よしを’S質問箱
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Q813.バクテリアとパワーフィルター
【TOMさんからの質問】
いつも参考にさせていただいてます。
さて質問ですが、2点あります。
1つは外部式フィルターで電源を止めていると、中のろ材にいるバクテリアは死んでしまうのでしょうか?(中で水にはひたっている状態です。)
状況はtottoパーフェクトのモーターが突然止まってしまいました。
5時間後に、ろ材をとりだしバケツに入れて、エアレーションを行い、明くる日に新しいモーターに取り替える予定ですが、バクテリアを定着させるにはまた1から立ち上げと思った方がよいのでしょうか?
それと、エーハイムなどの外部式パワーフィルターというのはフィルターに水を循環させる過程でモーターの関係などで水温はあがりやすいのでしょうか?
わかり難い文章になってしまい、申訳ありません。お時間のある時によろしくお願いします。

A813.バクテリアの窒息
基本的には濾過バクテリアも酸素屋温度管理の上では熱帯魚とまったく同じと思ってください。
従って例えば何らかの要因でその水槽から一時魚が居なくなったとしても濾過器やエアレーション、保温設備などは停止してはいけません。
また長期間魚が居ない状態が続くならバクテリアの餌となるアンモニアが発生しなくなるので、魚の排泄物の代わりに食べる魚の居ない水槽に水を汚す目的で熱帯魚用の人工餌を少量入れるといった対応も必要になるでしょう。

ということで、基本的にはパワーフィルターのような装置で長時間モーターが回っていないというのは好ましくない状態です。
ただ経験から言うと安定した水槽ならポンプが停止しても半日程度ならまず問題は有りませんし、場合によっては一日程度停止していてもなんの影響も無いことが多いです。

掃除の際パワーフィルターの電源を止めて、掃除が終わっても電源を入れ忘れていたという失敗をする人も多いようですが、それが数日後に気付いたりしなければ大丈夫です。

今回は5時間後に対処されているのでまず問題はないだろうと思います。
ただ、Tottoのパーフエクトフィルターは好気域から嫌気域に連続した濾過経路を持たせるようになっている装置ですので、その中の濾材を全て取り出し、一緒くたにしてエアレーションしたのはどちらかと言えば失敗だったかもしれません。
嫌気域にセットされていた濾材にとっては急に好気環境に変化したわけで大きな環境変化が起きたと予想されます。
まあ、それによって再セット後に嫌気域の嫌気性バクテリアの活動が弱まっていたとしても、好気性バクテリアさえダメージを受けていなければ通常の水槽設備としては問題なく硝化作用が発揮されるため困ることはないと思いますが・・・

好気性バクテリアさえある程度生き残っていればまた再セットして1ヶ月も稼働させれば嫌気域の状態も元に戻ると思います。
またその間もアンモニアや亜硝酸といった直接的に魚に危険な物質の濃度が上昇することも無いので実質的な問題は無いでしょう。

パワーフィルターのモーターによる温度上昇は実際にはある程度は起こっていると思われますが、一般的なエーハイムなどのメーカーの物ならフィルター全体を完全に密閉された水槽台の中に入れてしまうといった事をしない限りは、夏場でもそれ自体が問題になるほどの水温上昇はしないと思います。
Tottoのパーフエクトフィルターはモーターの設置されている箇所の構造上モーターによる水温上昇が若干大きいという話を聞いたことも有ります。

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