Ｑ８７８．デニボールの効果

【ＴＡＫＡさんからの質問】
こんにちは。
いつも参考にさせていただいてます。

実は僕は４月から社会人になり実家を離れて地方で働くことになります。
実家には９０ｃｍ水槽があるのですが、４月からは実家に帰るのが１ヶ月に１回くらいとなってしまいます。そのため、水質の悪化が予想されるのですが、硝酸塩を脱窒する細菌が増えると言われているデニボールを使ってみようかと思うのですが、その効果は本当にあるのでしょうか？
あんなただのプラスチックのようなもので効果があるのでしょうか？
結構高価なので買うのにためらっています。

買う価値があるものなのか、是非教えていただけたらと思います。
よろしくお願いします。

Ａ８７８．デニボール

硝酸塩が減少するだけで１ヶ月に１回のメンテナンスで大丈夫になるかどうかは別として、硝酸塩については効果ありだと思います。
デニボールは硝酸塩が蓄積するような環境では正しい使い方をすれば、ほとんどの場合硝酸塩が減少するという結果になります。

あのただのプラスチックのようなものはお察しのとおりただのプラスチックです。
プラスチックはプラスチックでも生分解性プラスチックです。

結構高価ですよね、原料の段階ではＫｇの単位で買っても数百円だそうです。
残念ながらアクアリウム用品は悪く言えば「足下を見ている」、良く言えば「アクアリウムという小さなマーケットにそれなりの流通コストを添加して販売するとそれなりの値段に成ってしまう」という状況が何にでもあてはまりますのでデニボールのあの値段は仕方がないといえば仕方がない値段です。
しかし、それなりの価格をしていながらほとんど効果がないものも少なくないアクアリウム用品の中では、効果があることは認められている商品ですので、必要ならば購入するだけの価値はあると思います。

生分解性プラスチックはスーパーの肉や魚のトレイや園芸用の苗などの容器として利用されているらしいですから、我々アクアリストが生分解性プラスチックを使用していて全国どこでもコンスタントに入手出来る物を探すことが出来れば、それを利用してデニボールと同等の効果を非常に安い値段で手に入れることが出来るのですが、残念ながら今のところそういった物は見つかっておりません。

容器を使用して何かを包装したり詰めたりしている職業の方で、「うちの○○（商品名など）はその生分解性プラスチック使ってるよ〜」というのが有れば是非ともお知らせ下さい。

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