よしを’S質問箱
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Q807.水が緑になってしまいました
【Bマジシャンさんからの質問】
こんにちは、いつもHPを拝見しています。
3週間程前から水が緑色(青こ発生?)になってしまい戻りません、どうしたらよいのでしょうか是非アドバイスを下さい。
1.水槽条件:60cm、エーハイム2213、20W×3灯、CO2少量連続4秒/1滴、大磯
2.飼育魚 :ネオンテトラ他小型魚14匹、モーリ類親5匹稚魚15匹、オトシン2匹
3.水草  :ハイグロ、ナナ、ミクロソリウム、アマゾンソード、レインキ、ロベリアカーディナル他が水槽内に沢山
4.発生経緯
 (1)水槽立ち上げ8月始め 魚と水草少量であった。
 (2)9月初めに照明増設、CO2添加(1滴/2秒)、濾過装置を変更し、上記水草を一気に植えました。
 (3)9月中旬頃コケがガラス面につくようになった。(水換後2〜3日後に)
   水草にも緑の短い毛のがつくようになった。
   ・水換は1/3の量を3〜4日で実施してました。尚、水草は生長していた。
   ・照明は1日10時間点灯、CO2 1滴/4秒
 (4)9月中旬〜9月後半 水換を頻繁に行いました。1/3量を1〜2日で実施しました。
 (5)9月末 ガラス面にコケはまだつくが水草にはつかなくなった様な気がした。
 (6)9月末〜10月初め 水草の生長とまった。ハイグロは小さくなってきた。
 (7)10月始め〜中旬
   10月始めに液体肥料(ハイポをキャップ1/2量添加)した、水草は生長を取り戻すが、水槽の水が
   緑色(背面が見えない状態)になった。ガラス面および水草にはコケはつかなくなった。
 (8)10月13日 1/2量の水を換えても緑色のまま
        テトラ社の背面上部に取付の濾過装置30〜40cmを追加した。
 (9)10月15日 2/3量の水換、水草全部抜いて底の掃除(かるくかき混ぜ)も実施した。
        薄い緑色の水に変わった。
 (10)10月17日朝 緑色の濃さが少し増えたため1/3量の水換実施した。
 
 今後は、緑色の状態を見ながら水換を実施してく予定ですがアドバイスをお願いします。
A807.アオコ
現在起こっている状況から結果だけを判断すると、何らかの原因で水の富栄養化が進んでいるのだろうと思われます。

ではなぜそのような状況になったか?
もし水槽セット時に底床に肥料の類を挟んでセットするような方法ととった場合、それが原因である可能性が高いですし、そうでない場合には10月初めに実施した液体肥料の添加が大きくかかわっていると思います。

まず10月初めの液体肥料は完全に失敗です。
セット初期で現在植えられているような水草なら、肥料や光・CO2が不足していなくとも、上手く育たないケースがほとんどです。
多くの要因は底床のこなれ具合と言われる土壌バクテリアの状況が悪いことと濾過をはじめとした水質そのものが不安定なためだと思われます。

水槽セット後半年ぐらいは濾過をはじめとして水質が安定することを第一に考えるべきです。

いちばん良くないのはその時期にバクテリアの元を含めて色々な薬品や添加剤を入れ替わり立ち替わり投入してしまうことです。
自転車で言えば左に傾いたので右にハンドルを切り、切りすぎて右に傾いたのでまた左にハンドルを切り・・・
いつまでも蛇行運転で一向にまっすぐに進まないという状況に成る事が多いです。

バクテリアの元もその他の薬品類も、働きや効果を熟知した上で水槽の状況を見た目で判断できるぐらいの技術のある人が節度を持って使用する分には、それなりの効果がある物が多いですが、それが出来ない初心者ではそういった添加剤を使うことで前述の蛇行運転の自転車状態になってしまう場合が多いので、それならばいっそのこと何も使わずに換水を続けた方が、早く安定して直進できるようになるのです。

ですので、本来ならセット後半年を経過するまでは多少水草が駄目になっても出来る限り肥料などは使わない方が良いという事になります。
最低限使うとしても肥料が不足しているのが原因で水草が育たないことを確認してからにした方が良いです。

では今後の対応ですが、まず2213の濾材の状態などをチェックしてください。
中に多少のドロドロが貯まっている程度なら問題有りませんが、あまりにも汚れすぎていたり目詰まりを起こしていそうな場合にはごく軽く洗浄するなどしてメンテナンスしてください。
これはセット時に何らかのミスをしていて、本来吸い込まれることがないような量のゴミを濾過装置が吸い込んでいないかという確認です、不用意な濾過装置の洗浄は折角繁殖しかけたバクテリアを駄目にしてしまうので、極力濾材洗浄はしないほうが良いです。

その後で、一旦全換水を行いその翌日からは1/4〜1/3の比較的少量の換水を毎日続けてください。
その間光をなるべくあてないようにし、蛍光灯は数日間点けないで出来れば水槽のガラス面も新聞紙を張り付けるなどして光が入らないようにしてみてください。

テトラの濾過装置というのはたぶん外掛け式のワンタッチフィルターだと思いますが、それは効果があると思いますので、使用を続けてください。
吸着濾材が入った交換用の濾材はアオコが減少するまで1〜2週間で交換してみてください。

CO2はこの時期でそのような状態なら添加して良い方向に成ることはあり得ないので、一旦CO2添加は停止してください。
もし今までエアレーションしていないようなら夜間のみではなく日中もエアレーションしてください。

アオコ問題が解決するまでは上記作業を続け、水質と濾過が安定するように心がけてください。

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