よしをのホームページユーザーテスト

第4回「HyOx_MIB」テスト結果

テスト実施者「ポンポコ P 」さんからの結果報告


このページはよしをのホームページユーザーテストのコーナーで実施された第4回「HyOx_MIB」に対するテスト結果報告のページの一部分です。
各テスト実施者からのテスト報告のページは全部で4ページ存在します。
正確なテスト結果の情報を得るために必ず第4回テスト結果報告のトップページからご覧になる事をお勧め致します。
尚、いかなる理由でも当ページへダイレクトにジャンプするリンクを設定する事は禁止致します。

まず、はじめにこのような実験の機会を与えてくださった(有)ハイオックス研究所とよしをさんに感謝いたします。

【実験方法】

C級品

  既存の水槽(エキノ水槽と金魚水槽)にHyOx C級品を添加して変化をみる。

A級品

  同条件の水槽を二つ立ち上げ、片方のみにHyOx A級品を添加して変化を比較する。

【実験環境】

実験水槽 A(エキノ水槽)

水槽  900*450*450
     (ニッソー クリアスティングレーR313)
底床   ジャレコ 焼成フィリピン砂
濾過器  ジャレコ NEO501
照明   TFW H70プラント×2
      10:00〜18:00
CO2   ジャレコCO2ミキサー
      10:00〜17:00
エアレーション
       5:30〜9:00
ラインヒーター
       2:00〜3:30
       (以上いずれもタイマーにて管理)

肥料
      リセット時に底床肥料としてセラフロレデポ使用
      追肥としてアクアフローラ、イニシャルスティック、微粉ハイポネックス、メネデール、ハイポネックス開花促進、その他

水草
      E・ウルグアイエンシス、E・ホレマニーG、E・ホレマニーR、
      E・ラッフルソード、E・アングスティフォリウス、E・グリセバキー、
      E・テネルス(ノーマル、ブロード、ロングリーフ)
      ブリクサショートリーフ、南米ウイローモス

生体
     カージナルテトラ(12)
     ナノブリコン エクエス(5)
     マジナータス ペンシル(6?)
     オトシンネグロ(6?)
     ビー シュリンプ(多数)

 

リセットしてから約一年経過
pHはCO2添加時6.5、夜間エアレーション時7.0
水温は22〜24℃

実験水槽 B(金魚水槽)

水槽    50*45*45
       (アクリル製)
底床    使い古しの大磯(一分・酸処理なし)と新品大磯(7厘・酸処理済み)の混合
濾過器  水作エイトM改(活性炭をセラミック濾材に変更)
       ニッソー プライムミオ-01×2を底面フィルターに接続、底面吹上として使用
照明    なし(エキノ水槽より漏れた光)
CO2    なし
ヒーター  なし

水草
      E・ラッフルソード、E・アマゾンソード、ミクロソリウム ナローリーフ
      ボルビティス、アヌビアスナナ、アヌビアスコンゲンシス、コークスクリューバリスネリア

生体
      リュウキン(3)  青文魚 (2)

セットしてから約半年経過

A級品実験水槽 

水槽  40センチ水槽(容量23リットル)×2

     (ニッソー カラースリーL 1台、同サイズのメーカー不詳の水槽1台)

底床   酸処理済み大磯7厘

濾過器  水中式フィルター

      (GEX E-ロカ PF200)

照明   メタハラ 150W(ボズシ工房)

      水面より約60センチ上方より 10:00〜17:30

CO2   シャワーパイプに直接添加

肥料   セット時に底床肥料としてイニシャルスティック、追肥として微粉ハイポネックス、メネデール、その他

水草   コークスクリュー・バリスネリア、ラージパールグラス、ブリクサ・ショートリーフ、レッドミリオフィラム、ニードルリーフルドウィジア、テネルス・ブロードリーフ、テネルス・ロングリーフ、ヘアーグラス、コブラグラス、リシア、バブルモス

生体    ミナミヌマエビ

C級品実験結果】

実験水槽 A(エキノ水槽)

HyOx C級品添加前(04.11.30)

HyOx C級品添加後(05.03.30)

 

実験水槽 B(金魚水槽)

HyOx C級品添加前(04.11.30)

HyOx C級品添加後(05.03.30)

エキノ水槽は飼育水 1000mlにHyOx C級品を4プッシュしたものを毎日150ml 金魚水素は飼育水 500mlにHyOx C級品を2プッシュしたものを毎日100ml添加したがどちらも特に効果は感じられなかった。

【A級品実験結果】

a(HyOx添加)水槽

b(HyOx無添加)水槽

1. 04.12.26

2. 05.01.18

 

 

3. 05.01.23

 

 

4. 05.02.03

 

 

5. 05.02.04

 

 

6. 05.02.19

 

 

7. 05.02.23

 

 

8. 05.03.09

 

 

9. 05.03.11

 

 

10. 05.03.21

 

 

 

写真1.は水槽セット後約一ヵ月後の写真です。
メタハラの強い光に水草も順応してやっと調子が上がってきたところです。
この時点ではまだHyOxを添加していません。(12日より添加開始)
てきるだけ条件が等しくなるよう調節したつもりなのですがどうしてもこの時点でも育成に若干の差異が出てしまっているようです。

a水槽より飼育水250mlを採り、その中にHyOx A級品を1プッシュしたものを試験溶液としてa水槽に毎日10ml添加しました。
しかし、変化が見られないようなので1月13日より添加量を毎日30mlとしました。
b水槽は比較対照用として無添加ですが、それ以外は換水、施肥などすべてa、b両水槽とも同じように管理しました。
なお、水槽が二つ並んだ正面の写真では向かって右がHyOx添加水槽(a)です。

写真2−3、4−5、6−7、8−9はそれぞれトリミングの前後の写真です。

写真6. わかりづらいですがa水槽(添加水槽)のみにコケが発生しています。

a(HyOx 添加)水槽

 

b(HyOx 無添加)水槽

 

 

 

水槽奥のブリクサショートリーフ

あたりの写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながらここで一度リセットすることにしました。
増えすぎたコークスクリューバリスネリアを撤去しラージマヤカとハイグロフィラ・ロザエネルビスを追加しました。
生体はミナミヌマエビだけでほとんど給餌してなかったので2週間に一度だった換水のペースを1週間に一度にあげHyOx溶液の添加量も毎日20mlに減らしました。
ついでに条件の均一化を図るために水槽の位置を左右入れ替えました。
したがって、写真7.以降は正面の写真は向かって左がHyOx添加水槽(a)になります。

3月末まで実験を継続しましたがHyOxを添加することによる特別な効果は確認できませんでした。

【参考実験】

実験時に水槽のpHとTDSを測定したがHyOx投入の前後で変化が見られなかった。
そこで、添加用に調整した原液の値を測定しました。
まず、飼育水を100ml採りそこにHyOx粉体を4プッシュして検体とした。(これはメーカー指定濃度の10倍にあたる)
変化の見られたA級品はさらに10倍に希釈してメーカー指定の濃度として測定した。

測定結果

 

飼育水

C級品・10倍濃

A級品・10倍濃

A級品・指定濃

pH

6.9

6.9

7.2

7.1

TDS(ppm)

112

112

120

114

GH

3

3

3.5

3

 

 

 

 

 

*測定機器

  pH   KS701(新電元)
  TDS  マイクロTDSメーター・ppmタイプ(マーフィード)
  GH   テトラの試薬を用い検体量を倍にして中間値を算出

HyOxはミネラル粉体なので当然予想されたことではあるがpHと導電率、硬度を上昇させるはたらきがあるということです。
メーカーの指定によれば飼育水100 リットルに対し100mlまで添加とのことなので、実際にはpHの変化などはほとんど影響はないと思われるが長期間換水しないで維持している水槽においての連続長期添加は蓄積による影響が懸念されます。

それにしても点眼薬が入っているような容器を逆さにして噴射する方法は噴射量にばらつきがですぎます。
そもそも粉体をこのような方法で定量するということに無理があると思います。

【結論】

私のおこなった実験ではC級品、A級品ともに、これといった効果はなかったように思えます。
しかし、すばらしい効果があがっていたのに私が見落としてしまった、または、私の使用法が適切ではなかったということも充分考えられます。
いったい、HyOxを添加することにより期待される効果とはどのようなものなのでしょう?
残念なことにメーカーの具体的な説明はありません。
私はHyOxはコロイドミネラル粉体とのことなので、当初はよくある園芸用の活力剤のようなものだと思い、効果としては水草の成長、発色の促進などを期待していました。
メーカーの使用法の説明などをみると、飼育水中のバクテリアを通常より高濃度のミネラル環境の中で培養、増殖させ水槽に戻してやるということみたいです。
ということは、水槽のセット初期に非常に効果的である、逆に完全に立ち上がってバクテリアが豊富に安定して存在している環境ではたいして意味をなさないということではないでしょうか。
もし、そうだとすれば今回の私の実験は実験の方法(目的)自体が間違っていたことになります。

いずれにせよ、今のままではオカルト的な疑似科学を感じてしまいます。
実際に発売するにはもっと詳しい使用法の研究ならびにテストが必要ですし、その時は二重盲検法のような検査法を採らなければならないと思います。

また、水槽に作用原理の良くわからない添加物を投入するのは、何か問題が起こった時自体をいっそう複雑化させてしまいます。
現段階ではそれだけのリスクを冒すことを覚悟するような効果はあがっていないように思えます。
適切な使用法が開発され、使用者全員がその効能を実感できるようになることを願います。