真菌症、水生菌病と呼ばれています。真菌とはカビのことです。
原因
真菌であるカビが体表(真皮)に寄生した状態をいい、サプロレグニア・アファノマイセスヤアクリア等の真菌類が患部に白い綿状になることから「わたかぶり病」と言ったりします。
濾過槽の汚染などから水質汚染と成っているところに打撲や体表からの傷によりなることが多いです。
症状
体表や頭部に白い綿状の水カビがついてきますから目で見て解るようになり、魚は少し元気がなくなりますが餌は食べます。綿状の部分が広がって来たり、複数箇所の発生が見られてくるとだんだん痩せてきて死亡しますし調子が少し悪い魚にも発生して来ます。
画像
この病気に関する画像情報はここ。(KOISTAFFのホームページの物)
対策
水質の安定に心がけて水中の溶存酸素を多く取り入れるようにして下さい。
食塩水2%で患部の綿状の部分を拭き取り洗浄してからマーキュロクロムの塗布で軽いものは治ったりします。症状が重い場合(カビの部所が広く大きい等)には数回薬浴を繰り返して下さい。
マラカイトグリーンの効果例は[魚の感染症]江草周三著を引用させて頂きます。
0.2PPM 0.5PPM 1.0PPM 5.0PPM 菌糸致死 14時間 2.5時間 25分 1分 遊走子致死 55時間 14時間 4時間 1時間 魚体への影響度から0.5PPMで2回ほどおこなうと良いと思います。鯉の場合は1PPMで1時間で日を変えて2〜3回行います。が、エルバージュやメチレンブルー2PPMで3時間程度、食塩水の薬浴でも治療はできます。
私は殺虫剤のマゾテンを薄めてガーゼに染み込ませて拭き取ったことがありますが、魚は少し嫌がりますが治癒しました。グッピーの場合は真皮が乱れ、少し治癒に時間(10〜15日)は掛かりました。二次感染や合併症もありますから早めの処置を施して下さい。