白点病

原因

 原生動物の繊毛虫であるイクチオフィチリウス(和名、ウオノカイセンチュウ)という虫が寄生することにより起こるもので大きい親虫で0.5〜0.7ミリ程度で卵円形の繊毛虫です。

生態

 一個の成虫が一時間に3500個ぐらいに分裂し、幼虫が遊出するのにその後1時間程度であると記憶しています。また1時間以内に宿主しないときは死ぬ場合もあるようです。水温摂氏2度以下及び27度以上では繁殖力がないと言う報告(文献)があり、水温3度から25度がこの虫の繁殖に適しているようです。

寄生場所

 寄生場所は表皮と真皮の間です。成熟すると魚体から離れて水底で分裂し増えます。また、顕微鏡で見ますとたいてい小さい子供の白点虫が体表にわんさかいたりします。
 仔白点(見えない)−−>魚体に寄生(大きくなって見える)−−>水底で分裂を繰り返します。
魚種により確認できる箇所が異なるかも知れませんが、鯉や金魚ではまず胸鰭に現れてから体や頭に蔓延して行き一面に白い点がつきます。

症状

 体表面、鰭、尾などに小白点が現れ次第に数が増えてきて多く寄生されると魚の動きが鈍くなり餌食いが悪くなります。魚によっては消耗しやすく痩せて来ます。

(第二期症状)
 はなはだしい場合は表皮がはがれてきます。すぐに死亡するようなことはありませんが、鰓に入り込み寄生しますと急に死亡することがあります。(第三期)

画像

この病気に関する画像情報はここ。(KOISTAFFのホームページの物)

対策

 決定的に薬での駆除が期待できないとされているのは、寄生する場所が皮膚の中になるからです。この場合は薬が届かないからです。水温(25度以上)を上昇させるのは、白点虫が活発になり成長して体表に出てくる、魚の動きを活発にし、防衛機能に期待してから出てきたところで薬が効くようにしてください。
 魚は一度白点虫にかかると抵抗力を持ち掛かり難くなります。再度、寄生されるのは魚体の抵抗力が弱いからとされています。

二次感染

 魚体から白点虫がいなくなっても安心してはいけません。水質が悪いと二次感染がきます。寄生虫では「エピスチリス(ツリガネムシ)症」があります。体表の粘液がはがれた末期症状や前兆症状の体を擦り付けて充血をする場合にも細菌侵入の可能性があります。
 代表的な細菌性のものにはカラムナリス症やエロモナス症があります。それぞれの二次感染症は別褐の病名を参照してください。

治療法

薬として、金魚、鯉の場合では

これらはデータがあるものですが、白点虫に効く薬は割と多く出ておりますから「観賞魚薬品」の項目を参照して一つは常備薬として下さい。
高温で耐性をもつ白点虫が存在する可能性もありますから水温上昇だけで治療するよりも白点虫に効く薬品を使用することをお勧めいたします。水草水槽等では「薬品の特徴」の項目を参照の上、影響が少ないもので対処して下さい。

「大きい虫は皆さんの肉眼でも白点虫として確認できるものです。冬の白点病は大きいものが殆どです。したがって、冬の白点虫は見付けやすが被害もさほど大きくありません。ところが、夏の温度が20〜25度くらいの時に出る白点虫はみんな小さいやつばかりで肉眼では殆ど見えません。ですから体表を肉眼で見る限り白点病はないと判断してしまいます。でも池底に身体をさかんにこすりつけるのは白点病のことが多いようです。」([広島県水産試験場 村上恭祥先生]の講演の一部を引用)

トップページへ戻る