よしを’S質問箱
- Q589.phについて
- 【けーたさんからの質問】
初めまして、最近水槽を新しくく作り直しました。お金があったのでphをチェックする薬品を買ってチェックしたのですが、phが5くらいあるのです。どうすればphがさがりますか??
水槽は
60センチ
水替えは 1〜2週間に一度
えさは 毎日三回
魚は 三十匹くらいです。
あと、プレコの溜めに毎日二回ほうれん草を入れています。
糞がいっぱい残っていて、枯れた水草のはがたくさんあります。取り除こうと思うのですが、
なかなかうまく行きません。魚にストレスおあたえてはとおもうので。
どうすればphが7くらいになるでしょうか??
- A589.pH
- pHは7が中性で、それよりも数字が小さいと酸性で大きいとアルカリ性、7の近くが弱酸性とか弱アルカリ性で7から離れて行くほど酸性・アルカリ性が強いということになります。
子供の頃理科などの実験をやりだす頃に危険な薬品の代名詞として覚えるのは「塩酸」であり、人を傷つける薬品として物語などに登場するのも「塩酸」か「硫酸」と相場は決まっていたので、一般の人は酸は危険だという認識はほとんど浸透しているにも関わらず、アルカリは危険だという認識が無い人も居るようです。
でも実際には強アルカリは強酸と同じぐらい危険ですし、身近にあるアルカリになる物質としての石灰の乾燥剤や運動場に白線を引く石灰の粉は非常に危険で、人体の粘膜に付着すると強アルカリになりただれたりしますし、目に入った場合は失明する場合も有るので注意が必要です。
ちょっと脱線しましたが以上がpHという物で、アクアリウムでは当然”強”が付くぐらいのエリアは対象外です。
多くの水草や魚は弱酸性がもっとも適した水質である物が多いので、アクアリウムの入門書などでは水質は弱酸性とするのが望ましいとだけ記述している物も有ります。
一方、かなり特殊な水草や魚でない限り弱酸性が好ましいと言われていても、急激に変化させない限り中性でも弱アルカリ性でも全く問題なく飼育できる場合が多いです。
それは人間が生活する気温は24度前後が望ましいと言われても、人間はマイナス10度〜プラス50度位の気温の中で生活出来るのと同じで、どんな生き物にも順応範囲という物が有るため適応能力の範囲内で、理想とは異なった環境でも問題が無いのです。
pHの操作や水質の変化を希望する場合は、そういったことを十分に理解して本当に変化させる必要が有るのかどうかを十分に検討して判断する必要があります。
一方、現在の水質がpH5付近になっているのは水質が悪化する要因が多いからだと思います。
換水を行う水のpHを測定してみて原水が弱酸性で無いならほぼ原因は水質の悪化だと思って良いでしょう。
(pHを低下させるような底床や濾材を使っていない場合)
水槽水に存在するアンモニアや亜硝酸はバクテリアの働きによって分解され無害な物質に変化する(=硝化作用)のがアクアリウムにおける濾過の機能ですが、硝化が進むと必然的にpHは降下します。
硝化が進んで降下したpHを元に戻すのは換水という作業によってなされます。
従って、水の汚れ具合によりpHは下降するかどうかが決まりますし、その下降速度も影響します。
激しく水が汚れそれに必要な濾過が機能しているとするならば、かなりの速度でpHは下降します。
そのような環境は色々な問題を引き起こしますので、そういった環境では頻繁な水換えを行い、pHが下降しすぎてしまう前に歯止めをかけるようにするワケです。
お使いの環境では魚の飼育数や餌の質や量が水の汚れに関係しており、結果的にpHを降下させていると思われます。
また水槽内の糞や水草の枯れ葉を掃除していないこともそれに拍車をかけている可能性がありますのでpHを下げないためにも糞や枯れ葉はなるべく取り除いた方が良いです。
その為に水槽にホースやピンセットを入れて魚を驚かせるのもやむなしだと思います。
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