腸テロハネルス症

原因

 原生動物の粘液胞子虫であるテロハネルスが腸管に寄生することから起こる病気です。

症状

 腸管内に腫瘍のように寄生しますから初期的なものは解らないのですが、腹だけは出ていて他は痩せている状態です。消化を妨げるためか、栄養物の摂取不足に成るためと思われます。魚は痩せていき骨と皮みたいになり死んでしまいます。

 腸管に寄生する大きさはまちまちですが錦鯉で体長80センチの鯉では乳白色のものが鶏の卵ぐらいの大きさであったと報告されています。

 魚の調子が悪く、腹だけ膨れて死んだと言う場合も疑って見て下さい。比較的新しく発見されたようで、東大の江草先生が新種の胞子虫として[テロハネルス・キタウエイ]と名づけられています。

画像

この病気に関する画像情報はここ。(KOISTAFFのホームページの物)

対策

 残念ながら今のところないようです。胞子虫は治す薬がないのが現状のようで、生態も解っていないため予防も出来ないです。魚の腹を開くことでわかる病気では、他に腹水症、卵巣腫瘍、抗酸菌症があります。

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