よしを’S質問箱
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Q624.エアーポンプを利用?
【TOMさんからの質問】
非常に初歩的な質問なのですが教えてください。
底面式フィルターなどは、「エアーポンプからの送気を利用して水を循環させる」と本に書いてあったのですが、それってどういう風に利用しているのですか?空気をポコポコ出していると水が動くということなのですか?

A624.エアリフト式
エアリフト式という方法です。
アクアリウムというのは面白い趣味で、空気や水の特性を上手く利用した用具や器具が沢山存在します。
その中でも、サイフォンの原理とエアリフトというのは基本中の基本になりますので、原理と実現の仕方をよく理解しておいて下さい。

今回ご質問の内容は一般的にはエアリフト式と呼ばれます。

原理は以下の通りです。
  1. 水中に細い筒を縦に設置します。
    (もし自分で実験するなら1cm径ぐらいの筒を使って下さい)
  2. その筒の底の方の端から、筒の中に空気を入れます。
  3. 送り込まれた空気は筒の中で丸くなりながら筒を水面の方へ向かって上って行きます。
  4. このとき空気の玉より上に位置する水は空気に押されて筒の中を上って行き、筒の上から排出されます。
同時に筒の下からは新しい水が呼び込まれます。

要するに空気が浮上しようとする力を利用して水を押し上げるという原理です。
但し、この原理が働くのは空気が浮き上がろうとする力が水の重さに勝っている場合だけなので、上記の例で筒の高さを上に変化させた場合、筒の上端が水面ぎりぎりか少し水上に顔を出す程度までの高さでしか作用せず、筒の上端を水面から数十センチも高くした場合は、水を筒から押し出す力は無くなります。

安価な底面濾過装置やその他の投げ込み式濾過装置はこの原理を利用して水を循環させているものが多いです。
小型水槽では砂利とエアポンプとエアリフトの原理を利用した装置の3つが有ればエアレーションと濾過という二つの目的を一度に達成できるので、エアリフト式の底面濾過を実施している様な場合が多いです。

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