よしを’S質問箱
- Q573.co2の自動供給方法について
- 【k-kouitiさんからの質問】
こんばんは、
co2の添加はタイマーにより蛍光灯と電磁弁が同時に電源が入り又電源が切れるときも一緒になっていますがある方は下記のようにおしゃっております、このやり方だとco2の無駄と記してありますが、
炭酸ガスの発散の件ですが...
例えば、タイマーで、照明をpm0:00〜pm9:00に設定。
エアレーションをpm9:00〜次の日のpm0:00。
別途、普通のタイマーで、炭酸電磁弁をpm0:00〜pm6:00に設定。と、します。
では...
pm0:00、照明と電磁弁がそれぞれ働きます。1時間程で、多少炭酸が水に溶けてきたので
水草が酸素を放出し始めます。その後、pm6:00頃には水草の光合成もピークになり、
水中の酸素は飽和状態になっています。その頃、二酸化炭素もかなり溶けているので、
pm6:00に炭酸ガスを止めてしまいます。 その理由は...
光合成も成功し、照明が消えるまでの残り3時間は、pm6:00の時点の二酸化炭素の濃度で、
水草が吸収できる量は足りるから。と言う事です。pm9:00直前では水草が二酸化炭素を、
吸収しきってしまい、水草は就寝状態になります。照明が消えれば水草は酸素呼吸だけなので
pm9:00まで炭酸ガスの添加はいりません。9:00まで添加をしていても、水草は二酸化炭素を
必要としていないので、結局エアレーションで発散されてしまいます。
と書かれてあります果たしてそんなにも無駄が生じるのでしょうか
又上記のようなやりかたにした方がよいのでしょうか、
それとも従来通りでもかまいませんでしょうか、
よしおさんのご意見を是非お聞かせください
よろしくお願い致します。
- A573.CO2の添加タイマー
- 結論から言いますと、上記の例はほとんど自己満足の問題です。
そもそもアクアリウムというのは答えの存在しない趣味ですから、それを楽しむということは多かれ少なかれ、自分自身で理論や理由を考えそれをこじつけながら実践し、その理由を問われれば自分自身のうんちくを語るというのが定番のスタイルでしょう。
もちろん私自身もそれに当てはまりますし、私のホームページで色々と述べている事や、こうやってQ&Aに回答している内容だって、同様の要素は多々含まれています。
従って、そういった事柄は本当かもしれませんし、本当だけどたいして気にするほどの事ではないかもしれません。
たいしたこと無いから気にしないでおこうと思う人もいれば、そのたいしたこと無い事に対してまで完璧に成るようにして、満足感を高めようという人も居るかもしれません。
農薬を使った作物は体に悪いので一切食べていないという人に、その理論を問うと、きっとこれでもかと言うぐらい正しそうな考え方やデータを公表してくれるでしょう。
でも多くの人は体に良くないかもしれないと思いながら特に気にせず農薬を使った作物を口にしています。
それと同じで基本的な理論を理解した後は、自分で情報や材料を集め、そして自分で理由や理論をこじつけ、どうであるかを判断する。
それがアクアリウムの楽しみ方だと思いますので、上記の件についてもどうなのかというのは是非ともご自分で判断して下さい。
ちなみに上記例の逆説のようなものとして、点灯中は水草が水中のCO2を消費する、消灯中は水草も魚も呼吸するのでだんだんとCO2は蓄積される、従って水中の溶存CO2濃度は点灯直前がもっとも高く、点灯後はCO2が水草に消費されてどんどん減り続けていく、無くなってしまっては草の生長に悪いので不足しない程度を人為的に添加してやるので、CO2濃度として点灯前が一番低く消灯直後が一番高いというのは異常である。
という説もあります。
これもこれでとてももっともな事だと言えますよね?
この説と照らし合わせるとご質問の様な状況に成ること自体異常な状況を招いているということで、草が消費する以上のCO2を添加している為そういったことに成るのであって、手短に言ってしまえば過添加だからということになるでしょう。
実は私自身CO2の添加をどのぐらい行うかと言うことについてはご質問のような考え方ではありませんし、今述べた例のような考えでもありません。
でも今回はあえてそれをご披露するということはしないでおきます。
皆さん自身で色々と考えてみて下さい。
尚、CO2添加時間帯に過添加に近い形になっている水槽では不用意に夜間エアレーションを行うとpH変動が大き過ぎるため魚や草やバクテリアにとっては問題となる場合も有ると思います。
ご質問のような状況が成り立つ環境ではかなりpH変動しているのではないかと思いますので、そこだけは注意した方が良いと個人的には思います。
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