量も要求されますし、底床は1年以上使われたこなれた底床であった方が良いです。
CO2添加していればpHに問題は無いでしょうがpHは弱酸性〜中性に保ちます。
軟水が好ましいといわれますが、他の条件が整っていればGH3〜5程度の水槽でも十分育てられます。

水質や光等の環境の変化に敏感で少し気むずかしいところが有るように思います。
トリミングなどで切り戻ししたときに横着して切りつめすぎると光の当たり具合が急激に変化し、その変化についてゆけないのかそれだけで今まで元気だったのに急に枯れてしまうことも多いです。
それから底床の汚れもこの草には良くないようですから3ヶ月に1回程度はトリミングで抜いた際に底床をホースで掃除した方が良いでしょう。

水温を少し高め(27〜28度程度)にすると普通の水草は活性度が上がって成長が良くなるのでそれもこの草の育成の手助けになるかも知れません。

なんと言っても上手くゆくかどうかはショップから買ってくる草そのものにかなり依存します。
水上葉ばりばりなのはやめた方が良いです。

R・マクランドラの水中葉の見分け方

  1. 茎が太く葉も丸い感じでバラの花びらのように綺麗な奴は水上葉
    一見とっても丈夫そうに見えるしそういった物はショップでも「状態良」と表示されていたりしますが、こういう奴はだいたい茎がとろけてひもになりすぐにアウトです。
  2. 葉にこすれた様な痕や折れ線などが見あたる草も輸送中に付いた傷が残っているのでショップに到着して間もない(=水上葉)と判断できます。
  3. 見慣れると茎の下の方が太く先の方がかなり細くなっているのを見かけますが、その細くなった所から先の部分が水中化している葉だと思って良いでしょう。

その水中化している部分がなるべく長い(全体の1/3程度以上)物を選んで買ってくればかなり確率が上がります。
葉の付きも悪く茎も細いので心配になりますが、逆にそういった物の方が良かったりします。
たまに茎がかなり細く葉もボロボロだけど、そういう状態だからこそショップで売れ残って上から下まで完全に水中化した行けそうな奴を見かけたりします・・

この草は底床の状態でうまくいく場合とダメな場合がはっきりしているようです。
もし昔挑戦してうまくいかなかった水槽でも半年や1年経ってから改めて挑戦するとうまくいったりしますので、育ててみたい人は何度か再挑戦してみると良いでしょう。

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