これには「酸素ガス病」と「窒素ガス病」があります。
概略
水中にガスが過剰になる場合で、魚の体内組織に侵入してから鰭などに遊離し気泡が出てくるもので、体内に蓄積するものには酸素と窒素がありますが殆どの場合は酸素ガス病と思って差し支えないです。
酸素ガス病
気泡病とも言われています。夏の高温時期に発生する青水で飼育している時に見られます。溶存酸素が過飽和状態の300%以上の時に魚の鰭や頭部に気泡ができ水面近くに浮くようになり、中には眼球が飛び出るものを見たことがあります。
症状
小型魚の子魚では腹部の膨張は起きないようですが、魚体は浮いてしまい、大型魚の子魚では腹部の膨張が起こったり破裂したりするそうです。気泡の出る場所は各鰭、頭部、吻部、鰓蓋です。親魚ではあまり起こらないと思います。
窒素ガス病
原因は2つあるようですが水槽飼育ではあまり発生しないです。
- 地下水の中に過飽和状態の窒素ガスを含む場合
- ポンプで循環する場合にポンプの吸水管から空気が入ってポンプ圧力により多量に水中に溶け込む場合(陸上ポンプのことです)。この時、酸素も入りますが、酸素は消費されたりしますから問題にはなりません
症状
鰭の中に気泡が生じる 魚種によっては末期に出る眼球突出(ナマズやウナギでは出ない)等で酸素ガス病と似ています。