よしを’S質問箱
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Q632.シポラックスの寿命に就いて
【nekoさんからの質問】
はじめまして。
現在濾材にシポラックスを20リットル使っています。
ただ新品ではなく、5.6年使ったものを払い下げてもらったものです。
1粒づつ見てみると、白い点のようなものが見えます。
そこで質問なのですが、シポラックス等のセラミック濾材に、寿命はあるのでしょうか?
また、目詰まりと言う状況が良く判らないのですが・・・。
リングのところにごみが詰まるのでしょうか?それともバクテリアの穴にごみが詰まるのでしょうか?

A632.シポラックスの寿命
セラミック濾材には基本的には寿命はありません。
もしリング状の物で割れたりしたとしても、そのまま使用し続けられますので、セラミック濾材は新しい物に買い換えると言うことはほとんどする必要はありません。
良く洗浄することでほとんどの物は新品と同様の状態に戻りますので、他人から使い古しを頂いたとしても良く洗浄するだけで良いです。

ただ使い古しをもらった場合も、住み着いた濾過バクテリアも一緒に引き取りたいならあまり洗浄せず、濾材の輸送の際も水槽水に濾材を浸したまま運ぶ必要があります。

逆に、使い古しではあるが納屋の奥にホコリまみれで放置してあったとか、水槽で使用してはいたものの、病気などを持ち込むことが気になるといった場合には、鍋で煮るなどしてある程度の処理を行ってから自分の水槽に入れた方が良いでしょう。

寿命のないセラミック濾材ですが、シポラックスだけは連続した多孔質の構造であるため、そこにバクテリアカスなどが貯まり、連続した多孔質が連続しない多孔質に成ってしまうという事が考えられるそうです。
もしそうなったとすると、シポラックスの特徴である連続した多孔質のために嫌気性濾過が実施される可能性があるという機能が働かなくなる事が懸念されます。
しかし、連続しない多孔質に成ってしまったとしても通常の濾材としての機能は損なわれるわけではありませんので、個人的にはそれほど気にすることはないだろうと思います。
どうしても気になる人はオーブンで焼くとか、化学薬品で処理するといった方法が有るようですが、そこまでの労力と費用をかけるなら新しい物に買い換えた方が良いだろうと思います。

技術集にある「シポラックスAtoZ」も参考にしてみて下さい。

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