よしを’S質問箱
分類 @@#苔#@@
Q833.黒いひげ苔
【匿名希望さんからの質問】
水草水槽をはじめて3年ほどになります。 よしをさんのホームページを参照して、アオミドロ、らん藻も克服できたのですが、1年程前から黒いひげ状の苔が生え出し、じわじわと増えつづけています。
ガラス面、フィルターの吸入口、温度センサーのケーブル、底床などにびっしりです。
取るのも非常に困難で良い対処方法を教えてください。
90cm水槽で、照明30Wx5本。 底床は、メーカーは忘れましたが、ピンクっぽい色の岩石を
2mm程に砕かれた物です。フィルターは、フルーバル303の2個連結。タイマーを使い照明時間は10時間、夜間は、エアシャワーを実施。 Co2は、二酸化炭素ボンベで照明と連動させて秒2滴程。
水草は、底床をほぼ埋め尽くす程。スクリューバネスリア?、アマゾンソード、マヤカ、オランダプラント、その他数種。 魚は10種40匹ほど。水替えは2〜3週間に1/4程。
ちなみにアオミドロ、らん藻の場合は、3日間照明無しでタオルで水槽を包み、木酢液の原液に浸したリング状ろ材を1L程投入しました。それからは、まったく発生していません。
現在の対処方法は、黒ひげが生えた水草の撤去と、底床の撤去、及びガラス面などは、つめで掻き毟り。対処の為の何かヒントください。

A833.苔と栄養
黒くふさふさしていて見た目柔らかい感じのコケ類というのはガラス面の緑色の苔が一切発生しないような環境でも温度計のゴムの部分などにびっしりと生えそろって見栄えが悪くなるようなケースが有りますよね。

対処療法としては温度計やシャワーパイプなど苔がとりつくようなパーツは水槽外に出して原液に近い木酢液に数時間浸し綺麗に苔を落としてから軽く水洗いして水槽に戻せば、木酢液の成分で苔が付着し難くなります。

底床に見つかった場合も底床表面の砂利をバケツに吸い出し木酢液漬けにして軽く水洗いし水槽に戻せばある程度防止できます。

またそのような苔は水流の有るところにとりつく特性がありますので、シャワーパイプの向きや排水の分岐を行うなどして、水槽内の水の流れ具合を変えると付きにくくなる場合も有ります。

ただご使用の環境では魚が若干多めで換水は量・頻度ともに少な目なので、根本的に水槽内が富栄養になっているのではないかと思います。
想像ですが窒素分が多すぎるのではないでしょうか?

水槽の栄養分というのは濾過などの装備で漉し取ったり分解したり減らしたりすることはできません。
水草が吸収するか換水によって水槽外へ排出される以外に行くところが無くそれらが不足すると蓄積する一方となるわけです。

上記の対処療法を都度試みつつ換水頻度をもう少し多くして水槽水の栄養化を防ぐようにしてみてください。

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