よしを’S質問箱
分類 @@#水草#@@ @@#アクア一般#@@
Q702.アクアソイルと白濁について教えてください&グロッソの成長について
【カーディナル命さんからの質問】
よしをさん いつもホームページ大変参考にさせていただいてます。

前置きです。

8年ほど前から熱帯魚を飼い始めました。社会人になり管理(水換え)がおっくうになったため苔だらけの水槽に嫌気がさして3年ほど前に生体をすべてショップなどに引き取ってもらい水だけ張った苔だらけの水槽のまま3年間ほったらかしにしていました。
当時は友人で熱帯魚をやっている人もいませんでした。
多分に漏れずニッソーのスタートキット(60センチ水槽、上部濾過、蛍光灯二本)で始め、水草も飾り程度に植えていました。また、その水草もよく枯れる(溶ける?)ので二酸化炭素が良いと聞いてはあのテトラの気体ボンベとネット付き拡散筒を利用してみたり(上部濾過器との併用ですからもちろん効果無く)二酸化炭素を添加中なのにエアレーションをがんがんしたりなど今となっては何をやっていたんだか という感じです。

ただ一つだけ手に入れた財産としてはよしをさんのQAホームページでもたびたび登場する大磯砂です。 このページを読んで知ったのですが、苔だらけながらずーっと捨てずに水の中に入れておいて良かったものだと思いました。

さて、現在なんですが、今年に入り会社を変わったため自分の時間が多く持てるようになったのをきっかけに再び熱帯魚を始める決意がつきました。また当時とは情報流通の事情も変わりました。
インターネットのおかげでよしをさんのような大変有用な情報を無料で掲載してくださる方がいらっしゃるため、周りに経験者がいなくても情報や場合によっては長年やっていないと身につけられないノウハウなども知ることができました。ありがとうございます。
その情報の中で水草水槽というジャンル(?)があることを知り、熱帯魚をやるよりも水草水槽をやろうと決意し機材をそろえてはじめたんです。

・水槽は以前から使用しているニッソーの60センチ
今思えばリセットの時買い換えておくべきでした。
頑固な苔を取ったときに傷がついてしまいました
・外部濾過器として2213NEW
ブランク前はエーハイムはあこがれでしたがこの安さにブランクの長さを感じました。
安くなりましたね。驚きです。 ちなみに上部濾過器はよしをさんの経験されているのと 同じことが起こった(焦げ臭いいやな臭いでした)ためベランダに放置してあります。
たしか前回やめちゃおうと思ったのもこのくみ上げモーターの焼き付きが大きな きっかけだったような気がします。
・ヒーターは、ま何でも良いですよね。ちゃんとしてれば。
以前のものが生きていたのでそのまま(今は入れていませんが)使う予定です。
ニッソーの200ワット温度調整機能付き分離不可能タイプです。
(高かったですけどデザインが好きだったんです 当時 (^^ゞ 消耗品というのも知らなかったですし。)
・照明はニッソーの60ワット×2に上部濾過ように使われていたスペースが空いたので
薄型のインバーター(やっぱりニッソー)60ワット×2を追加して計4灯です。
・東急ハンズの店員にそそのかされて買った
ADAのCO2添加セット 今思えば高い値段でかったものです。が、デザインが
きれいなのでADA製というのは気に入っています。ただ近くのプロショップ(後で発見)で
4000円ほど安いのを見たときはちょっと悲しかったです。
でもこのセットを清水の舞台から飛び降りて買ったおかげで水草水槽にはまったんです。
機械好きなものですからこういったものに目が無くて (^^ゞ
と、ここまではよいのですが……

大磯で始めて安い草を植えまくって二酸化炭素を添加して、カーディナルも何をやっても ぴんぴんしていられる濾過が完成していたのです。
ただグロッソの絨毯の写真を見た瞬間から何かが変わっていきました。
トニナなんかに手を出したのもきっかけだったかもしれません。(大磯では難しかったです)

グロッソの絨毯を大磯でチャレンジしたのですが上にのびるばかり、トニナはぼろぼろ。
そこで事件が。友達をそそのかして熱帯魚にはめたところいきなりアクアソイルを買ってきて始めたんです。で、死にかけていたトニナをあげたところ二酸化炭素も無しにある程度まで回復させてしまったんです。しかも低床が土色というのは落ち着いた感じで好きでした。

で、リセットしちゃったんです。 アクアソイルアマゾニア(9リットル)で。

----------------------- ここからが質問です すいません長々と-----------------

よしをさんのホームページをみて水質の変化が少ない低床が良いとありましたが、あのアクアソイルの力をまざまざと見せられてしまっては…… 大磯はすでに何年も使ったことがあったので別の低床に興味があったのも確かです。

ま、水質の変化はべつに気にすることはなかったんです。カーディナルも弱酸性を好む魚なんでぴんぴんしてます。 水草もいい感じに根を張ってじゃんじゃん増えてます。
グロッソの絨毯も全面びっしり(この部分でも一つ質問がありますが後述します)な感じになりつつあります。

亜硝酸も全く検知しない状況なので水質そのものはいい感じだと思います。
今現在アクアソイルに変えてから1ヶ月半ほどです。濾過器は今年3月から稼働していて中はいい感じです。 ちなみに濾材はブランクからの回復の時前回多すぎたかな?
と思っていた大磯を水槽から一部取りだして2213にめいいっぱい入れています。
物理濾過はP1フィルターでやってました。カーディナル30匹、オトシン5匹、ヤマトヌマエビ40匹で亜硝酸は検出できない状況です(水換え週二回1/3)
一週間水換えしないと亜硝酸は問題ないのですが硝酸塩が検出されるのでちょっと多めに水換えしてます。

なんだか質問に入っても前置きがながいですね  すいません。

で何が言いたいかというと、表題にあるとおりなんですが、水質には問題無いと思われるのですが白濁がずーっと取れないんです。
いろいろ読んでみてアクアソイルはエビがいっぱいいるとほじくり返して濁るとありましたのでエビを全部隔離して数週間という時間もとってみましたが(もちろん水換えはしてます)同じ状況なのでエビが原因とも考えられません。

書き忘れましたがセット初期は当然土ですから濁るのは当たり前なので壁掛け式(ガラスかけ式?)のフィルターを追加でつけて活性炭による濾過を行ないました。 効果もすぐに現われて目に見える粉塵のようなものは3日もすればすっかり無くなってバケツに入れた感じでは透明な水です。

今ではもう植えるところがいっさい無いほど水草だらけで、ジャングルのようになりつつあります(けっこういい感じで気に入ってます)。根っこもはりまくってばっちり低床も締まってきている感じです。

でもいくら水換えをしても電気をつけるとぼわーっと微妙に透明度が無いんです。
60センチの側面から反対側をのぞくと明らかに白濁してるんです。
以前大磯でやっていて「水ができあがったー!!」っていうときはよしをさんももちろんご存じでしょうが魚が「水中にいる」のではなくて「水槽の中に浮いている」ように見えますよね? あの水の存在が無くなる瞬間。
水草も水流でなびいているのではなくて風でなびいているかのような……

あのような水はアクアソイルでは無理なのかなぁ なんて思ったときもありましたが、あちこちのショップではアクアソイルでもっと奥行きのある水槽でも水の存在が無いほどに澄み切っているタンクがいっぱいあります。もちろんいろいろ質問して聞いてみたのですがこれと言ったことはしてないようです。強いていえば毎日水換えしてるぐらいでした。
これも実践してみたんですが効果無かったです。(もちろん低床はいっさい巻き上げてません)
数時間もすると微妙に白濁してくるんです。1/2とか変えたときもありました。

今日から実験中なのはもう一本2213を買ってきてそっちには全部活性炭を入れて運転してます。(でも効果なさそうなんです (T.T) もう12時間以上経過しているのに変化無し)
今のアクアソイル水槽が崩壊したら水槽を大きな物へ買い換える予定なので先行投資ついでの実験みたいなものなんですが。 水槽を変えたときもアクアソイルで行きたいと考えているんですがこの白濁が今の水槽で取れないとなると考えちゃいます。
薬物の使用はカルキ抜きだけです。水槽セット時に一番下にピート、軽石、イニシャルスティックを少々しいています。(でもこれはプロショップと同じなんですよねぇ あっちはきれい (T.T))

最初は一月もすれば落ち着くのかな? なんて考えていましたが最初の3週間の劇的な変化(根っこが張ることによる通常の濁りが取れた状態と思われます)以降は変化が見られないんです。
なんとかしてこの白濁をなくす方法はないでしょうか?

なんとも長い文章になってすいません。

それともう一つの質問なんですが、グロッソスティグマがびっしり生えてくれるのはうれしいんですが、ランナーがなぜかアクアソイルの一層下にのびて全部アクアソイルの直上か一粒下に生えるんです。全景を絨毯にしたいのですが、なんだか毛足の短い絨毯みたいでもうちょっとあのADAの写真のように厚みのある状態にしたのですけど。
これは時間が解決してくれるのでしょうか?

照明はパルック(青い箱のほう)×3灯とカーディナルの演色用にRB37一本です。
(ちなみにパルックにしてからNAランプより光合成で出てくる泡はかなり多いです。
 色味がちょっと変わりましたけど。ニッソーのPGなんとかは暗いのですぐやめました)
午後3時から午後11時まで点灯。CO2は午後2時半から午後9時まで一秒1.5滴です。
ほかの水草は名前がよくわからないのですが、わかるものだけでヘアーグラス、パロットフェザー、トニナ、…… すいませんあと忘れちゃいました。
葉っぱの赤いのとかなんだかごちゃまんと後景、中景に育ってます。
予定していた水景とはだいぶ違う物になってしまいましたけど自然感が強くてかなり好きです。
ただ前景のグロッソだけが……

このあたりよしをさんの経験からわかることがありましたら教えてください。

それと、ここまでいろいろなことを質問できる状況にまで成長させてもらった
このホームページにはたいへん感謝しています。 
友達にもこのホームページを紹介したところ生物濾過を知り熱帯魚にはまった人が
数人います。

ただ、自分が経験してきた多くの苦労を一足飛びにして熱帯魚を楽しんでいる友人を見とちょっと嫉妬します。 もちろん自分の失敗は自分の財産になっていると信じていますけどね (^^ゞ 


最後まで読んでいただいてありがとうございます。
質問としてはもっと簡潔にまとめるべきなのでしょうが、他にも似た質問があったため、あえて状況を細かく説明することで違う白濁なのだということを知ってもらいたかったのと、なによりよしをさんのホームページによって多くの知識を得て、とても楽しんでいることを知ってもらうと同時に感謝の気持ちをあらわしたかったため長文になりました。

今後ともホームページ、そして何よりきれいな水景づくり 楽しんでください。
がんばると疲れちゃいますから (^^ゞ 楽しんでください。

P,S, 10分で書くつもりが1時間も書いてました。
   駄目ですね、元ライターというのは。だらだら書いちゃって。 <(_ _)>
   ライターといっても熱帯魚はまったく関係ないです あしからず。
A702.水の白濁
大変楽しい文章をありがとうございます。
お気持ちは伝わりました。

さて、ご質問の件ですがたぶん、底床を変えたためにpHを初めとする水質が急激に変化したため濾過バクテリアにダメージを与え、その為に白濁が発生しているのではないかと思います。
ゴミなどの浮遊物による物ではないと思いますので、活性炭などはあまり効果無いかもしれません。

たぶん亜硝酸などの検出レベルにまでは至らないが、濾過バクテリアが完璧に機能していない状態なのではないかと思います。

現状の状況を把握するためにとりあえずpHを測定してみて下さい。
たぶんかなり低い状況ではないかと思います。
それでもセット後1ヶ月以上経過していますから、セット初期は現状よりもっとpHが下がっていたと予想されます。

現状を把握してpHが低かったとしても、それを薬品などを使用して上昇させることはしない方が良いです。
また後述しますが過度の換水でpHを急激に持ち上げるのもやめておいた方が良いです。

対策としてはなるべく早く濾過バクテリアが安定することを最優先に考えるべきです。
まずは亜硝酸濃度を測定して問題なければ硝酸塩が検出されても、換水はしないことです。
初期の低pHによってダメージを受けたバクテリアが回復し辛いのは、過度の換水によってさらにバクテリアにダメージを与えていることが予想されるからです。

亜硝酸濃度が問題ないレベルなら白濁が気になったり硝酸塩濃度が気になるでしょうが、換水を我慢して下さい。
出来れば10日〜20日程度は換水せずに見守ってみて下さい。
その間も餌などは少し少な目にした方が良いでしょう。

10日〜20日経過するか、または亜硝酸濃度が危険なレベルに成りそうなら換水をしますが、その際も水槽のpHと水道水のpHを測定し、その差が1.0以上も有るようなら換水する水量をなるべく少なくして水槽のpHが急激に変動しないように気を付けて下さい。
換水前と換水後で水槽のpH変動は0.5以内に収まる程度に調整して下さい。

もしも、それで思うような換水が出来ないようなら2日に分けて換水を行うなど工夫をして下さい。

以上が私が思う白濁の対策ですが、これも水槽水のpHを測定して5.0以上だった場合と考えて下さい。
もし現在pHが5を切っているなら逆に4〜5時間間隔をあけて1日に2〜3回のごく少量の換水を繰り返し、pHが5の後半以上の所で安定するようになるまで毎日換水して下さい。

そもそもアクアソイルは初期にpHをかなり下げますが、それに加えてピートを底床にセットしたためそれに拍車をかけていると思われます。

グロッソですがアクアソイルを使っていて、肥料・光・CO2の環境が不足していなければ時間の経過と共に絨毯は出来上がってきます。
たぶん現在の毛足の短い絨毯の上層に重なるようにして延びてきますので、心配することはないと思います。

白濁・グロッソ共に正しいメンテナンスをするということは必須ですが、時間により解決するところも大きな要因ですので、あまり焦って余計な刺激を水槽に与えるなどする事は厳に慎んだ方が良いと思います。

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