よしを’S質問箱
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Q727.ウエットドライについての考えを教えてください。
【春日ひかりさんからの質問】
こんにちわ、春日ひかりです。
よしをさんに質問ではないのですがウエットドライについてどうお考えか教えていただきたく書き込みました。
私はエーハイムの2229を使用していますが、これがお店の人が言うにはかなり悪いフィルターだということです。
すぐ壊れる、高い、管理が面倒くさいというのです。
壊れるということですが、これは私は別に感じませんでした。説明書にはかなり細かい指示が書いてありますが、サポートセンターに聞いてみても実際にはそこまで条件は厳しくないということでした。
高いということも、確かに定価は高いですが、悪いうわさが幸いしてか同等のウエットフィルターの2228よりもかなり安く購入しましたし、性能は2228とほぼ同じですから、仮にウエットドライが壊れてもウエット状態で2228と同様に使用して問題ないと思います。
管理についてですが、ストレーナーに付けたプレフィルターを2週間に一度揉み洗いしなければならないことですが、水変え時に一緒にやればいいことです。
かなり嫌われているフィルターで悪口ばかり言われているのですが、私は非常に気に入っています。以前ここで質問した際、よしをさんがかなり詳しく質問に答えていただけたので、今回質問ではないのですがあえてお考えを教えていただきたいと思います。

A727.ウエット&ドライ
ウエット&ドライというのは硝化作用をさせる上では画期的な考え方と言えるでしょう。
好気性バクテリアが居るところへなるべく多くの酸素を供給し、バクテリアの活動を活発化させようという考えですので、原理は非常に簡単で確実です。

しかし、これが通常のアクアリウムの濾過装置として必要かどうかという話になると違ってくると思います。
なぜなら通常のアクアリウムにおける濾過装置の規模というのは特に日本で標準とされている規模では、実際にはかなり過大な能力だからです。

簡単に言えば酸素を十分に供給され元気ビンビンのバクテリアに働かせても、また(通常の濾過装置だとそうなるかどうかは別として)通常の濾過で酸素が不足気味でちょっと弱ったバクテリアに働かせても、得られる結果はほぼ同じになると言うことです。

よって「それならば小さくてシンプルで安い装置で十分じゃないか」とそうなるわけです。

しかし、これは趣味のものですので例えば濾材にシポラックスを使うことで、「俺の濾材はこの奥の方で脱窒が起きているに違いない」という気持ちを持って、その濾材を使うことは大切ですし、同様に「ウエットアンドドライ機構によってうちのフィルターのバクテリアちゃん達は何処の家のバクテリアちゃん達よりも元気ビンビンだ!」と思って使用することに価値があると思います。

趣味で使用する物なので、本人が拘ったり気に入ったりしている物を使うのが一番です。
うちのオーバーフロー濾過だって完全に過大です。
でもそれで良いのです。

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