観賞魚用薬品の参考情報
ニトロフラン系製剤及びサルファ剤を含むもの
- 薬 品 名
- 観賞魚用エルバージュ(動物用医薬品)
- 成分(5g中)
- ニフルスチレン酸ナトリウム 500mg
- 特 徴
- 海水で使用する場合は溶解度が低いのであらかじめ淡水で溶かす。
50〜100g2時間薬浴をする場合、1/4〜1/10に水量を下げて溶かしてから規定の水量となるようにする。餌に混ぜるのも効果的。
低温水には溶けにくいので少しお湯を足して溶かすとよい日光により分解し効力を失う 安全域は広い 〜100ppmグラム陰性菌に対して効果が高い。耐性菌が出来にくいとしている
- 使い方
- 薬浴が効果的。水槽散布では2〜3日目から徐々に水換えをする方が良い(魚体への吸収率が高いので数時間での使用法が望ましい)
- 薬 品 名
- グリーンFゴールド顆粒(動物用医薬品)
- 成分(10.5g中)
- ニトロフラゾン5.0g
スルファメラジンナトリウム5.0g
マクロゴールド6000 適量
- 特 徴
- グラム陰性菌、グラム陽性菌の両方を殺菌するので細菌性の病気に対して広範囲に効果的と言えます。1gを30〜40リットルに溶かして使用水に溶けやすい(昜水溶性)
- 使い方
- 薬浴、水槽散布では数日後に水換えを徐々に行う方が良い
- 薬 品 名
- 魚病薬サンエース(動物用医薬品)
- 成分(100ml中)
- ニトロフラゾン1.0g
スルファジメトキシンナトリウム0.2g
メチレンブルー0.2g
- 特 徴
- 成分から細菌性の病原菌に対して広く効くと考えられます。
- 薬 品 名
- 観賞魚用ハイートロピカル T0014(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- スルファジメトキシン 0.7g
アクリノール 0.2g
炭酸水素ナトリウム1.0g
塩化ナトリウム8.1g
- 特 徴
- 外傷や細菌性感染症に効果的
- 薬 品 名
- グリーンF(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- ニトロフラゾン 0.5g
フルフリドン 0.1g
メチレンブルー 0.1g
塩化ナトリウム 9.3g
- 特 徴
- 水草水槽への散布は避けた方が望ましい
オキソリン酸を含むもの
- 薬 品 名
- 観賞魚用パラザンD(動物用医薬品)
- 成分(1.0g中)
- オキソリン酸 50mg
- 特 徴
- pH11の水溶液で薬浴剤であり、飼育水がpH6.0以下での薬浴はしない方がよい。(薬効の低下)pHが高い方が効果的と言えます。一度使用した薬浴液は再使用をしないこと。海水ではオキソリン酸の吸収を妨げるので原塩か食塩を使用する方がよいです。
エロモナス、カラムナリス感染症に効果を発揮します。
- 使い方
- 薬浴にする。小型の水槽での使用は有機物が少なければ散布しても効果はでます。
- 薬 品 名
- グリーンFゴールドリキッド(動物用医薬品)
- 成分(1.0g中)
- オキソリン酸 5mg
- 特 徴
- 水草に対して安全であると記されています。
pH11の水溶液。飼育水がpH6.0以下での薬浴はしないこと一度使用した薬浴液は再使用をしないこと。海水ではオキソリン酸の吸収を妨げるので原塩か食塩を使用する方がよい。
エロモナス感染症、カラムナリス感染症に効果を発揮します。
パラザンDよりは安かった。お奨めの薬ですよ(比較的新しい薬)
トリクロルホンを含むもの
- 薬 品 名
- マゾテン液(20%)(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- トリクロルホン(メトリホナート) 2.0g
- 特 徴
- 貝、海老、カニ類には感受性が高いので使わないこと。
水温・pH共に高いときに投与すると餌を食べなくなる。
夕方から朝にかけて散布するとよい。安全域 〜0.5ppm水温28度以上又は10度以下の使用は避ける。稚魚には不可アルカリにより効力低下。副作用は腰なえ、神経障害。
安定性は2年間。熱帯魚への使用は避ける方が望ましい。
- 使い方
- 池又は水槽に適量を散布する。患部に塗布する 薬浴はしない散布は適度に薄めたものを池面にジョロで分散し散布すると良い
- 薬 品 名
- リフィシュ(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- トリクロルホン(メトリホナート) 1.5g
塩酸クロルヘキシジン0.12g
塩化ナトリウム 8.33g
- 特 徴
- pH8.0以上では使わないこと。
高温水では薬の効果が低下する。低温ほど薬効が安定しています。
水温が28度以上では鯉や金魚でも使わない方が賢明です。
高温水での使用では魚体内に吸収され、神経系を冒されやすくなり奇形に成ったりします。出来るだけ高温時には薄目に使う方がよい熱帯魚への使用は避ける方が望ましい
- 使い方
- 池又は水槽に適量を散布する。患部に塗布する 薬浴はしない散布は適度に薄めたものを池面にジョロで分散し散布すると良い
- 薬 品 名
- トロピカルN (動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- トリクロルホン 1.0g
アクリノール 0.2g、
塩化ナトリウム 8.8g
- 特 徴
- 熱帯魚の除虫には使わない方が望ましい。
アロワナ、キャット類、ピラニア等には使用しない方がよい。
- 使い方
- 池や水槽に良く混ぜてから散布する 薬浴はしない方がよい
- 薬 品 名
- 観賞魚用トロピカルゴールド(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- トリクロルホン0.2g
アクリノール0.3g
メチレンブルー0.5g
炭酸水素ナトリウム1.0g
塩化ナトリウム8.0g
色素系製剤を含むもの
- 薬 品 名
- マラカイトグリーン(医薬用外劇物)
- 成 分
- 色素剤
- 特 徴
- 有機物や泥と吸着し効力が低下する。毒性が強いので短時間の使用にすると良い。
高温で効力増強するため高温では薄くして使用する日光に弱い。
青い色がなくなったら薬効がなくなったと思って差し支えない。
塩に還元する安全域は狭く〜0.2ppmまで副作用は肝障害、消化器障害、発ガン性+水カビ病、白点病、エピスチリス(つりがね虫)症に効果がある
- 使い方
- 希釈したものを患部への塗布、池中や水槽中に散布する。
薬浴の場合は短時間(数分)の使用にする。
他のものに染まりやすいので衣類等への付着には注意。
産後の魚卵消毒等には適している(腐敗し難くなる)
- 薬 品 名
- 観賞魚用メチレンブルー液 (動物用医薬品)
- 成 分
- チアジン染料 色素剤
- 特 徴
- 昜水溶性で安全域は広い 使用濃度は 〜1ppmまで。
殺菌力は強く ないのですが、組織の深部まで浸透する。高濃度でエラ障害。
過マンガン酸カリとは混ぜないこと(沈澱するし、エラ障害になる可能性あり)
- 使い方
- 水槽及び池中に散布する。体表の患部に塗布するのも良い。
青い色が消えたら薬効がなくなったと思って差し支えない
- 薬 品 名
- メチレンブルー水溶液(動物用医薬品)
- 成分(100ml中)
- メチレンブルー 0.82g
- 特 徴
- メチレンブルー液 とほぼ同様
- 薬 品 名
- グリーンFリキッド(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- メチレンブルー 0.15g
アクリノール 0.05g
その他の成分で効果的なもの
- 薬 品 名
- アクアフラビン液(動物用医薬品)
- 成 分
- アクリノール、精製水
- 特 徴
- 外傷の治療薬、コイ、金魚(淡水熱帯魚用)4Lに7mlを使用
- 薬 品 名
- アマゾン・グリーン(動物用医薬品)
- 成 分
- モノニトログアヤコール75mg
グアヤコールスルホン酸カリウム250mg
塩化ナトリウム250mg
安息香酸ナトリウムカフェイン 250mg
- 特 徴
- 5Lに10mlを添加して使用する [外皮用殺菌消毒剤]
- 薬 品 名
- グリーンアクアマリン(動物用医薬品)
- 成分(50ml中)
- アクリノール250mg
アクアフラビン250mg
マラカイトグリーン 0.12mg
硫酸銅 40mg
- 使い方
- 20Lに10mlを使用する (八洲薬品)
- 薬 品 名
- グリーンFクリアー(動物用医薬品)
- 成分(10ml中)
- 二酸化塩素 100mg
- 特 徴
- pH5.5以下では使わない方がよい。
水の着色がない水草水槽に使用できる数少ない薬品
- 使い方
- 水槽に散布する
- 薬 品 名
- ニューグリーンF(動物用医薬品)
- 成分(10g中)
- メチレンブルー 0.10g
塩酸クロルヘキシジン0.02g、
アクリノール0.03g
塩化ナトリウム9.83g
- 特 徴
- 水草水槽への散布は避けた方が望ましい水中に散布すると青くなる 衣類の付着に注意すること
殺菌消毒剤と脱皮阻害剤
- 薬 品 名
- 過マンガン酸カリ(医薬用外劇物)
- 成分
- 酸化剤
- 特 徴
- アルカリ性で沈澱する(エラ障害の可能性あり)
有機物に還元され効力が低下する。使用量は20tに25gの使用錦鯉の生産者の間では短時間での薬浴や池消毒等で良く使用されています。主に殺菌として使います。
- 薬 品 名
- ホルマリン(医薬用外劇物)
- 成分
- ホルムアルデヒド 37%
- 特 徴
- 加熱すると蒸発が促進される。過マンガン酸カリでも同様となる。
昜還元物質で作用効果が低下する。安全域 〜30ppmまで
副作用は神経障害、肝障害ダクチロギス、ギロダクチルス、キドロネラ、コスティア症(エラ病系)の殺虫効果があるが治療を目的にするものではないので、多様しない方が良い。
魚種により使用量に注意して使うこと。
- 薬 品 名
- 三共デミリン水和剤25% [防疫用殺虫剤 (脱皮阻害剤)]
- 成分(100g中)
- ジフルベンズロン 25%
- 特 徴
- アルカリ性では分解されやすい、石鹸水の混入を防ぐこと。中和するからです。
水温20度以上で使用すると効果的、海老類がいる場合は取り除き使用して下さい。(脱皮できなくなり死亡するため)使用法
水1トンに1gを水に溶き池に散布する(ボウフラには0.5-1.25ppm)
イカリ虫やウオジラミの甲殻類の寄生虫には効果が高い(一回でOK)水温が25度以上では1トン当たり0.5gでも効果を発揮する
- 使い方
- 池中や水槽内に適当に水に溶かして散布する
補助剤(麻酔剤)
- 薬 品 名
- 冷血動物麻酔剤 水産用FA100
- 成分(1ml中)
- オイゲノール 0.107g
- 特 徴
- 1/2000〜1/5000に薄めて使用する
エラ病の可能性がある場合は使用しないこと
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