Ｑ９１０．ワイルドとブリード

【TOMさんからの質問】

1. ワイルド固体と養殖固体はどうしてあんなに色など差があるのですか？
2. ワイルドでも、水槽内で代々飼育すると養殖と同じにはなりませんか？

Ａ９１０．ワイルドとブリード

ワイルドものはその魚が本来生息すべき所で育っていますので、本来食べるべきものを食べ、本来その魚が受けている生活のための制約や危険にさらされながら、本来の姿で生活している所から連れてくるわけですから、本当はその魚本来の姿や色をしているだけだと考えて良いと思います。

魚種によってはその本来の色や形が養殖されたものには真似できないほど美しいという種類も有れば、逆にどす黒かったりして綺麗な色をした養殖物に比べれば見劣りしたりするような種類も有ります。
何れの場合もマニアから言わせればそれが本来の姿で、一見どす黒くてもその方が綺麗なのだという人も居ます。

養殖物は繁殖しやすかったり、病気などで死んだりし難いように品種改良されている場合が多く、また販売しやすいように色や模様も人気が出るように品種改良されているのが普通です。

飼育や繁殖が難しく、場合によっては品種改良された養殖物の方が華やかな色をしているが、本来のその魚の姿を鑑賞して、どす黒くとも与えられた餌を食べることしか知らない魚より、その魚本来の美しさや野性味を楽しむというのが、ワイルドものの楽しみ方じゃないでしょうか。

ちなみにワイルドものが水槽で繁殖した場合は、その子供はワイルドとは呼ばないと思います。
少なくともワイルドのＦ１等と呼ぶのが正しいでしょう。

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