よしを’S質問箱
- Q774.園芸用品の応用
- 【yasuyukiさんからの質問】
こんばんは。yasuyukiともうします。
いつもよしをさんのホームページを見ていますと、感心することばかりで何かと勉強になります。
そこで、物知りのよしをさんに質問したいことがあるんです。宜しくお願いします。
昨日、園芸専門店にふと立ち寄ったところ、マルチケーミンという微量元素を発見しました。
よしをさんも使っているとのことなので、よろしければどのくらいの量を使っているのかを教えて下さい。この微量元素は、ADAから発売されているSTEP2に似ていると思うのですがもしそうであれば、STEP2と同じくらいの濃度にするにはどの位の割合で薄めたらよいのか、教えて下さい。
・それと、これも園芸用肥料についてなんですが、
ADAでは、水槽内には、チッソ、リン酸の割合が多くカリが不足気味だといっています。
水槽への添加はカリだけでよいと・・・・・。
よしをさんのホームページにある自家製肥料ですと、リン酸の量が水槽内で余ってしまうような気がします。
その辺を詳しく教えて下さい。
また、大磯砂利でのトニナの育成は、かなり困難だとどこかで聞きました。
使い込んだ大磯砂利だと、育つんではないかと思います。
よしをさんの綺麗な水槽を見るとそう思います。
もうひとつだけ、質問があります。なんだか長々とすみません。
・家では、新品で買ってきた大磯砂利を使っていましたが
立ち上がりがどうしてもうまくいかず、物はためしと園芸店で買ってきた赤だまを使ってみました。
水槽から砂利を出し、水槽を綺麗に洗いました。もちろん濾過槽はそのままです。
すると、今まであったコケの発生や白にごりが嘘のように取れ、水草の驚くほどの勢いで育ち始めました。
初めのうちはPHがかなり下がりましたが、3ヶ月たつ今は6.5で落ち着いています。
水草も、もちろん順調。驚きました。
これじゃーまるで、高価な値段で売っているハイテク低床と変わりません。
値段も10分の1以下です。
使い込んだ大磯砂利のように、何度も使いまわすことすらできませんが、コストのことや、立ち上がりの早さを考えるとこの赤土も捨てたものではないようです。
今のところ、何一つ困っていることはないのですが、どうお考えでしょうか?
気が付くとたくさん質問しちゃいました。
疑問だらけだったもので、気が向いたときでよろしいので、宜しくお願いします。
お忙しいなかすみません。楽しみに待っています。
- A774.色々
- なかなか、良いポイントをついた質問だと思います。
マルチケーミンですが私は使っていた頃には水換えのタイミングでほんの2〜3滴を添加しておりました。
もともと肥料やそれに近い物というのは利用量を見極めるのが難しく、基本的にはごく少量から使い始めて草の状態を見ながら、苔などの弊害が無く水草がなるべく元気になる分量を自分で見極めるという事になります。
マルチケーミンとSTEP2は別物です。
ただ、私が紹介しているような3大要素の内の2大要素を持った肥料にマルチケーミンをブレンドすればそれぞれのうたい文句を合体した物が出来上がり、そのうたい文句を比較すると、STEP2のうたい文句に近い文章に成るかもしれません。
うたい文句を比較して近い文章になるということはもしかしたら、似たような効果が得られるかもしれません。
同様にメネデールと木酢液のうたい文句を合体するとそれはE○Aのうたい文句に近いような気もします。
ということで、その辺を色々と研究すると、なかなか面白い事も多いですし、買ってきた水草用肥料を使うよりも自分で研究した肥料を使っているとそれだけで、なんだか上級者になっちょうな気になったりして、なかなか良いものですよ。
その辺を色々と研究している人の中には自家製肥料を作成し、そこにはマルチケーミンのような微量元素やメネデールのような鉄分や、木酢液を独自に配合して使っているような人も多いと思います。
マルチケーミンを使用するときも、換水の毎に1ccずつとかその程度で実施されれば良いかと思います。
カリ肥料についてですが、水槽では窒素分が非常に多いので、窒素の少ない肥料を使うのが原則です。
明確にカリだけだと言っている水草用栄養素以外は燐酸とカリの肥料だと思われます。
理論から言えば始めにカリ肥料だけを与えて、それで上手く水草が育つようなら他の肥料は不要で、それでも栄養分が足りない場合はカリ肥料の代わりに燐酸とカリの肥料を使う、それでも魚がほとんど入っていないような水槽の場合は窒素分も不足するので、窒素・燐酸・カリの配合された陸上の園芸用肥料をそのまま使うというふうに成るのだと思います。
トニナは大磯砂では難しいですが、良く使い込んだ大磯砂でまれに上手く育てることが出来ます。
赤玉土を底床に使うことは悪くはないと思います。
その場合基本的にはアクアソイルやアクアプラントサンドと同じ様な特性に成ると思います。
赤玉土を高温で燃焼し粒が潰れないようにした蘭用の用土で焼き赤玉というのがあり、昔から水槽に流用されている人は多いですが、そちらを使うと多孔質で立ち上がりが早く、pHも酸性に傾けますしなかなか良い底床のようです。
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