よしを’S質問箱
- Q855.リシアの気泡が出ないんです
- 【海ちゃんさんからの質問】
よしをさん こんにちは。
いつも大変参考にさせていただいています。
今回新規に90センチ水槽を立ち上げました。
水槽立ち上げ後約1ヶ月
ヤマトヌマエビ:20匹
グッピー:20匹
ネオンテトラ:15匹
オトシン:8匹
フィルター:エーハイムプロフェッショナル2 2026 2台
CO2:ミドボンで1秒1滴
ライト:32w3本 20w4本
CO2とライトを8時間、夜間はエアレーション16時間
Ph:6.2〜6.5(常時計測)
亜硝酸:正常
アンモニア:ほぼなし
肥料:なし
水換え:週1回3分の1
水槽ほぼ全面に水草を植えました。
全面半分がリシアです。
魚やエビたちは今のところ順調に泳いでいます。
ところで、今回のご質問ですが
水草も多少のコケは付けていますが
そこそこ順調に育っているのですが、リシアに気泡が全く見られないのです。
よりをさんのホームページで「気泡」「エアレーション」「溶存酸素濃度」「リシア」
で検索し片っ端から読ませていただいたのですが
原因がわかりませんでした。
光量は問題ないと思うのですが、2酸化炭素の適応量ってどういう風に判断すればいいのでしょうか?Phメーターを見ていますがやはり2酸化炭素を添加中は多少なりとも下がってきています。
しかし、リシアは高光量と高い二酸化炭素濃度を好むんですよね。
グッピーなどに影響がない程度に添加しています。
となると、溶存酸素濃度でしょうか?
ライトを消している16時間結構大量のエアレーションを施していますが
まだまだ酸素濃度が薄いのでしょうか?
リシア自体は白くなったりせずいい色に育ってはいるのですが
気泡を見せてくれたことはありません。
まだまだアクアリウムを始めて一ヶ月のビギナーですが
宜しくご指導下さい。
お願い致します。
- A855.リシアと気泡
- 残念ながら底床に何を使用されているのか分からないので大切なポイントが謎のままですが、常時計測されているpHの値から想像するとアクアソイルやアクアプラントサンドなどのハイテク底床を使用されているのではないかと想像できます。
もしくは濾材にパワーハウスなどのpHを低下させる特性のある濾材を使用されていませんでしょうか?
いずれにしても使用条件などから想像してそもそものpHは低めだと思われます。
もしエアレーション停止直後の水槽のpHが6.5程度であるならばそこに問題があるように思います。
CO2添加の大前提は水草が消費する分を添加するという事ですが、リシアに綺麗な気泡を付けさせたい場合や、難種を育てる場合などは過剰気味に添加して無理矢理にでも光合成させるというやり方をする場合も少なくないです。
従ってそのような状況にセットすると常にCO2は過添加気味となります。
そういった場合の問題のない添加量の範囲はなかなか明確には言い辛いですが、テトラのCO2濃度測定試薬などで生体に危険な値とされているような濃度でも、まったく問題がない場合が多いです。
大切なのは急激に濃度を上げないこと、過添加気味だということを意識して夜間エアレーションは行わないこと(pHが変動し過ぎるので)、生体に異常がないレベルに止めることです。
生体に異常がないかどうかはヤマトヌマエビの動作を見て判断するのが一般的な方法です。
ヤマトヌマエビはCO2の過添加に敏感ですのでヤマトヌマエビが足踏みのような苔を食べる動作をしている限りは他の魚も大丈夫という事です。
以上のようにこのような場合はもう少しCO2濃度を上げれば目的としているような状況になる可能性が高くなりますが、もしCO2添加直前の水槽のpHが6.5程度の場合、そこまでのCO2添加を行うとpHが5を下回る可能性もあるためその点は注意が必要です。
この場合の理想としてはCO2無添加状態の水槽のpHが7.5程度で、CO2添加によって6.5程度になれば良いように思います。
CO2無添加で6台だとちょっと苦しいです。
それからエアレーションで上昇できる溶存酸素濃度には限界があります。
それ以上の溶存酸素濃度にするためにはやはり水中の水草によって酸素が水槽水に供給される作用を利用するしか有りません。
リシア以外にも光合成が活発な陽性有茎草などを多用して日中の溶存酸素濃度上昇を目指して下さい。
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