よしをのホームページユーザーテスト

第3回「クリアカーボン」テスト結果

テスト実施者「トットロ」さんからの結果報告


このページはよしをのホームページユーザーテストのコーナーで実施された第3回「クリアカーボン」に対するテスト結果報告のページの一部分です。
各テスト実施者からのテスト報告のページは全部で4ページ存在します。
正確なテスト結果の情報を得るために必ず第3回テスト結果報告のトップページからご覧になる事をお勧め致します。
尚、いかなる理由でも当ページへダイレクトにジャンプするリンクを設定する事は禁止致します。

【実験1】
  1. テスト対象水槽
    90cm標準水槽
    照明 48w電球型蛍光灯(秋月)自作セード x 3灯  1日8時間点灯
    濾過 エアリフト式底面濾過(CO2が逃げないように工夫した「循環式エアリフト底面濾過」)
    外部フィルター(コトブキ パワーボックス55)併用
    ろ材 洗車用スポンジ
    底砂 大磯 細目(酸処理していません)
    CO2 強制添加 自作カウンターにて3泡/秒 (約15泡/CC)
    生体 ラスボラ・ヘテロモルファ 7
    ネオンテトラ 17
    ヤマトヌマエビ10
    ミナミヌマエビ20
    オトシンクルス 2
    水草 バリスネリア・スピラリス
    グリーン・ロタラ
    ロタラ・インディカ
    リシア
    ウィローモス
    ハイグロフィラ・ポリスペルマ
    ブリクサ・ショートリーフ
    アヌビアス・ナナ
    ウォーターウィステリア
    マツモ
    換水 2、3週間に1/3
    概況 立ち上げより4ヶ月が経過し、濾過は安定してきているが大磯を酸処理していないため、pH、KHが高めです。
    そのため、水草は全般的に成長の速度が遅く、3ヶ月目頃よりアオミドロが大発生しましたが、エビを投入し、こまめな換水をし、ハブラシで根気よく取り続けたところ、約1ヶ月で姿を消しました。
    ところが、入れ替わりに、ヒゲ状の苔が発生し黒髭苔のようでしたが、次第に色は黒から白くなり、またヒゲはかなり太くなってきました。 

  2. テスト方法

    前述の水槽に、クリアカーボン1リットルをネットに入れ水槽内のいくらか水流のあるところに設置しました。 10月7日午後8時、テスト開始です。
    この際、洗浄とか、面倒なことは一切しませんでした。いきなり、ドボン。(なんせ、ど素人なもので、、、、洗えとも、書いてなかったので、、、)

  3. テスト期間中に行なった換水等のメンテナンス作業

    テスト期間中は、なるべく他の要因を排除するため、水槽に手を入れるのは避けました。
    ただし、10/17に1/3換水を行ないました。

  4. 水質検査
    10/7 10/8 10/12 10/17 10/17 10/26
    クリアカーボン
    投入前
    1日後 5日後 10日後 1/3換水後 活性炭取出
    pH 7.5 7.5 7.5 8.0 7.5 7.5
    KH
    GH

  5. 水槽内の状況
    油膜について
    ちょうどテスト開始前にひどい油膜が発生しましたが、テスト後半にはうっすら程度の油膜になりました。
    とくにクリアカーボンの影響というほどの変化はみられませんでした。
    苔(白くやや太めの糸状)について
    1. 10日目頃までは、目立った変化はなかった
    2. 10日目を過ぎる頃より、白い糸状苔がみるみる減少しはじめた
    10月19日(テスト開始12日目)の写真です
    10月23日(テスト開始16日目)の写真です
    3. 20日目には、ほぼ100%消滅した
    10月26日(テスト開始19日目)の写真です
【実験2】

ここで、当初の予定には無かった実験2を行なうことにしました。
実験1で苔が消えたのは、たまたま偶然かもしれない。私にはもう一つ苔だらけの水槽がありました。

  1. テスト対象水槽

      
    60cm標準水槽 
    照明 40w電球型蛍光灯(秋月)自作セード x 2灯  1日8時間点灯
    濾過 外部フィルター(ニッソー プライムパワー10)
    ろ材 付属のスポンジ及びリング状ろ材
    底砂 パールサンド 中目
    CO2 強制添加 自作カウンターにて1泡/秒 (約15泡/CC)
    生体 ネオンテトラ 17
    ヤマトヌマエビ5
    ミナミヌマエビ13
    オトシンクルス 2
    水草 バリスネリア・スピラリス
    グリーン・ロタラ
    ロタラ・インディカ
    リシア
    ウィローモス
    ハイグロフィラ・ポリスペルマ
    ブリクサ・ショートリーフ
    アヌビアス・ナナ
    ウォーターウィステリア
    マツモ
    換水 2、3週間に1/3
    概況 立ち上げより5ヶ月が経過し、濾過は安定してきている。実験1の90cm水槽とほぼ同様の経過をたどり、同様の白い糸状苔がはびこっています。
      
  2. テスト方法

    実験1と同様に、クリアカーボン1リットルをネットに入れ水槽内のいくらか水流のあるところに設置しました。実験1と同様に洗浄はしませんでした。

  3. テスト期間中に行なった換水等のメンテナンス作業

    今回は、餌やり、伸び過ぎたマツモ、ハイグロ等の最低限のトリミングのみを行ない、それ以外は一切手を加えませんでした。

  4. 水質検査(水質的には大きな変化は無いと実験1で見てきたので、横着しました。)
    10/22 10/28 11/2
    活性炭投入前 6日後 10日後
    pH 6.5 7.5 7.5
    KH
    GH

  5. 水槽内の状況

    苔(白くやや太めの糸状)
    10日目頃までは、目立った変化はなかった
    10日目を過ぎる頃より、白い糸状苔がみるみる減少しはじめた。


    20日目には、ほぼ100%消滅した。


【実験1、2の結果の考察】

 「クリアカーボンをいれたら、苔が消えました」、なんて書くと、メーカーさんのまわし者のようなので、どのように今回の結果をまとめたらよいのか悩んでおりました。

 私が維持しているのは、上記の2つの水槽だけですが、このうち60cm水槽を最初に立ち上げ、またほぼ同様の水草、同様の生体を、同様のアプローチで飼育していることから、水槽内の状況の推移という点では、60cm水槽で起きたことがやや遅れて90cmで起きる、というのがこれまでの状況でした。 

 そこに、今回クリアカーボンを90cmに先に入れたら、90cmの苔が消え、その間60cmの苔に特に変化は無く、次に60cmにクリアカーボンを入れたら60cmも苔が消えた、というのですから、苔の消滅にクリアカーボンがかなり大きく関係しているということは言えると思います

 また、KH、GHの水質検査結果を見るかぎりでは、クリアカーボンの大きな影響は見られませんでしたが、換水頻度の低い私の2つの実験対象水槽には、かなりいろいろ余計な物質が溶け込んでいて(富栄養)、これをクリアカーボンが吸着したところたまたま苔が消滅したのではないか、というように推測しております。

 クリアカーボンが苔に効くのではないでしょうが、私の水槽水に溶け込んでいた、苔にとって有用な物質をクリアカーボンがかなり強力に吸着してしまったので、苔が減少したと言えるのではないでしょうか。