よしを’S質問箱
分類 @@#水草#@@ @@#苔#@@
Q601.アクアリウムにおける天候について
【TAKEさんからの質問】
はじめまして、TAKEと申します。
はじめてカラシンを飼ってから10年、水草、シクリッド、古代魚、海水魚と変遷後、ふたたび水草に戻り、現在1200で水草水槽を立上げ中です。

さて、今回の質問ですが、先日あるホームページで見つけた興味深い記事についてよしをさんのご意見を伺いたいのです。
その記事とは、水槽の照明をつけない日を週に一度設けましょうというものです。
そのねらいは、人為的に曇りの日をつくることでコケの増加を抑制する、あえて悪環境におくことで、水草の生きようとする力を向上させるというものです。
個人的にはなるほどと思うところもあるのですが、一歩間違えると、それによって弱った水草にコケが摂りつく可能性があるようにも思います。
そして何より水槽が一日中暗いのは、ツライ…。

と言うわけで、確かに自然界には曇りの日も、雨の日もあるので、毎日強い照明を当て続けるのは不自然な気もします。
これで、水草の状態が良くなるなら結構斬新なアイディアのような気がしますが…よしをさんはどう思われますか?

あと、ついでと言っては何ですが、底床について教えてください。
現在、ADAのアクアセラミックを使っていますが、比重が軽いため前景用の水草がすぐに抜けてしまいます。
スネール駆除に入れたトーマシーが一生懸命引張ってくれる(コケを食べているんでしょうか?)せいでもあるんですが…。
また、初めて使った製品だったこともあり、‘軽く洗って使ってください’の説明書きの通り素直に軽く洗ったせいでしょうか(笑)、細かい粒が舞い上がって白濁の原因になっているような気がします。
そんな訳で、使用2ヶ月にして不信感がつのり、いっそ同じくADAのアクアグラベルあたりに換えてしまおうかと考えたりします。
どちらも水質に影響を与えないということなので、問題ないとは思うのですが、比重が決定的に違います。
水草水槽にはどちらが理想的なのでしょうか?

長くなりましたが、10年も観賞魚飼育をしていても立ち上がりの不安定期はやはり心配でいろいろと考えてしまいます。
しょーもない質問かもしれませんが、お付き合いください。

これからもがんばってください、応援しています。

A601.光を与えない日
光を照射しない日を作るというのは、茶苔が大量に発生している場合や、アオミドロにやられている場合、藍藻が発生している場合などに、その打開策として水槽を真っ暗にしてエビなどを大量投入し、3日ほど光をあてないという対策をとられる場合も有るようですので、1日や数日光をあてなくても一般的な水草ならなんら影響は無いでしょう。

最近では光ファイバーを利用した太陽光による水槽照明をされている事もあるようですので、そういった環境ならいやでも曇りの日や雨の日が出来るでしょう。(装置には補助用の人工照明を連動させることが出来るようですが・・)

しかし、通常人工照明を利用している水槽であえて曇りの日を作ることで、苔対策以外に水草の生長にプラスになるかといえば、私はあまり効果はないと思います。
水温その他の要因が完全に一定の環境で育てられていますし、それによって何かが変わるほど水草は高等ではないように思うからです。
また苔対策なら1日程度の照明停止を定期的に行うというよりは、先に述べたようにエビやオトシンなどの生物兵器を併用した上で数日間を行い、苔に対して大きなダメージを与えて状況を変えさせるといった1回きりの特別な対処として行った方が効果があると思います。

曇りの日を作ることとは全く違う事ですが、波長の違う蛍光灯を時間差で点灯し、朝や夕方の光を作った方が鑑賞という意味でも効果があるように思いますので、もしハードウエアを手当(タイマー購入など)して曇りの日を作ろうとお思いなら、その前に一日の光の変化を作った方が良いように思います。

底床ですが、確かに軽い底床は扱い辛いですが、通水性という意味では比重の軽い底床は有利だと思います。
思い切って底床を入れ替えるのも良いですが、せっかく購入したのですから多少の扱い辛さは通水性の確保のためと思って、もう少し扱いに慣れて水草の状態が安定し、トリミングのコツがつかめるように成るまでは頑張って使ってみてはどうでしょうか?
底床の状態も水槽の状態も半年以上経過するとどんどん変わっていきますので、そのころになって思わぬ良い点が現れてくるかもしれません。


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